●総理大臣杯全日本大学サッカー ベスト8突破
~山学大は関東予選で敗れた産能大に雪辱果たす~
~創部以来初のベスト4・準決勝進出を決める~
第45回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント3回戦が9月1日に行われ、初出場の山梨学院大(関東第4代表)は関東第1代表の産業能率大と対戦した。山学は前半序盤から積極的に攻撃を組み立て試合の主導権を握る。前半9分、FW平河悠のCKをMF若谷拓海が押し込み、山学が先制。先制後も山学は、強度のある守備でボールを奪い、ショートカウンターで前線にボールを送る。前半33分、MF若谷の左からのクロスをMF平田和也のヘッドで2点目を追加。2対0で前半を折り返し、山学の勢いは止まらず後半7分、MF平田のグラウンダーのクロスをFW安田正太郎が流し込み、試合は3対0に。その後は一進一退の攻防が続き27分、35分に守備の乱れから2失点し、1点差に詰め寄られる。勢いに乗る産能大に山学は体を張った守備で追加点を許さず、守備から攻撃の機会を伺う。産能大の勢いは止まらなかったが、山学は最後まで集中力を切らさずゴールを守り抜き、3対2で産能大を退け、準決勝進出を決めた。
総理大臣杯初出場の山学は、1回戦でびわこ成蹊スポーツ大に2対1、2回戦は福山大に5対1で勝利し3回戦に進出。3回戦の相手は、総理大臣杯の関東予選となったアミノバイタルカップ2021第10回関東大学サッカートーナメントの準決勝で1対2で敗れている産能大(関東第1代表・関東2部)。東京都1部(都県リーグ)所属の山学は、関東2部の格上相手に雪辱を果たすべく試合に臨んだ。
第45回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント 3回戦 ≪山梨学院大VS産業能率大≫ 2021.9.1 会場名非公開 |
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〇 山梨学院大学3 | 前半 2-0 後半 1-2 |
2 産業能率大学 ● |
山学得点者:若谷拓海、平田和也、安田正太郎 |
山学は前半序盤から厳しいプレスでボールを奪うとゴールへの推進力を強め、積極的に攻撃を組み立て試合の主導権を握る。前半9分、GK大嶌宏汰(4年 山梨学院高)からのパントキックで前線を押し上げ、FW平河悠(3年 佐賀東高)がドリブル突破し、左CKを獲得。FW平河のCKはファーサイドに流れ、相手のクリアミスをMF若谷拓海(3年 西武台高)が押し込み山学が先制。先制後も山学は、当たり負けしない強度のある守備でボールを奪い、ショートカウンターで前線にボールを送る。前半33分、MF若谷の左からのクロスに2回戦でハットトリックを決めているMF平田和也(3年 帝京第三高)がファーサイドから飛び込み、頭で押し込み2点目を追加。2対0で前半を折り返し、後半に入っても山学の勢いは止まらず、押し気味に試合を進める。後半7分、相手陣内中央でMF若谷がボールを奪い、細かくパスをつなぎ、右サイドのMF平田に展開。MF平田はゴール前にグラウンダーのクロスを入れ、後半から投入されたFW安田正太郎(3年 山梨学院高)が中盤から走りこんで流し込み、試合は3対0に。その後は産能大が次々に交代カードを切り、攻撃のリズムを整え攻勢を強め、一進一退の攻防が続く。27分、産能大にスローインからPA内の空きスペースを突かれ、山学DF陣がこれに対応できず、ゴールを許し2対1に。35分には産能大のバイタルエリアからのシュートが味方DFがブラインドとなりGK大嶌の反応が一瞬遅れ、2点目を献上。立て続けに2点を奪い、勢いに乗る産能大に山学は体を張った守備でボールを奪い、すぐに反撃に転じ、4点目を狙いに前線をボールに送る。後半のアディショナルタイムは負傷者の治療などがあり13分を超えたが、山学は最後まで集中力を切らさずゴールを守り抜き、関東予選の雪辱を果たし、3対2で勝利しベスト4・準決勝進出を決めた。
準決勝は9月3日に行われ、関東第5代表の東洋大(関東2部)と対戦する。初のタイトル獲得まであと2つ。都県リーグ代表としての意地を見せ、チーム一丸となり関東2部の格上に挑む。
文(Y.Y)、掲載写真(先制点を決めた若谷拓海選手・1回戦の写真を使用)
2021.9.1