●総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント
~初出場の山学大はびわこ大に2対1で初陣を飾る~
~2回戦は福山大にMF平田の活躍で5対1と大勝~
第45回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントが8月23日に開幕し、初出場の山梨学院大(関東第4代表)は1回戦で関西第4代表のびわこ成蹊スポーツ大と対戦した。試合は山学が前半16分、DFフォファナ マリックのヘッドで先制。19分にはMF若谷拓海のスルーパスに反応したFW平河悠のシュートで山学が2点目を追加。後半8分に攻勢を強めたびわこ大に得点を許したものの、その後は組織的な守備で無失点とし、山学は2対1で勝ち切り、初出場初勝利を飾った。続く2回戦は26日に行われ、山学大は中国第2代表の福山大と対戦。山学は試合序盤から積極的に試合を進め、前半9分のMF平田和也の先制点を皮切りに、DF山土井拓海の強烈なミドル、FW平河が今大会2点目のゴール、MF平田のハットトリックなどで一挙5得点。後半オウンゴールで失点したものの5対1で勝利し、9月1日の3回戦進出を決めた。
総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントは、各地域の大学サッカー連盟より選出された全国24チームが出場。山梨学院大の所属する関東地域は、アミノバイタルカップ関東大学サッカートーナメント大会が総理大臣杯への出場切符をかけた戦いになっている。山学大は東京都リーグ所属ながら関東リーグの並みいる強豪を抑え4位に入り、関東第4代表権の座を勝ち取った。初の全国大会初陣を関西の強豪、びわこ成蹊スポーツ大学と対戦した。
■1回戦 対:びわこ成蹊スポーツ大学【2対0】
試合は山学が守備から攻撃のリズムを整え、前半16分、MF若谷拓海(3年 西武台高)のFKをDFフォファナ マリック(3年 尚志高)が頭で合わせ山学が先制。19分には中盤の攻防でMF平田和也(3年 帝京第三高)が相手のパスをインターセプトし、MF若谷に送る。MF若谷はドリブルで相手DFをひきつけ、空いた右スペースに走りこんだFW平河悠(3年 佐賀東高)にスルーパスを出し、FW平河は角度のない位置から落ち着いてゴールに流し込み山学が2点目を追加。2対0で前半を折り返すと後半はびわこ大のボール保持率が高まり、山学は自陣でのプレーが増えていく。後半8分にはサイドチェンジから左サイドを突破され、バイタルエリアの空いたスペースにグランダーのクロスを入れられ、山学DF陣が対応できず、びわこ大が得点。その後もびわこ大が攻勢を強めたが、主将のGK大嶌宏汰(4年 山梨学院高)やDF陣を中心とした組織的な守備で防ぎ、追加点を与えず試合終了。山学が2対1で勝ち切り、総理大臣杯の初陣を飾った。
■2回戦 対:福山大学【5対1】
総理大臣杯2回戦は26日に行われ、山学大は中国第2代表の福山大と対戦。山学は試合序盤から積極的なボール運びで試合を進め、前半9分にはMF若谷の右CKをニアサイドでMF平田が頭で合わせ山学が先制。35分には左サイドからDF山土井拓海(3年 山梨学院高)の強烈なミドルシュートで2点目を追加。山学は後半に入っても攻撃の勢いはそのままに、後半15分、MF平田のスルーパスに反応したFW平河が今大会2点目を決め、3対0と試合をリード。19分にはゴール前の混戦でMF平田が押し込みこの日2点目をマーク。その2分後にも相手DFのクリアミスをMF平田が決め、ハットトリックを達成し、5対0と試合を決定づけた。一方で、19分には相手のクロスのクリアミスからオウンゴールで失点。クリーンシート(無失点勝利)とはならなかったものの5対1で勝利し、3回戦進出を決めた。
次戦・3回戦は、総理大臣杯関東予選のアミノバイタルカップ準決勝で敗れている産業能率大(関東第1代表)と9月1日に対戦する。山学は勢いそのままに雪辱を果たすべく、チーム一丸となって格上に胸を借りる。
1回戦写真提供:全日本大学サッカー連盟
文(Y.Y)、写真構成(平川大雪)2021.8.27