山梨学院広報課

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●山中湖村と山学短大が包括的連携協定締結
~村民サービス向上に向け連携で地域活性化~
~学生開発レシピを村の“食と健康”動画に活用~

山中湖村と山梨学院短期大学との間で「食と健康」に関する包括的連携協定を締結する調印式が9月9日、山梨学院クリスタルタワー7階広報スタジオにおいて行われた。調印式には山中湖村から高村正一郎村長、高村高夫教育長。山学短大からは遠藤清香学長、羽畑祐吾食物栄養科長が出席。この包括連携協定では、相互に人的・物質的資源の活用を図りながら「地域資源の発見活用」や「村民の健康づくりの推進」「子育て支援関係への参画」など村民サービス向上へ向けて連携を深めることが目的とされている。初めの協定事業として山学短大がこれまで開発・創作した料理レシピを参考に、山中湖村は立案した「食と健康」に関する企画を動画制作、配信するとしている。初めに遠藤清香短大学長は「今回の山中湖村との協定が私たちの教育の質の向上にもつながると信じております。この度の連携によって山梨の地域の活性化がさらなる盛り上がりを見せ、発展することを祈念しまします」と挨拶。次に高村正一郎村長は「連携によって村民の健康維持・増進に向けて取り組んでいけることは大変うれしいと同時に期待感を強く思う」と述べた。続いて関係者が見守る中、高村村長と遠藤短大学長が協定書に署名した。

■山中湖村と山梨学院短期大学との連携協定締結の経緯
今回の包括連携協定締結に至ったのは、山中湖村スポーツ推進員がコロナ禍でスポーツでの対面指導ができない中、「ダイエット教室」講座で『運動と食事』の課題を取り上げた折、山梨学院短大食物栄養科がホームページで料理レシピを発信していることを知り、その活用を山梨学院短大に問い合わせたことをきっかけに双方で協議を重ね包括連携協定に発展した。
※料理レシピは、食物栄養科栄養士コースの料理実習や少人数で研究を重ねるゼミでの活動の成果をホームページで公開。材料・作り方・栄養価に加え、調理ポイントや食材の研究なども掲載された充実のレシピ集。誰でも閲覧できる。(山梨学院短大パンフレットより)

■料理レシピから発展した包括連携協定内容
〇地域資源の発見・活用 〇「食と健康」に関する研究・教育に関すること 〇地域の特性を生かした振興・地産地消の推進 〇村民の健康づくり推進 〇小中学校の家庭科授業への参加助言や食への学び 〇子育て支援関係への参画など掲げた事項に連携協力し、地域の振興に寄与することを目的にしている。

■連携協定締結への双方の思い
山梨学院短大は現在、山梨県唯一の食物栄養科と保育科を合わせ持つ高等教育機関として多くの栄養士、保育士を輩出し全県下の地域に欠かせない人材を送ってきた。その実績は企業や各自治体、各種団体から専門職を育成する貴重な存在として知られ産官学連携事業にも積極的に取り組み包括連携協定を締結した数は10件(大学とも3件、短大単独7件)に上る。今回10件目となる山中湖村との調印式は、樋川隆山学短大地域連携研究センター長の進行で行われた。出席・列席者紹介後、調印式冒頭で遠藤清香短大学長は「山梨学院短期大学は食物栄養科と保育科からなる短期大学です。昨今、高等教育の分野では地域との連携を通して大学の学びを深めて行こうとする大きな動きがあります。本学は地域に根差す短期大学としてこれまでも地域連携は大切にしてまいりましたがその意義が今、改めて注目されていると思います。地域課題の解決というものに大学や教員、学生が関わらせていただくことを通してまた、大学の在り方に地域の皆さんの意見を反映させることを通してより良い高等教育を行ってまいりたいと思います。今回の山中湖村との協定が私たちの教育の質の向上にもつながると信じております。この度の連携によって山梨の地域の活性化がさらなる盛り上がりを見せ、発展することを祈念します」と挨拶した。
次に高村正一郎村長は「新型コロナウイルス感染症の終点が見えない現在、まずは村民の健康で安全・安心な暮らしを守ることが第一であると考えており、栄養士・製菓衛生士・保育士・教諭などの専門職養成に大変力を入れている貴学と連携して、村民の健康維持・増進に向けて取り組んでいけますことは、大変うれしいと同時に期待感を強く思うところであります。さらに活力ある地域社会の形成・発展を目指し双方の持つ資源の活用やさまざまな分野での緊密な連携協力を通じ、双方の組織全体としてのつながりを築きつつ、永続的なパートナーシップの確立を図られるように努力してまいります」と述べた。それぞれの挨拶の後、高村正一郎村長と遠藤清香短大学長(左から)が包括連携に関する協定書に署名した。

引き続き協定書に基づき連携事業を円滑に実施するための覚書に高村高夫教育長と羽畑祐吾食物栄養科長(左から)が署名した。覚書には、山梨学院短大から提供されたレシピを用いた企画として動画などを制作し国内外に広く情報発信を行うことを目的にすると記されている。協定締結後の取材で高村教育長は覚書に書かれた料理レシピの活用に触れ、それ以外の活動も積極的に行っていることを明かした。「現在、4つの動画を制作しているところです。今回東京2020オリンピックの自転車競技が山中湖を通過したんですけど、そのコースを紹介したのがその一つで、もう一つがモルックという軽スポーツの紹介、それから特産品を使ったキャンプの紹介、もう一つが今回の『ダイエット動画』を作っていく中で料理レシピに出会えたというわけなんです。その発信元になったのが健康づくりのスポーツ推進活動の一つで村民はもちろん広く県外にも発信していく」と力を込める。これからの事業については「いくつか活動していく中で、ご縁をいただいたということでこれから食育のこともあるんですが、保育のことも含めていろいろ包括的に活動ができたら」と今後の山学短大の知的・人的・物質的資源による連携の幅に期待を寄せた。
羽畑食物栄養科長は「私が来て今年で6年目になりますが最初の年のキープ協会から甲府市、西桂町、笛吹・農林高、県パン協同組合などいろいろ協定を結んできましたが、ホームページに挙げて発信するというのは大事ですね。眼に見える形で地域貢献の結果が残していける形になってきている」と短大の地域に根差した取り組みの発信力が地域活性化の一翼を担っていると頷いた。本日の調印式を機に山中湖村の村民へのサービス向上への一助となる連携協力を強めていく。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2021.9.9