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●第100回全国高校サッカー選手権山梨大会 
~準々決勝 山学は帝京第三と対戦し延長PKを制す~ 
~守護神・山田海人、2試合連続の無失点勝利に貢献~ 

第100回全国高校サッカー選手権山梨県大会準々決勝が10月23日に韮崎中央公園で行われ、山梨学院高は帝京第三高と対戦した。試合は序盤から両校譲らず一進一退の攻防で、激しく攻守が入れ替わる展開。一瞬のミスも許されない球際の勝負となり、山学は厳しいプレスやセカンドボールを回収し攻撃に転じる。対する帝三は山学の攻撃を素早いカバーリング、枚数をかけた守備で封じ、素早い攻守の切り替えから山学ゴールに襲いかかる。山学守備陣はGK山田海人を中心に集中した堅い守備を見せ、付け入る隙を与えない。試合は両校無得点のまま進み、延長戦でも決着はつかず勝負の行方はPK戦に委ねられた。先攻は山学、両校1人目は成功。山学は2人目が成功し、帝三2人目はGK山田がコースを読み失敗。両校3、4人目が成功し、4対3。山学は、5人目キッカーの主将・谷口航大が冷静にゴール左に決め、5対3で試合終了。山学は、延長PK戦を制し、2試合連続の無失点勝利で準決勝進出を決めた。 

大会2連覇・8度目の選手権出場を目指す山学は3回戦からの登場で初戦・3回戦を笛吹高と対戦し、5対0のクリーンシートで勝利し準々決勝に駒を進めた。対する今夏のIH県代表の帝三は甲府城西高に6対0で快勝し準々決勝に進出した。帝三とは今季の新人戦、県総体で対戦し、いずれも山学が勝利。IH県予選でも準々決勝で対戦予定だったが、山学の棄権により帝三が不戦勝。夏の再戦となった準々決勝は帝三のキックオフで始まった。 

第100回全国高校サッカー選手権山梨県大会 準々決勝
≪山梨学院高VS帝京第三高≫ 2021.10.23 会場:韮崎中央公園芝生広場
○ 山梨学院高校 前半 0-0
後半 0-0
延前 0-0
延後 0-0
PK 5-3
帝京第三高校 ●
 


前半序盤から両校譲らず一進一退の攻防で目まぐるしく攻守が入れ替わる激しい試合展開となった。昨年の選手権優勝メンバーでボランチの谷口航大主将(3年 鹿島アントラーズジュニアユース)と同じくボランチの佐藤柊椰(3年 東松山ペレーニャ)はそれぞれ連動し、ピッチを縦横無尽に駆け回り、厳しいプレスから相手のボールを奪い、左右に展開し攻撃につなげた。左SH山口宇汰(3年 鹿島アントラーズジュニアユース)や右SH長島大翔(3年 東急Sレイエス)はアーリークロスや相手の背後を取るスルーパスを前線2トップの佐竹祥太(3年 ヴィアージャ)、小島慈央(3年 東急Sレイエス)に送るが、統制の取れた相手守備陣に阻まれ得点は生まれない。対する帝三も素早いカバーリング、枚数をかけた守備で山学ボールを奪い、攻撃に転じる。山学はロングボールやロングスローからバイタルエリアへの侵入を許すもGK山田海人(3年 FC東京U-15むさし)やCB柴田元(3年 東京SC)、保坂好寿(3年 Uスポーツクラブ)が集中した守備を見せ、付け入る隙を与えない。両校無得点で前半を折り返し、後半も拮抗した試合展開となったが、山学はセカンドボールを丁寧に回収し、相手のスペースを突き、攻撃を仕掛ける。一方の帝三はセットプレーの好機を使い、山学ゴールに攻め込むが、山学守備陣の献身的な守備やGK山田の好セーブにより無失点に抑える。試合は、前後半80分でも決着がつかず、延長戦へ。延長戦になっても堅い試合展開となったが、山学イレブンは声を出し合い最後まで高い集中力でプレーを続け、勝負の行方はPK戦に委ねられた。先攻は山学、最初のキッカーは左SH山口。山口はゴール右隅に落ち着いて流し込み成功。帝三も1人目が成功し、1対1。山学2人目のCB柴田は豪快にゴール中央に蹴りこみ成功。帝三2人目に対し、守護神・山田は相手のシュートコースを読み、右に飛び動揺を誘い、ボールは右ポストに当たり、2対1と山学がリードする。3人目、CB保坂、4人目、右SB溝口慶人(3年 FC多摩)が成功し、帝三も3人目、4人目が成功させ、4対3。山学5人目のキッカーは前回の全国選手権決勝PKで最後のキッカーとなった主将・谷口。谷口は選手権同様に冷静にゴールを決め、山学は、延長PK戦を5対3で制し、2試合連続の無失点で準決勝進出を決めた。 
 
試合後、長谷川大監督は「勝ち進めば当然拮抗した試合になり、どんな状況になっても自分たちのやるべきことをやらなければならないが、決めたいところで決めきれない部分があったので次の反省点としたいです。こういう試合展開になってしまいましたが、選手たちの経験値は高まり、昨年の選手権もそうでしたが、PK戦は人として成長させてくれます。PKを乗り越えるということは通常のゲームとは違い、一回りも二回りも成長させる舞台となり、全員決めきれたということは次に向けてポイントになると思います」と試合を振り返った。谷口航大主将は「相手は蹴ってくると思ったので、セカンドボールを丁寧に拾って無失点で抑えられたのは良かったです。ただ、決められるチャンスは何回かあったので、そこを決めていればもっと違ったゲーム展開になったと思います。PKでは、また自分が最後決めたら勝つ展開になったので、(山田)海人が止めてくれていたので、落ち着いてうまく左に流し込みました。来週も良い準備して必ず勝って決勝も勝って必ず全国行けるように頑張りたいと思います」と語り、勝って兜の緒を締めた。無失点勝利に貢献したGK山田海人選手は「練習の中で帝三に勝つことを意識してやっていたので、難しい試合でしたがチーム一丸となってまとまって勝てたので良かったです。PKでは、他のキーパーの思いも背負っているので、全部止めてやるという強い気持ちで臨みました。去年の選手権の熊倉キャプテンのプレーを意識して、ポジティブに前向きな気持ちでゴールに立ちました。相手の2本目はどっちに蹴るかシュートコースは完全に読めていました。次はまた場所が変わるのでピッチコンディションや風などに注意しながら、選手同士で声を掛け合って攻撃陣を信じて、次も無失点で勝利したいです」と更なる意気込みを語った。 
 
山学は次戦・準決勝は10月30日に日本航空高と小瀬スポーツ公園・JITリサイクルインクスタジアムで対戦する。準々決勝までは、観戦制限が設けられていたが、準決勝からは学校応援や一般の観戦も可能になる。2年連続8度目の選手権出場まであと2勝、応援を力に変え、山学イレブンは挑戦を続ける。 

文(Y.Y)、カメラ(藤原 稔)2021.10.23