山梨学院広報課

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●韮崎市と山梨学院大学が包括的連携協定締結
~7自治体目「スポーツによるまちづくり」を推進~
~「ウェルネスの実現」を目指した地域づくりで連携~

韮崎市と山梨学院大学は12月1日、「スポーツによるまちづくり」を中心にした地域活性化に関する包括的連携協定締結式が韮崎市役所で行われた。式には、韮崎市から内藤久夫市長をはじめ3人が出席。山梨学院大学からは青山貴子学長ら6人が出席した。初めに司会者から出席者の紹介に続いて、健康を基盤によりよい生活を送るための「ウェルネスの実現」に向け、自治体と大学との連携・協働による地域スポーツ環境の活性化が必要と経緯、目的が説明された。次に内藤市長と青山学長が連携協定書に署名し交換した。続いてそれぞれの代表者挨拶で内藤久夫市長は「スポーツ振興施策はもとより様々な分野での大学の専門的知見や学生の発想力をお借りする中で連携をさらに深め、様々な事業の展開を図っていきたいと存じます。これからも山梨学院としっかりと手と手を結びあってお互いにウインウインとなれるような関係を構築してまいりたい」と述べ、青山貴子学長は「今回、韮崎市と一緒に山梨学院大学が『ウェルネスの実現』を目指した地域づくりで連携することができますことを大変光栄に思っています。多様な可能性を踏まえながら韮崎市民の方々のより良い生き方のデザインをサポートすることにつなげられれば非常にうれしく思います」と挨拶を述べた。山梨学院大学が包括的連携協定を締結した市町村は今回の韮崎市が7自治体目となった。

山梨学院大学は、これまでに地域活性化を目指す6つの県内自治体と包括的連携協定を結んできた。私学の雄として政治、経済、法律等の分野において県内外に多くの優秀な人材を輩出し、スポーツ分野においてはカレッジスポーツセンターを中心とした世界水準の選手強化により国内外で活躍する数多くのオリンピアンやアスリートを生み出してきた。また、スポーツ科学部では経験豊富な指導者や競技・生涯スポーツに精通した研究者が専門的な知見に基づき、あらゆるスポーツに対応する人材や地域の中でスポーツイベントなどに参加することでスポーツと人々との関り方を実践的に学べることにも力を入れ、スポーツを通して豊かな人間力を養っている。

■7自治体目となる韮崎市との包括的連携協定締結式
韮崎市との包括的連携協定締結式は12月1日、韮崎市役所で行われた。韮崎市から内藤久夫市長、内藤一穂副市長、堀川薫教育長、の3人が出席。山梨学院大学からは青山貴子山梨学院大学学長、遠藤俊郎(同)スポーツ科学部学部長、スポーツ科学部寺本祐治副学部長、三本木温副学部長、小山さなえ教授、笠野英弘准教授の6人が出席した。司会進行は佐藤道平韮崎市教育課長によって進められた。初めに出席者の紹介があり、続いて連携協定の経緯と目的が説明され、引き続き内藤市長、青山学長がそれぞれに連携協定書に署名、交換した。

■連携協定に至る経緯説明ー
佐藤道平教育課長は連携協定までの経緯を、韮崎市は『ウェルネスの実現』をキーワードにスポーツを通じた地域活性化、まちづくりを推進しており、スポーツ庁が掲げる自治体と大学との連携・協定により地域スポーツ環境の活性化をより進めるには、学術機関や学生の力の重要性を認識。かねてより山梨学院大学からの連携の提案に協議を重ねた末、8つの分野にわたり相互に連携しながら進めることになり連携協定の締結に至ったと説明した。

■連携協定の目的ー
韮崎市と山梨学院大学は相互の密接な連携・協働を図ることで「魅力ある街づくり」及び「ウェルネスの実現」を目指し、韮崎市の活性化とともに山梨学院大学の教育研究の推進に寄与することを目的としている。すでに韮崎市では本年3月に立ち上げた「地域スポーツコミッション」に本学スポーツ科学部小山さなえ教授をアドバイザーに招聘し連携が進められている。さらにスポーツによる地域活性化のためには、市民がより生き生きと充実した生活を送るために心身の健康はもとより、自分のより良いライフスタイルを確立が必要と、連携協定事項に8つの取り組みを協働で推進することを申し合わせた。

■連携協定事項としての取り組みはー
①スポーツによる地域の活性化に関すること。②SDGSの推進に関すること。③子ども、子育て、健全な青少年育成及び教育に関すること。④健康づくりに関すること。⑤国際交流に関すること。⑥人的交流に関すること。⑦行事・イベントの共同実施に関すること。⑧その他、本協定の目的に沿うこと。の8事項が掲げられた。

■協定締結に基づく具体的施策について
◆韮崎市スポーツコミッションへの参画◆
〇スポーツ科学部からアドバイザーを招致(R4.3~小山さなえ教授がアドバイザーとして参加)
〇大学生による新しいアウトドアスポーツイベントの企画・運営
〇韮崎市スポーツコミッションが実施するイベントの運営及び実施
◆第3期韮崎市スポーツ推進計画策定に係る助言◆
 〇学術的見地から、新しいスポーツ推進施策の助言
◆サッカーを中心としたカレッジスポーツセンターとの連携◆
〇する・みる・ささえる等の多様なスポーツとのかかわりの創出
などが挙げられ、山梨学院大学は、本学が持つ専門的知見、強みを活かすため、大学教授や学生等の派遣や知識を提供することで韮崎市の「スポーツを通じて地域の活性化」「ウェルネスの実現」に連携、貢献できると考える。

■締結式での韮崎市、山梨学院大学代表者挨拶―
韮崎市・内藤久夫市長は初めに、現在実施されている施策について、第7次総合計画の基本方向の一つとして『元気で健やかに暮らせるまちづくり』を掲げ、健康づくりや充実したスポーツ活動を推進し、2022年3月に『地域スポーツ振興の再生』『スポーツツーリズムの確立』を目的に県下初となる『韮崎市スポーツコミッション』を設立し。地方公共団体、スポーツ団体、民間企業、大学など産官学が一体型組織となり、スポーツ大会やイベント、合宿の誘致など、スポーツを通じた地域活性化と市外からの誘客を目指すと説明。内藤久夫市長は続けて、「令和7年には公民連携による市営新体育館の開設が予定されております。スポーツや健康増進、また市民交流の促進はもちろんのこと防災や子育て支援などの拠点としても期待を寄せているところでございます。この度の包括的連携に関する協定では、スポーツによる地域の活性化のほか、SDGsの推進や健康づくり、また子育てに関することなど多岐にわたって連携を図るものであり、本市といたしましても全庁体制で事業を推進していく予定でございます。スポーツ振興施策はもとより様々な分野での大学の専門的知見や学生の発想力をお借りする中で連携をさらに深め、様々な事業の展開を図っていきたいと存じます」と今後の抱負を述べた。
引き続き、山梨学院大学・青山貴子学長は「まず、韮崎市スポーツコミッションへの参画は本当に県内の他の自治体に先駆けて設立して“スポーツを通じたまちづくり”に非常に積極的な自治体だと感じています。もちろん本学もスポーツを通じた教育活動や人材育成に力を入れているわけですけれども、特にコミッションに関しましては様々な立場の方が委員のメンバーに入ってことによって、多様な視点から意見を集めることで韮崎市にとってユニークさのある今後の展開を議論することができるのではないかと期待しております。スポーツというのは先の健康づくり、国際交流、SDGsといったキーワードを挙げられていましたが、様々な視点と掛け合わせることで創造的なアクティビティも想起できるというのが魅力と考えています。こうした多様な可能性を踏まえながら韮崎市民の方々のより良い生き方のデザインをサポートすることにつなげられれば非常にうれしく思います。本学の学園哲学としてC2Cというものがあります。Curiosity(好奇心)to Creativity(創造性)とChallenge(勇気)to Change(変革)という二つを掲げていますが、それぞれの生き方や価値観からつながる創造性、それから変化への挑戦というフィロソフィー(指針)にふさわしい事業が今後期待できるのではないかと考えます。ウェルネスを目指す社会の在り方とも親和性が高いと考えていますのでこの連携協定を良い機会にして本学の良さと韮崎市が持っている素晴らしい理想と掛け合わせながら今回の連携を進めていけたらと考えています」と挨拶。引き続き、報道各社との質疑応答が行われ、連携協定締結式は終了した。

今後、韮崎市と山梨学院大学は双方の有する強みをさらに発展させ、市民の「ウェルネスの実現」を踏まえたうえで公学連携によってスポーツ文化を如何に盛り上げていくかが期待される。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2022.12.1