●第98回箱根駅伝 山学総合18位
~オニエゴ7人抜きの快走で一時7位に浮上~
~後続が粘れず順位を落としシード権逃す~
第98回東京箱根間往復大学駅伝競走が1月2日、3日行われ、山梨学院大が2年連続35回目の出場を果たした。今回からC2C Blueの新ユニフォームで臨んだ山学大は1区で木山達哉(3年)がシード圏内の10位とわずか11秒差の14位で2区ポール オニエゴ(4年)にたすきをつなぐ。オニエゴは序盤からペースを上げ、7人抜きの区間4位の快走で7位に浮上。しかし、後続が粘れず3区は12位、4区は13位、5区は15位で往路を終えた。シード圏内浮上を目指したい山学は復路6区で矢島洸一(4年)が区間11位と力走したものの、順位は変わらず15位で7区にたすきリレー。その後は7区で16位、9区で18位に順位を落とし、総合18位で大手町のフィニッシュテープを切り、6年ぶりのシード権獲得はならなかった。
■往路 一時7位に浮上、後続が続かず15位でフィニッシュ
第98回箱根駅伝は今年もコロナ禍での開催となり、各大学の応援団、学校関係者の応援は自粛となり、静かなスタートとなった。1区の木山達哉(3年 尽誠学園高)は序盤から例年にないハイペースとなったが、途中まで2位集団で粘り、ラストスパートで力及ばなかったがシード圏内の10位とわずか11秒差の14位で2区にたすきを繋いだ。2区・ポール オニエゴ(4年 ケニア・モゴンガ高)はたすきを受け取ると15位のフィリップ・ムルワ選手(創価大)と並走し、互いに刺激しあい序盤からペースを上げ、7人抜きの快走をみせ、7位で3区にたすきリレー。3区の高田尚暉(1年 花輪高)は後半粘れず12位に順位を落とし、4区・伊東大暉(3年 鹿児島実業高)は区間16位、5区・成毛志優(4年 富里高)は区間17位と苦戦し、首位・青山学院大から9分36秒差の5時間31分42秒の総合15位で往路を終えた。
■復路 総合18位でシード権逃す
6区山下りは最初で最後の箱根の矢島洸一(4年 山梨学院高)に託された。矢島は区間11位と健闘し、14位とのタイム差は縮めたものの、シード圏内10位との差は開く。7区・川口航士郎(4年 東海大山形高)は順位を一つ落とし、8区・橘田大河(3年 山梨学院高)と9区・石部夏希(3年 相洋高)は区間20位に沈んだ。10区・篠原楓(3年 新居浜東高)は順位を上げれず11時間11分21秒の総合18位で、ケガのため欠場した松倉唯斗主将(4年 仙台大明成高)の待つ大手町のフィニッシュテープを切った。山学は6年ぶりのシード権獲得を目指し大会に臨み、昨年より総合タイムを上げたものの、悲願のシード権獲得はならなかった。
文(Y.Y)、写真提供(関東学連/月刊陸上競技)2022.1.4