●第98回箱根駅伝 山学大壮行会
~35回目の箱根路でシード権獲得目指す~
~新ユニフォーム・襷で新たな伝統を継承~
第98回東京箱根間往復大学駅伝競走に出場する山梨学院大陸上競技部の壮行会が12月15日、大学キャンパスで行われた。新型コロナウイルス感染予防のため、学内関係者のみで行われ2年連続35回目の箱根路出場の選手らを激励した。壮行会では今月10日に発表された16人のエントリーメンバーが飯島理彰駅伝らスタッフとともに入場。遠藤雅也主務がメンバーの名前と学年・所属学科を紹介した。古屋光司学長らの壮行の辞などに続き、応援指導部から熱いエールが送られた。壮行会後、松倉唯斗主将は「最後の集大成が箱根駅伝なので、全部員で切磋琢磨してシード権獲得、上位争いをしていきたい」と決意を語った。山学大は創立75周年となる今年度からスクールカラーをプルシアンブルーの伝統を引き継いだC2C Blueに刷新。これに伴い、ユニフォームや襷の色も今大会から一新された。箱根駅伝の号砲まであと18日、6年ぶりのシード奪還を目指し、気持ち新たにチーム一丸となり箱根路に挑む。
壮行会に先立ち、今月10日、夜も明けきらぬ早朝午前6時に甲府市内でエントリーメンバーの発表が行なわれた。遠藤雅也主務がエントリーメンバー16人の名前を読み上げ、一人一人が全部員を前に決意を語った。今大会のエントリーメンバー16人は、箱根駅伝経験者4人、登録経験者4人、初登録者8人。
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壮行会は12時20分から大学キャンパス内40周年記念館前で行われた。川口航士郎選手を先頭に16人のエントリーメンバーと飯島理彰駅伝監督らスタッフが入場。遠藤雅也主務がエントリーメンバーの名前と学年・所属学科を紹介。古屋光司学長は「箱根駅伝は近年は出場自体が難しい大会になってきています。本学は35回目の出場を数え、名門校・伝統校という評価もいただいています。今年はスクールカラーをC2C Blueに変え、新しいユニフォームで本選を走ります。これを機に強い山梨学院大学が戻ってきたと皆さんに思ってもらえるような力強い走り、皆さんに元気を与えられるような走りを期待します」と壮行の辞を述べた。下田正二郎カレッジスポーツセンター長は「我々は挑戦者です。トップに立つためにはチャレンジし続けることが重要です。自分自身を超えるためには、体力や技術、精神力がなければ到達できないと思います。皆さんとともに箱根の出場を喜び、彼らが果敢に攻める姿を祈りながら応援したいと思います」と語り、選手らを激励した。古屋学長、下田センター長からの激励を受け、飯島理彰駅伝監督は「今年は肩に力を入れずに、小さな喜び、小さな幸せを大切にしてきました。小さな喜びは自己ベストの更新、小さな幸せは苦しい練習を乗り越えた後に味わえる達成感や充実感のことです。今年はこれらを積み重ね、多くの者が自己ベストを更新し、本選出場へと繋がってきています。大会まで2週間あまり、平常心で箱根駅伝に挑み、1月3日の大手町のゴールでは、小さな喜びが大きな喜びに、小さな幸せが大きな幸せになるような走りを表現したいと思います。応援よろしくお願いします」と集まった学生・教職員らに語りかけた。この後、応援指導部から激励のエールや参加者からの熱い拍手を受け、選手らは気持ちを新たにした。壮行会後、松倉唯斗主将は「3年ぶりの壮行会開催ということで、皆様からの応援が本当に嬉しく、目標に掲げているシード権獲得に向け、頑張らないといけないなと改めて感じました。今年1年間、バズる走りを体現しようと選手一丸となって取り組み、最後の集大成が箱根駅伝なので、全部員で切磋琢磨して上位争いしていきたいと思います」と健闘を誓った。
山梨学院は今年度創立75周年を迎え、法人名を学校法人C2C Global Education Japanに変更。併せてグローバルスクールブランドとしての世界での確立・発展を目指し、スクールカラーをプルシアンブルーから法人名を冠したC2C Blueに刷新。新しいスクールカラーはこれまで山梨学院の発展を見守ったプルシアンブルーの青系色を継承し、学園の主人公である学生・生徒たちの夢に向かいチャレンジする様子や達成感溢れる爽やかな表情、日本が誇る富士山をはじめとする雄大な自然、世界へと通じる大空・大海などをイメージしている。これに伴い、ユニフォームと襷も第98回大会からC2C Blueを基調としたものに一新した。
第98回箱根駅伝は来年1月2日・3日、東京都大手町から神奈川県芦ノ湖までの往路5区間、復路5区間の往復10区間で関東学生連合チームを加えた21チームが出場し行われる。前回大会同様に新型コロナウイルス感染対策として沿道での応援の自粛が関東学生陸上競技連盟から呼びかけられている。沿道での応援はかなわないが、選手らはこの日の激励を胸にこれまでの伝統を継承し、新たな時代の幕開けに向け、35回目の箱根路に挑戦する。
文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)2021.12.15