山梨学院広報課

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●テニスインカレ女子ダブルス本選2回・3回戦
~狐塚・本田ペア3回戦健闘も昨年王者に屈する~
~上位を期待された芝田・鈴木ペア2回戦で敗れる~

三重県四日市テニスセンターで熱戦が繰り広げられている「全日本学生テニス選手権(インカレ)」は21日、本選6日目が行われ女子シングルス4回戦、男子ダブルス2回・3回戦、女子ダブルス2回戦が行われた。女子ダブルスには山梨学院大テニス部からはシードとして芝田詩歩(4年)・鈴木沙也伽(4年)ペアと狐塚理子(3年)・本田恵琉(2年)ペアが試合に臨んだ。初めに狐塚・本田ペアが関西の甲南大と対戦。二人は初戦とあり緊張から第1セット2ゲームを続けて落としたが、徐々に自分たちのペースに戻し、第1セットを6-3で取り、第2セットは一方的に6-1で勝利を収めた。続く芝田・鈴木ペアは格下との対戦に第1セット、ラリーストロークからネット前で勝負する持ち味のプレーが沈黙しこのセットを落とした。第2ゲームには二人のコンビネーションが決まりだし、山学ペースに傾くかと思われるも、振り切れず相手の逆襲を受け敗退した。22日の3回戦に進出した狐塚・本田は筑波大ペアと対戦した。筑波の一人は昨年の単複の絶対王者。狐塚・本田ペアは一時、食い下がる意地を発揮するも、力及ばず3回戦で涙した。ベスト16で大会を終えた。

◆女子ダブルス本選2回戦
■狐塚理子・本田恵琉ペアプレースタイルを貫き快勝―
狐塚理子・本田恵琉(右から狐塚、本田)ペアはインカレ出場者を決める関東テニストーナメント(春季大会)ダブルスでベスト16に入りインカレ本選出場を果たした。シードとして本選2回戦から登場。インカレ予選を勝ち抜き本選1回戦に勝利した甲南大ペアと対戦した。第1セット第1・第2ゲームの立ち上がりを落とした。本田恵琉(2年)は「自分は緊張していてミスをしてしまったんですが弱気なミスではなかったので、やることは明確だったので焦らずやり続け、その確率を上げれば大丈夫」とクロスラリーからチャンスをつくり前衛でボレーをしっかり決めるプレースタイルでゲームポイントを重ねた。ゲーム0-2の劣勢から転機を狐塚理子(3年)は言う。「3ゲーム目のフォーティーオールの時に自分たちがチャレンジしたから相手がミスをしてくれた。何もアクションしなければそのままずるずる行ってしまった」。力強いフォアハンド、バックハンドで相手陣営深くにラリーでつないで甘くなったボールに前衛でポイントを奪い、4連続ポイントで押し切った。本田は「やるべきことをやったら自然とゲームがついてきた」。狐塚は「思いきり相手に向かっていけたのが結果につながった。次も引かずに思いきり行きたい」と3回戦を前に意気込んだ

■芝田詩歩・鈴木沙也伽ペア4年生最後のインカレに上位を目指すもー
一方、芝田詩歩・鈴木沙也伽4年生ペア(左から芝田、鈴木)は最後のインカレに臨んだ。関東学生トーナメントをベスト4でインカレダブルス出場権を獲得。上位を期待された。今回シード校として迎えるのは東海学生春季トーナメント優勝の東海学園大ペア。順当に戦えば勝利するとの予想のもと第1セットが始まった。第1ゲームを落とすも第2ゲームは鈴木のスマッシュボレー、サービスポイントなで2ゲームを取り返した。しかし3ゲーム目からミスも多く重なり完全に主導権を握られまさかの5連続ポイントを落とし簡単にセットを落とした。2セット目、持ち味のラリーでつないで自分たちが自ら動いてボレーでポイントを取り勝ってきたプレースタイルが機能し4-2とリードした。しかし芝田詩歩選手は「最初は緊張もあって動きが悪く思い切ったプレーができなくて、第2には流れが自分たちに来ていたんですが、簡単なミスで流れが向こうに行ってしまった」と悔やんだ。転機となった7ゲーム目、鈴木沙也伽選手は「自分の2連続、ボレーとスマッシュのミスが流れを悪くしてしまった。いつもだったら取らないボールをポイントを取りたいがために手を出してしまったり判断ミスというか焦りがあった」と振り返った。試合は東海学園の低い軌道のフォアからリターンが浮いてボレーを決められたり、山学のボレーチャンスにミスが重なり相手の強気な攻撃の前に屈した。上位を目指していたペアは2回戦で姿を消した。鈴木は「シードというプレッシャーの中で第1セットを簡単に取られてしまったことによって、次のセットは絶対に取らなければいけないという2倍、3倍のプレッシャーを作ってしまったのが今回の結果だと思います」と気持ちで負けた。

■ダブルス本選2回戦 山梨学院大選手試合結果

全日本学生テニス選手権ダブルス本選2回戦(8/21)
三重県四日市テニスセンター
狐塚理子・本田恵琉  〇  6-3
6-1
  • 濱 未央・小嶋真央
    (甲南大)
3回戦進出
芝田詩歩・鈴木沙也伽 ● 1-6
4-6
〇 飯田莉帆・長根尾江理
(東海学園大)
2回戦敗退

     

■女子ダブルス本戦3回戦。筑波大の強豪に挑むー
2回戦を快勝した狐塚理子・本田恵琉(右から狐塚、本田)ペアの3回戦は昨年インカレ単複優勝の筑波大阿部宏美選手がペアの一人として名を連ねる強豪との対戦。第1セット狐塚のサービスリターンを本田のボレー、サービス、ラリーポイントを重ね順調に立ち上がる。第2ゲームから互いに鋭いラリーストロークから前衛がボレーを奪い合う展開に、筑波大阿部の速く重く低い軌道に押されボレーチャンスを与え5連続ポイントを重ねられた。その後2ポイントを返す粘りも3-6でセットを失った。第2セットは1ゲーム目をブレークすると第2、第3と本田のサービスの威力で相手を見出しポイントを重ねると次の相手サービスをブレーク連続8ポイントを奪い3ゲームを連取した。その後、狐塚、阿部の激しいラリーでチャンスを狙い合うも相手の力が上回り6連続ポイントを奪われこのセットを失い0-2のセットカウントで敗退した。

試合後、狐塚理子選手は「今日は全く叶わないわけではなくてセカンドセットもチャンスはありましたし、ファーストセットも悪いセットの落とし方ではないので終わってみたらすごく悔しいんですけど今後につながる試合はできたかなと思います」と手応えを口にした。本田恵琉選手は「昨日の試合や今までの試合と比べても強気に次につながるポイントを取って結構いい形でできていたんですけど、このくらいのレベルまで上がってくるとちょっとしたミスだったり最後に取り切るところとか我慢しきれなかったりというのが大事な要所であって、特に40オールのところだったんでそこが負けた原因の一つです」と試合を振り返る。ベスト16に終わったことに狐塚選手は「昨年と同じ結果になってしまったのは悔しいですけど昨年のベスト16よりは全然いい負け方といったら変ですけど、不完全燃焼ではなかったのでこれからもっと全国の選手のプレーを頭に入れながらまた山梨でしっかり練習していければなと思います」。本田は「自分は前回よりは結果は良かったですけれども、足りないこともあったんですけども結構やれることはできたし、それが明確になって次につながる試合ができたので、山梨に帰って次の大会に向けてしっかり課題に向けて取り組んでいきたい」と大会の結果を前向きに捉えた。

■ダブルス本選3回戦 (8月22日)

狐塚理子・本田恵琉● 3-6
3-6
  • 阿部宏美・西尾萌々子
(筑波大)
3回戦敗退

 

試合を振り返って三好勲コーチは「個人的な力からとしたら難しいと思ったんですけどもまあよく食い下がりました。セカンドセットもリードした時に次の2ゲームでほっとしたんじゃないですけども簡単に落とし過ぎて相手に元気を与えてしまい相手の質が高くなってしまって、その後、予想通り競ってきたんですけどノーアドとか2,3本取れなくて最後は相手に押し切られたという感じです。よく相手にひるまずに戦ったなと思いますけどでも大事なところで打ち抜く強さとか心の強さを持ってもらいたいですね。やっぱり受け止めちゃうのでそれを弾き返して相手に向かっていくのとかシングルスダブルス含めてうちのチームにはまだ自信がないのでそこをしっかりやっていきたい」とチームの課題を挙げた。
※ノーアド(ノーアドバンテージ)=デュース無しの試合方式。40-40になった場合でも次の1ポイントでゲームが決まる。

今回のインカレは、12日より開催され連日の荒天による雨のためスケジュール調整を余儀なくされ順延が続く異常事態となったが24日を最終日に大会も終盤を迎えた。山梨学院は予選組、本選組を合わせ11人が出場し、本日22日に大会を終えた。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2021.8.22