山梨学院広報課

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●山学大サッカーDF一瀬 VF甲府加入内定記者会見
~8人目のJリーガー、 期待のCBプレーヤー誕生~
~持ち味の空中戦に磨きをかけて一流のプロになる~

山学大サッカー部からまた、Jリーガーが誕生した。10月26日、山梨学院大サッカー部男子の一瀬大寿選手のJ2ヴァンフォーレ甲府の加入内定記者会見が山梨学院広報スタジオで行われた。男子のJリーグ加入内定者は今年度3人目、在学中の選手では4人目となった。一瀬選手は現在、山学大サッカー部に所属する大学2年生。2020年度全国高校選手権の優勝メンバーでDFの要CBを務めた長身の選手。大学では東京都リーグで山梨学院の中心選手として活躍する。一瀬選手が加入するヴァンフォーレ甲府は今季J2リーグで18位に終わったが、先月の天皇杯全日本選手権決勝で劇的な優勝を遂げ県民に感動と勇気を与えた。記者会見は、ヴァンフォーレ甲府から西川陽介強化・育成部長、山梨学院大側からは同大サッカー部横森 巧総監督、岩渕弘幹男子監督、一瀬選手が出席。会見では、出席者が加入内定の経緯や選手として今後の活躍への期待を寄せるコメントを述べると、一瀬大寿選手は「中学時代にVF甲府にお世話になりましたが、また、このような形でクラブに戻ってくることができたことを大変うれしく思っています。山梨県出身の選手として地元のクラブを盛り上げられるような選手になれればいいなと思います」と挨拶した。最後にVF甲府のユニフォームを着て報道陣の写真撮影に応じた。一瀬選手は2023年シーズンより特別指定選手として活動し、2025年シーズン加入内定となる。(※特別指定選手は大学在籍中でも公式戦に出場ができる)

■一瀬大寿(いちのせ たいじゅ)選手プロフィール
山梨県出身。現在、山梨学院大2年、20歳。競技歴は羽黒SSS⇒ヴァンフォーレ甲府U-15⇒山梨学院高校⇒山梨学院大。ポジションはDF。
一瀬選手の特筆する競技歴は、2020年度第99回全国高校サッカー選手権で優勝した山梨学院高校のCB(センターバック)としてディフェンスの要を担い優秀選手に選出されその活躍で日本高校選抜にも選ばれ注目をされた。地元を愛する一瀬選手は山梨学院大に進学、1年生から公式戦に出場。2021年度総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント3位、2022年シーズン東京都サッカーリーグ1部優勝に貢献。関東大学サッカー(関東大学リーグ参入戦)出場権を獲得。※来季から3部以上昇格決定(参入戦の結果により2部昇格)にディフェンダーの中心選手として活躍してきた。そんな一瀬選手だが高1の時には主にボランチ、サイドハーフを担当。高2の時に身長が伸びCBにコンバートされた。初めの頃はヘディングの精度が悪く悩んだが、「そこから自分の武器を作ろう、空中戦を武器にしようとヘディング練習を重点的にやってきたので、(今では)一番見てほしいプレーは空中戦です」と断言。スカウトもその魅力にほれ込んだ。

■一瀬大寿選手が加入内定したヴァンフォーレ甲府ー
甲府市を初め、山梨県全県をホームタウンにとするヴァンフォーレ甲府(以下VF甲府)は、1965年創部された甲府サッカークラブ部が前身。1998年にJリーグ加盟が認められ、翌年からJ2としてスタートした。参入7年目の2005年にJ1に初昇格、その後はJ2との行き来を繰り返し、2018年から2022年シーズンまでJ2に停滞。今シーズンのリーグ戦は18位に低迷したが先月行われた天皇杯全日本サッカー選手権ではJ1の格上5チームを破り初の頂点に輝き来年のアジアに挑む「AFCチャンピオンズリーグ2023」の出場権を獲得した。CBが手薄で弱点となっていたVF甲府は、課題の失点とセットプレーによる得点力アップを狙いチーム力強化のため、187cmの長身で空中戦に強い一瀬選手の獲得に動いた。

■加入内定報告記者会見での出席者挨拶ー
10月26日午後3時、「一瀬大寿選手 ヴァンフォーレ甲府加入内定記者会見」が山梨学院広報スタジオで行われた。会見には地元出身で知名度のある選手とあって多くの報道陣が集まり関心の高さを見せた。司会者の出席者紹介の後、初めに山梨学院大学サッカー部横森巧総監督が山梨学院を代表して挨拶。「彼は非常にラッキーだったと思っています。今回、VF甲府に決まったわけですが、ご承知の通りVFは天皇杯で優勝し、いろいろな方々の祝福を受けながらその中で選手として注目を浴び、希望に満ち入っていくことができたと思っています。彼は高校時代から身体能力の高い選手でしたから期待をしていますが、いずれにしてもまだ大学2年生です。その中で新しく自分の立てた目標にチャレンジしていくことは素晴らしいことだと思っています。これから関係者の皆様に思い切り育成していただきVFの中心選手になるべく努力をしてもらいたい」と述べた。次に岩渕弘幹男子監督が一瀬選手の紹介と加入内定までの経緯を説明した後、「本人に関してはこれからVF甲府さんのスタッフや関係者の方々やサポーターのみなさんに愛される選手になって欲しいですし、中心選手としてJ1の昇格とか、来年AFCも行われますがそういった意味でチームの勝利に貢献できるような選手になってもらいたい」とエールを贈った。続いて、西川陽介VF甲府強化・育成部長が挨拶。初めに獲得に至ったきっかけを話した。昨年チームのトップチームの練習試合に参加した時の様子を、パフォーマンスが非常に高く、1年生ながらここまでできるのかということをスタッフ、選手みんなにインパクトを与えたとエピソードを披露し、一瀬選手の技術の高さを評価した。「一瀬選手はCBとしてどの能力においても非常にポテンシャルのある素晴らしい選手と感じています。ただ、もっと成長していくでしょうし、そこが彼の楽しみな部分ではあります。今の彼のレベル、将来性を考えればおそらく多くのJリーグのクラブも興味を示すだろうし、そういう逸材だと思っています」と話し、VF甲府は、一瀬選手を2023年シーズンに特別指定選手として学生でも公式戦に参加できる選手として登録。「先日行われました天皇杯で優勝することができたのでリーグ戦だけではなく、アジアにトライする1年という形になります。その中で一瀬大寿選手は、我々のクラブにとっても非常に大きな戦力になると考えています」と即戦力に期待する。これからは、2年間の特別指定選手を経て2025年に正式加入となり、「試合にディフェンダーのレギュラー、リーダーとしてピッチに立っていてほしいという思いでいます。地元山梨で育った選手、地元で活躍している一瀬大寿選手の加入を私たちとしても大変うれしく思います」と一瀬選手に大きな期待を寄せた。最後に一瀬大寿選手は「私は中学時代にVF甲府にお世話になりましたが、また、このような形でクラブに戻ってくることができたことを大変うれしく思っています。これまで私のサッカー人生に関わってくれた方々への感謝の気持ちを示せるように、また、山梨県出身の選手として地元のクラブを盛り上げられるような選手になれればいいなと思っています」と加入に至った心境を述べた。その後、報道陣との質疑応答、フォトセッションと続き、加入内定報告記者会見は無事終了した。

■会見後の記者との質疑応答でプロへの決意を語るー
一瀬大寿選手は「大学2年が始まった4月初めの段階にオファーをもらったのでうれしい気持ちと、今決めていいものか、自分の実力が合っているのかという不安が混じり合った感じでした」と明かした。決断は、「中学3年間お世話になったクラブというのがとても大きくあるのと、VF甲府というクラブは熱狂的なサポーターの皆さんがいる中で、山梨県出身の選手として頑張ればすごく応援してくれるんじゃないかなと思ったので、そこが大きな決め手」とプロでの活躍する姿を重ね合わせた。将来的にどういうプレーヤーを目指すのか、「正直今は、ディフェンダーとして欠点がまだまだあると思っていて、全然完璧ではないので何でもこなせる安定感のある選手になりたいと思っています」とさらなる高みを目指す。

近い将来、山梨から日の丸を背負い世界に羽ばたく一瀬大寿選手の活躍に目が離せない。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2022.10.27