●山学高4つの部の「冬季全国大会出場」壮行会
~サッカー、駅伝、ホッケー、スケートが全国に挑む~
~3年生のみ参列、1・2年生は教室でリモート激励~
山梨学院高校で冬季開催の「全国高校選抜ホッケー大会、全国高校駅伝(男女)競走大会、全国高校サッカー選手権大会、インターハイフィギュアスケート大会及び特別国体冬季大会スケート」(開催順)出場の壮行会が12月14日、同校体育館で行われた。コロナ下における感染症防止のため3年生のみ370人が参列。1年・2年生は教室でリモート参加した。年末年始に開催される全国大会に、ホッケー部は14年連続の出場、駅伝部男子が12年連続22回目、女子が14年連続22回目、前々大会優勝のサッカー部は3年連続9回目の出場となる。また、今回はインターハイと国民体育大会冬季大会スケート競技会に出場するスケート部の壮行会も併せて行われた。午後1時、納め式後の壮行会は、初めにステージ壇上とフロアに並んだ選手に対して、吉田正校長が挨拶。次に来賓と生徒会長も激励の言葉を贈った。続いて各監督から選手紹介、生徒会からの千羽鶴と花束贈呈に引き続き、駅伝部・渡辺凛斗主将が選手を代表として活躍を誓った。選手たちは吹奏楽部、チアリーダーによる壮行を受けて初優勝を目指すホッケー部は大会23日に初戦を迎え、駅伝部男女は25日に冬の都大路を駆け抜ける。サッカー部は31日、大会2回戦から登場。山梨学院3回目の優勝を狙う。スケート部のインターハイと国体は1月中旬から下旬に掛けて行われる。
■壮行会に先立ち後期終業前納め式が行われたー
山梨学院高校体育館で年末年始に開催される2022年度全国大会出場競技の壮行会が行われた。今回は、通常終業式前に行われる納め式が都合により壮行会に合わせて実施された。
納め式では、2022年度7月以降のここまでの体育局、文化局の部活動による活躍が生徒会より報告され、全国・関東・県大会で優秀な成績を収めた部から各優勝旗やカップ・盾、表彰状などが吉田正校長に手渡された。
■全国大会に出場する4つの部の壮行会―
続いて壮行会に移り、生徒会役員の新福みなみさん(2年)の進行で開始された。初めに山梨学院高校吉田正校長が挨拶。「選手諸君はこのコロナ禍にあっても何とか開催できるように力を尽くしてくれた周りの人たちと、そして君たちを常に応援し続けてくれた学校の仲間たち、そして君たちに敗れて全国大会出場を果たせなかったその人たちの気持ちも背負って、堂々と自分のやるべきことをやって結果を出してきてもらいたいと思います。是非、全国の舞台で大暴れして活躍してきてください」と述べた。続いて挨拶に立った来賓代表の林昌明PTA会長は「今回4つの部が全国大会に出場することは、皆さんが山梨学院の看板を背負っているというプレッシャーがすごく掛かると思いますが、誇らしく思い今まで自分たちがたゆまず努力をしてきたことを忘れずに最後まで諦めずに精一杯頑張ってきてください。それが山梨学院魂だと思いますし、悔いが残らないように楽しんできてください。最後は“必笑”必ず笑って帰ってきてください」とエールを贈った。次に生徒会・井上希会長(2年)は「(各部の皆さん)全国大会出場、誠におめでとうございます。全国大会では言うまでもなく強豪校が待ち受けています。そうした強豪校にも立ち向かう精神を忘れることなく大会では全力を尽くして頑張ってください。ここまで、日々の辛い練習を耐え抜き様々な困難を乗り越え努力を積み重ねてきた皆さんならば必ず力を発揮できるはずです。皆さんの健闘を心からお祈りしています」と激励。引き続き各部監督、顧問から選手紹介があり、全校生徒全員で折った千羽鶴と花束が生徒会より各競技代表2人に贈呈された。それぞれの激励に応えて、選手代表の駅伝部男子・渡辺凛斗主将(3年)が「私たち男子駅伝部、女子駅伝部、サッカー部、ホッケー部、スケート部はこの冬開催される全国大会において優勝目指して頑張ってきます。応援よろしくお願いします」と大会の活躍を誓った。その後、選手の健闘を祈り会場の生徒全員で激励の壮行を行った。吹奏楽部、チアリーダー部を中心に会場の生徒、教職員全員で校歌と『突撃のテーマ』で壮行。最後は大きな未来への希望をテーマに醸し出す吹奏楽曲『蒼の躍動』でサッカー部を先頭に男女駅伝部、ホッケー部、スケート部の順に全国大会の大舞台へ送り出した。
■各部主将、選手から大会への意気込みを聞くー
試合を2週間後に控えサッカー部・宮岡拓海主将(3年)は現在の状況を、「徐々に神村学園さんの試合に向けて準備をしています。大学生の方々と試合をさせてもらって、今の段階ではコンディションを上げていくという結構ハードなトレーニングをしています」と話し、試合への意気込みを、「今まで先輩方が山梨学院の伝統をつないできてくれて、それでユニフォームの胸の星が3つまで増えているんですが、昨年獲れなかったので自分たちの代で必ず4つ目の星を獲得して後輩たちが5つ目を目指していけるような、そういった伝統を作っていきたいと思います」と大会への抱負を語った。駅伝部男子・渡辺凛斗主将は「今は、全員が都大路で結果出すことに一つになっているので準備万端です。全国大会では15番以内という目標を立てているのでそこを達成できるように頑張りたいと思います。(部員は)一人一人やれることを全力でやっているので自信を持って臨めるかなと思います」。一方の駅伝部女子のルブラス恵美里主将(3年)は「とりあえず30位以内というのを目標に置いていて、選手全員が100%全力を出し切ってゴールできればきっと悔いの残るレースにはならないと思うので、今できることを全力でやって、本番を迎えレースを終えられたらと思っています。今は、それぞれ全員疲労があったり、気持ちの面などいろいろあると思うので毎日これから少しずつ積み上げていって本番までに完璧に仕上げていきます」と大会日に照準を合わせる。前回大会優勝した栃木代表今市高に準決勝で敗れたホッケー部はこの大会で雪辱を晴らす。窪田幸輝主将(3年)は「練習でもみんな集中していい雰囲気が出来ています。決勝で今市さんと当たるか分かりませんが、当たったら勝つ気持ちでぶつかります。最近は大学生とも一緒に練習させていただき、遠征で優勝校の強いチームとやって速いスピード感にも慣れてきたのでそれで対抗できるかなと思っています」と意気込む。スケート部フィギュアスケート澤登早也香選手(1年)は大会まで1か月に。「ジャンプが苦手なのでもっと成功率を上げて自分の得意なスケーティングで表現力を見せて、そこで点数を上げたいなと思っています」と話す。インターハイに臨む気持ちを、「緊張すると思うんですけど今回は初めてのインターハイなので気楽に楽しんで滑りたいなと思っています。(目標は)すべてのジャンプを成功させて笑顔で終わりたいです。(ショートプログラムの18位までが決勝のフリーに進出)フリーに残りたい。難しいことだとも分かっていますが、そこをまずは頑張りたいと思います」と気を引き締めた。
■大会日程―
山梨学院高校、全国大会最初の大会は12月23日、「第54回全国高校選抜ホッケー大会」が岐阜県各務原市で開幕。2度の準優勝の実績を持つ山梨学院は大会1日目に登場、大阪府・夕陽丘高校と対戦する。「全国高校駅伝2022」は25日、たけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)発着、男子7区間42.195km、女子5区間21.0795kmで全国の都道府県大会優勝校47校によって師走の都大路で熱いレースが繰り広げられる。「第101回全国高校サッカー選手権大会」は28日開幕。山梨学院高校は2回戦から出場。31日に神奈川県川崎市等々力陸上競技場で神村学園高校と対戦。まずは昨年1回戦敗退の雪辱を果たす。令和5年1月16日、埼玉県上尾市で開幕する「第72回全国高校フィギュアスケート大会(インターハイ)」に初出場する澤登早也香(1年)は、まずは16日のショートプログラムで18位内に入り翌日のフリーを目指す。28日、29日に青森県八戸市で行われる「冬季国体スケート競技会」ショートトラック種目には、男子に阿部瀧獅(2年)、女子は塩川結菜(3年)が出場する。
寒風に高校生の熱き血潮がたぎる。
文(K.F) カメラ(藤原 稔)2022.12.14