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●第94回日本学生氷上競技選手権(ST競技)
~女子500.1000m山名優勝、女子3000mR優勝~
~学校対抗成績で女子総合優勝4連覇、男子準優勝~

第94回日本学生氷上競技選手権大会ショートトラックスピードスケート競技が10月23日、24日の両日、長野県・帝産アイススケートトレーニングセンターで行われた。この大会は、インカレのショートトラック部門として行われ、昨年はコロナ禍のため、代替大会として実施され、2年ぶりの開催。初日は女子500mで山名里奈が大会新記録で優勝。男子1500mでは、伊藤隼人が3位に入り、表彰台に上った。最終日には女子1000mで山名が優勝、女子3000mリレー(山名、冨吉葉月、岩下楓、尾谷琴音)では2位に僅か0秒16差で制し優勝。山名は今大会3冠を達成し、女子は学校対抗で4連覇15度目の総合優勝に輝いた。また男子も5000mリレー(塩川和音、土屋源輝、古川翼、伊藤隼人)で2位に入り、学校対抗でも総合2位に入る活躍を見せた。
 
コロナ禍のため、2年ぶりの開催となったインカレショートトラック部門。今大会は個人成績とともに学校対抗戦としても争われ、山学女子はここまで3連覇14度目の優勝を果たすなど、今大会も期待がかかった。また、インカレのショートトラック部門の成績として、1月に行われるスピードスケート部門・フィギュア部門などとともにインカレの総合成績に加算される。
 
初日は男女500・1000m決勝、男女1000m・男子3000m(予選~準決勝)が行われ、このうち女子500mで昨年の代替大会の覇者・山名里奈(4年 有馬高)がスタート直後に飛び出し、一度も首位を譲ることなく大会新記録の圧巻の滑りで優勝した。また、女子1500mでは、冨吉葉月(4年 千原台高)が4位入賞、男子では、1500で伊藤隼人(1年 山梨学院高)が3位、土屋源輝(3年 松山中央高)が4位、500mでは、阿部龍毅(2年 池田高)が5位入賞した。大会新記録で優勝した山名里奈選手は「今できる自分の最大限の力を出して、チームのためにやるべきことができたかなと思います。コーチとの作戦通り、先頭を守り抜いてインを攻めての滑りは実行できたと思います。まだ、個人の1000も残っていてますが、チームとしては良い流れできているので、明日も気を抜かずに1000と3000リレーも(優勝を)とりたいと思います」と述べた。
 
最終日には男女1000m・男子3000m・女子3000mリレー・男子5000mリレー決勝が行われた。女子1000mでは、最初はトップを譲ったものの、冷静に逆転の滑りで山名里奈が優勝、冨月葉月が8位入賞し、男子1000mではともに1年生の古川翼が4位、伊藤隼人が6位に入り、学校対抗得点を加算した。山名里奈選手は「1000mは女子の総合優勝に向けて外せない種目だったのでしっかり自分のできることはできたかなと思います。(最初トップは取られましたが)特に慌てることなく、落ち着いてさばけたかなと思います」とレースを振り返った。また男子3000mでは、塩川和音(4年 山梨学院高)が4位、土屋源輝が7位入賞を果たした。さらに最終種目のリレーでは、男子5000mリレーで、塩川和音・土屋源輝・古川翼・伊藤隼人が2位に入り、女子3000mリレーで山名里奈・冨吉葉月・岩下楓(4年 小海高)・尾谷琴音(1年 駒大苫小牧高)が、2位の関西学院大に僅か0秒15差で優勝を勝ち取った。女子リレーチームの尾谷琴音選手は「今年始めてショートに挑戦しましたが、先輩方にうまく繋げられて優勝できて良かったです」と述べ、3冠となった山名里奈選手は「最後総合優勝がかかるレースで自分のできる滑りをチームのためにできたかなと思います」と話した。岩下楓選手は「ショートはあまり得意ではありませんでしたが、チームのために貢献することができて良かったです」と語り、冨吉葉月選手は「リレーに総合優勝できるかかかっていたので、絶対に1位を取るという強い気持ちでみんな団結して頑張ることができました」と喜びを述べた。
 
各個人種目の得点が集計され、男子は阪南大に次ぐ2位、女子は4連覇15度目の総合優勝に輝き、インカレ総合優勝に向け、幸先の良いスタートを切った。ショートトラック部門の塩川和音主将は「少しずつでも得点を重ねることができて、リレーでは(女子優勝・男子2位の)ビックポイントを取って女子は総合優勝、男子は総合2位になれたので全体的には良かったと思います。総合力でうまくポイントを稼げたので、スピードやフィギュアの選手たちも頑張って欲しいと思います」と総括した。

取材・カメラ(平川大雪)、文(Y.Y)2021.10.25