●山学大 全国展開企業と産学連携協定締結
~東証一部上場橋本総業、テニス支援企業とタッグ~
~スポーツを通じ人材育成・地域社会の発展に寄与~
山梨学院大学は全国展開企業との間で産学連携活動に関する協定を締結し、調印式が11月4日、山梨学院クリスタルタワー7階広報スタジオにおいて行われた。連携するのは東京に本社がある東証一部上場の橋本総業ホールディングス(株)。今後、スポーツを通じて相互に協力し地域社会の発展や人材育成に寄与していくことを目的にしている。調印式には山梨学院大から古屋光司学長、遠藤俊郎スポーツ科学部長、幸野邦男カレッジスポーツセンター副センター長、富岡好平テニス部監督、橋本総業からは橋本政昭社長、藤森幹規執行役員、小畑沙織女子テニス部コーチ、中前貴之山梨支店長が出席した。古屋光司学長、橋本政昭社長が調印書に署名後、橋本社長は挨拶の中で同社のテニス部の活動について説明。「今回のこのご縁を具体的に地域のためにテニスやスポーツを通して社会貢献していきたい」と述べた。続いて古屋学長は「お互いスポーツを通じた人材育成だったり、社会を活性化するといったところに経営の一つの指針を置けるような企業体と教育事業体が今後ますます連携が求められてくると思っています。今回、正式に連携させていただいてより交流を深めていきたいと思っています」と挨拶した。今後、①一般市民の健康増進の啓発。②インターンシップに関すること。③スポーツ(硬式テニス)の競技力向上。④地域社会の発展につながることなど、互いに協力し活動に取り組んでいく。
■連携協定締結への経緯-
調印式は出席者紹介後、山梨学院カレッジスポーツセンター・幸野邦男副センター長が連携協定締結に至る経緯を説明。初めに橋本総業ホールディングスがITF甲府国際オープンテニス大会への協力や国内・国際大会への協賛や支援を通じて日本テニス界への多大な貢献活動への取り組みを紹介。「これまでのテニスを中心としたスポーツ事業の取り組みから大学と連携することにより一層地域社会への貢献へと発展させたいとの思いからこの度連携へと至りました」と橋本総業がさらに幅広く積極的な社会貢献活動への意欲を紹介した。続いて山梨学院大学・古屋光司学長と橋本総業ホールディングス株式会社・橋本政昭社長が協定書に署名、その後報道陣の写真撮影に応じた。
■今回の連携協力活動の内容は
①一般市民の健康増進及び啓発に関すること。橋本総業が行う地域の健康講座等に山梨学院大からの講師派遣。
②地域社会における産業と経済の振興に関すること。山梨学院大が主催するキャリア教育講演会等に橋本総業から講師派遣。
③インターンシップに関すること。山梨学院大学生のインターンシップへの教育。
④スポーツ(テニス)の競技力向上に関すること。橋本総業所属のテニスプレーヤーと山梨学院大テニス部員の交流・指導。
⑤その他、地域社会の発展につながる連携協力に関すること。今後の連携活動として双方から提案される事項に対する協力などを目的にしている。
■東証一部上場企業 橋本総業ホールディングス(株)とは
橋本総業は東京に本社を持つ明治23年に創業。130年の歴史を持つ管工機材と住宅関連設備機器などを販売・提供を主な事業とする全国に40支店を展開し、2014年に東証一部に上場した大手企業。社会貢献活動にも積極的に力を注ぎ、近年はスポーツ事業にも取り組んでいる。特にテニスでは現在、実業団テニスチームを率い、実業団対抗のテニス日本リーグに2013年から女子チームが参戦。5年前には初優勝を飾った。今年の大会では男子も優勝。個人でも昨年、全日本選手権で男女とも優勝者を輩出している。
調印式席上まず、橋本総業ホールディングス橋本政昭社長が挨拶。「大学と組んでテニスの普及を広めることでスポーツを通じて社会貢献ができたらという思いで大学とは滋賀大学、続いて朝日大学、3校目に山梨学院さん(甲府国際テニス大会でテニス部の富岡監督に協力)と縁がありましたので協定の機会ができました。所属のテニスプレーヤーと大学のテニス強化クラブ員との交流、指導などを行い、さまざまな地域でテニススクールなどを開催し、当社の選手を派遣してジュニアを教える喜びを感じてもらったらいいのではないかなと思いました。今回山梨学院さんとご縁ができましたので、さらに具体的に地域の方にスポーツの普及のために貢献していきたいと思っています。山梨学院と協同で5つの目的に向かっていきたいと思っています。ちなみに山梨学院から当社に入ってこられた社員は今6名おりまして、単一の大学からは極めて多いと思っています。そう意味でもインターンシップをやるとか学校の面でもお役にたつ部分はあると思います」と述べた。
■古屋光司学長の挨拶-
古屋光司学長は「今回産学連携ということですが今後ますます重要になってくると思います。特にスポーツという領域に関しては重要です。お互いスポーツを通じた人材育成だったりスポーツを通じて社会を活性化するといったところに経営の一つの指針を置けるような企業体と教育事業体が連携していくというのは、今後ますます求められてくると思っています。本学としては人材の育成というところを主眼にその中でもスポーツを通じた人材育成をするからには日本を代表する世界に羽ばたけるような選手が育つような環境を整備していき、その先は橋本総業ホールディングスさんのような会社にしっかり受け入れていただければと思います。自社の選手だけではなくテニス業界全体の振興にリーダーシップを発揮していただけるような企業と今回正式に連携させていただいて、より振興につなげていけるということで今後もぜひ交流を深めていきたいと思っています」と挨拶した。
優秀な人材育成と地域に喜ばれる社会活動に取り組む産学連携活動に注目していきたい。
文(K.F) カメラ(平川大雪) 2021.11.5