山梨学院広報課

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●テニスインカレ女子シングルス本選2回・3回戦
~千原、原田2回戦でシード選手に敗れる~
~鈴木、3回戦で敗れるも4年で初の本選に笑顔~

三重県四日市テニスセンターで熱戦が繰り広げられている「全日本学生テニス選手権(インカレ)」女子シングルス本選2回戦が18日行われた。山梨学院大テニス部からは鈴木沙也伽(4年)と千原菜歩(3年)、原田真実子(3年)が前日の1回戦を突破しシード選手と対戦する2回戦に進んだ。荒天の影響によりスケジュール調整に苦慮する中、3人のうち最後に予定されていた鈴木選手の試合は19日が、さらに20日に順延になった。千原、原田の両選手の試合は僅かな晴れ間に千原はセンターコートで原田は隣のコートでほぼ同時に始まった。千原は得意なフォアハンドで対戦相手の亜細亜大選手と互いに打ち合うも、相手の確実なショットに打ち負け0-2で敗退した。隣のコートの原田は大きなモーションから繰り出すフォアと粘りのバックハンドスライスを武器にするプレースタイルを貫くも、筑波大の相手に攻撃パターンを攻略され第1セットは接戦を演じたが0-2で3回戦に進めなかった。2日遅れとなった鈴木の2回戦は正午丁度に開始された。鈴木は立ち上がりからシャープな動きでサーブ、ラリー、ショットともに好調で鹿屋体大の選手に6-1,6-0と快勝し3回戦に進んだ。20日の3回戦は、法大の選手に2セットとも先行を許し、追いつく場面もあったが、深いボールを的確に打つ相手を攻めきれず0-2敗れ山学シングルス選手は姿を消した。明日は女子ダブルスシードの山梨学院ペア2組が2回戦より登場する。

◆シングルス本選2回戦
■千原菜歩2回戦を昨年インカレ3位の試合巧者に敗れて
ベスト8に残り絶対に親に雄姿を見せると臨んだ2回戦。千原の対戦相手は昨年のインカレ3位の実力者。亜細亜大の山﨑郁美。第1・2セットともゲームポイントを追う展開なったが、一方的な試合ではなかった。勝つチャンスはいくつもあったものの試合巧者に屈した。千原菜歩選手は「ラリーは互角にできていて相手のプレーは自分がやりたいプレーでもあって、ボールも合わせやすく打ち返しやすかったんですけど、決定的なチャンスだったり、チャンスボールをコースを読まれて」と試合を振り返り悔しがる。互いに力強いフォアハンド、バックハンドの見ごたえあるラリーで渡り合うも大事な場面でのショットの精度の差やサーブ、ドロップミス、判断ミスで相手に優位に立たれ、先行されたポイントに追いつけずに0-2のセットポイントで敗れた。「去年も同じところで負けてしまったので今年は昨年からの1年、自分なりに頑張ってきたので2回戦で負けてしまうのはどんな相手であれ自分の実力だと思うので、ラスト1年になるんですけど本当に悔いのないよう一日一日の練習を本当に真剣に取り組んで後悔のない1年にしたい」としっかり前を向いた。

■気迫こもるプレーの原田真実子。前半をリードするも、守り切れずー
「5-3の時に1本フォーティーオールでセットポイントがあったんですけどそこで自分が気持ち的にも引いてしまってそこで弱いところがでて、そのミスがすごく悔やまれて」と原田真実子選手は無念さを漂わせた。上背の大きなモーションから繰り出すフォアハンドとスピン、バックハンドスライスの粘り強いプレースタイルを貫き第1セットを抑える直前まできた。強い勝利への意志を持って。しかし、次第にプレーの精度が甘くなった時にショットをかわされ5-7と逆転された。「相手が自分のボールにも慣れてきてそうなった時に相手が変わってきているのに自分は最初から最後までずっと同じことをしていて自分もどこかで変える勇気だったり、もっと自分の強みをだしていかなければいけない試合だった」と振り返る。第2セットでは、疲れと焦りの見えた原田のプレーに「相手が慣れてきて戦略をしっかり立ててきてプレーしてするのにそれに対して自分が何も変えられなかったのが敗因だと思います。戦える部分はあったと思うのでだからこそ悔しい」と下を向いた。「自分のテニス人生はあと1年になるのでしっかり最後悔いの残らないようにやり切ったと言えるようにもう一度基礎から見直して一層努力を積み重ねていきたい」と前を向いた。

■19日に延期された2回戦の鈴木沙也伽。相手選手を撃破ー
鈴木の2回戦の相手は、インカレ出場権を争う九州春季大会で単複二冠を獲得した鹿屋体育大の岡崎亜美。鈴木は立ち上がりからフォアハンドで相手のバックサイドを攻め、それに対して相手は高いボールを上げるループで組み立て、相手のミスを誘うプレーで対抗。鈴木は丁寧に打ち続けポイントを重ね、6-1で第1セットを奪うと第2セットに入ってもサーブの精度に加え、正確なショットと軽やかな動きを見せ、相手に立ち入る隙を与えず圧倒。6-0で2セット目も奪い。3回戦に進んだ。鈴木沙也伽選手は「全然知らない相手だったのでどうくるか分からなかったですけど、昨日と違って全然動きも良かったですし、相手の球がすごく打ち易かったというか自分に合っていた球だったのでしっかり軌道を高くということを意識してやった結果、それが自分の展開に良い方になったから勝てたんだと思います。次はいつ負けても悔いのないようにチャレンジ精神を持って今みたいな試合ができれば」と気持ちを入れ替えた。3回戦は当日予定されていたが、スケジュール調整ができずに翌日に延期された。

◆シングルス本選3回戦
■追いついてからもったいないミス。鈴木3回戦で敗れるー
8月20日、当初より2日遅れで3回戦が行われた。この日も停滞していた前線は遠ざかったが朝も雨は残り屋内コートで試合は実施された。鈴木は午前11時半、予定の2時間遅れでコートに立った。対戦相手は今年のインカレ出場者を決める関東学生テニストーナメント(通称春関)でベスト4の法大の猪川結花。試合は、第1セット淡々と相手のペースに合わせてプレーを組み立てる猪川が3ゲーム先取。鈴木はそれでも3-3、4-4と追いつき互角の戦いに持ち込むもそこからミスが目立ち始め、立て直せずに1セットを失った。左利きの鈴木は持ち味のフォアから相手のバックを狙って攻めるも、相手はカウンターからコーナーの深いところを左右に打ち分ける正確なショットで攻め立て鈴木のミスを誘った。鈴木は第2セットに入っても先行され、優位に立てずにセットを失った。試合後、鈴木沙也伽選手は3回戦を戦って「正直、初戦も勝てるか不安もあって、4年目にして初めてシングルスで本選に出られて3回戦まで勝ち進めたというのは、自分自身ではすごくうれしいです。もちろん負けたのは悔しいですけど結果としてここまでできたことは良かった」と納得の表情を浮かべた。

■シングルス本選1回戦 山梨学院大選手試合結果

全日本学生テニス選手権シングルス本選2回戦・3回戦回戦(8/18・20)
三重県四日市テニスセンター
千原 菜歩 ● 3-6
3-6
〇 山﨑郁美
 (亜細亜大)
2回戦敗退
原田真実子 ● 6-7
1-6
〇 我那覇真子
(筑波大)
2回戦敗退
◆鈴木選手の2回戦はスケジュール調整のため19日に延期された
鈴木沙也伽 〇 6-1
6-0
● 岡崎亜美
(鹿屋体大)
3回戦進出
◆3回戦(19日の予定が20日に延期)
鈴木沙也伽 ● 4-6
4-6
〇 猪川結花
(法大)
3回戦敗退



■シングルス本選を終えて三好勲コーチはー
三好勲コーチは「やはり前にも言いましたように、対校試合が全然できていない中で試合勘というところがなくて、その中でみんなもがきながら頑張ってきたわけですけど最後は試合数が効いてくるので、今の戦いを見てきて、追いついても抜けきれないとか、どこでギアを上げるのかそういう試合の感覚がこの1年半ぐらい少なくなっているのでそこは可哀そうかなと思いますけど、その中でも選手は練習もいつも通りやって、大会でも一生懸命やっていたので良かったなと思います」と選手を労った。

明日21日は、本来18日に組まれた女子ダブルス本選2回戦にシード校の山梨学院の2組が登場する。芝田詩歩(4年)・鈴木沙也伽(4年)ペア。狐塚理子(3年)・本田恵琉(2年)ペアが初戦を迎える。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2021.8.20