山梨学院広報課

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●山学高 全国高校選抜ホッケー大会1回戦順当勝利
~立ち上がりの悪さを払拭。先制し波に乗る~
~強豪との2回戦、チームを、自分を信じて戦う~

高校ホッケー日本一を決める2022年度「第54回全国高等学校選抜ホッケー大会」が12月23日岐阜県で開幕。1回戦が同日、各務原市川崎重工ホッケースタジアムほかで行われた。全国9ブロック(地区)から予選を勝ち抜いた男女各24校が日本一を目指し27日の決勝戦まで熱戦が繰り広げられる。14年連続出場の山梨学院高は、関東ブロック代表4校の1校として1回戦、大阪府・夕陽丘高校と対戦した。試合は山梨学院が第1Q、立ち上がりからボールを支配。4分相手の反則から得たPCで#2FW吉松力のフリックシュートが相手GKの足元を抜け先制点を挙げると、2分後には、#2吉松が右サイドからのドリブルパスをサークル内に詰めていた#5井上絢介がリバースシュートを決め2点目を奪った。第2Qに入っても山梨学院が主導権を握り、フィールドを駆け回った。開始2分、再び#5井上は右からのパスを受け、シュートを決め3点目を決めた。なおも序盤の時間帯に2本目のPCを#6MF三枝龍杷が収めて4―0と差を広げた。山梨学院は相手を圧倒して前半を終えた。後半第3、第4Qも優位に試合を進めるも、相手の守備も機能し山梨学院の猛攻を食い止め、逆に山梨学院ゴールに攻め上がる場面もあり互いに無得点。4-0で終了した。山梨学院は明日、強豪校の鳥取県立八頭高校と対戦する。

山梨学院高ホッケー部は、ハイスクールスポーツ強化運動部として2007年度に産声を上げた。創部2年目に県総体で初優勝すると2009年の関東大会で初優勝。さらに2012年、2013年と2連覇。2016年に4度目、2018年に5度目の優勝を果たした。また、全国大会でも全国総体(インターハイ)に14回連続出場。そのうち2度、3位の好成績を残している。本大会の全国高校選抜大会では、前回大会を含めベスト8が3度、2011年度第43回大会と2016年第48回大会の2度、準優勝を成し遂げている。強豪校として知られる山梨学院も部員確保が難しい時期が続いたが、昨年から1年生の入部数が増え、今年は19人と大幅に増加し、優勝争いに加わる強豪校としてのチームの再興にも光明が差してきた。

■12月23日、大会1日目1回戦、夕陽丘高校(大阪)と対戦―
山梨学院高の1回戦は午後3時、晴れているものの、北風が強く凍えるような寒さの中、夕陽丘高校のセンターパスで開始された。山梨学院は立ち上がりからボールをコントロールし、支配する。怪我で先発出場できない#7MF窪田幸輝(3年)に代わり、#6MF三枝龍杷(2年)を中心に得点力のある右サイドの#2FW吉松力(2年)を動かし相手守備陣をおびやかした。開始3分半、相手サークル内での反則で得たPCを#2吉松がGKの足元を狙ったフリックシュートで先制すると、6分には右サイドの吉松のドリブル突破からパスされたボールを処理した#5井上絢介(2年)がきれいなリバースシュートを決め2点目を奪った。さらに攻め続ける山梨学院は、再三のチャンスを作るも、得点にはならずに2-0で第2Qに入った。なおも積極的にゴールを狙う山梨学院は開始早々、再び右サイドからのパスを受けた#5井上がフリックシュートで3点目を決めた。相手のディフェンスの甘さを突き、山梨学院はドリブル、ショート、ミドルパスを駆使しサークル内にボールを供給。チャンスを作り攻撃の手を緩めず相手夕陽丘高を圧倒。その後、この日3本目のPCを得ると#6MF三枝龍杷(2年)がヒットシュートを決め4-0とリードした。山梨学院のセンターパスで始まった後半第3Q、#6三枝と#2吉松の連係プレーや、PCでのシュートを試みるが相手でフェンス、GKに阻まれ惜しいシュートを重ねた。最終第4Qに入っても主導権は変わらずも、相手のカウンターで味方ゴールに攻め込まれる場面をあったが、しっかり守りを固め、得点を許さず4-0で勝利。初戦を突破した。
※PC(ペナルティーコーナー)=ホッケー特有のセットプレー。守備側の選手が自陣サークル内で反則した場合など攻撃側に与えられる。攻撃側は自由に人数を割けるのに対して守備側はGKを含めて5人で守らねばならず、攻撃側にとって大きなチャンスとなるプレー。

■《大会1日目、山梨学院高校の結果》

2022年度第54回全国高等学校選抜ホッケー大会 1回戦
《山梨学院高VS夕陽丘高(大阪)》12/23 川崎重工ホッケースタジアム
○ 山梨学院高校 4 1Q 2-0
2Q 2-0
3Q 0-0
4Q 0-0
0 夕陽丘高校 ●
山梨学院得点者=吉松 力1、井上絢介2、三枝龍杷1,

試合後、飯田裕一郎監督は「立ち上がりが良かったので、そこで先制して波に乗れたのはこれまで課題としてきたことでもあったので、そこを克服できたのは良かったです」と話す一方、課題も見つかった。「攻め急ぎすぎたり得点したい気持ちをコントロールできずにドリブルで攻めて広い方を使えずにいた」と若いチームならではの弱点を指摘した。明日の八頭高戦について「今年は強い高校ですので、今までやってきたことを全力で当たるだけです」と選手の活躍に期待する。右足を負傷して短時間出場した#7MF窪田幸輝主将は「先制点をかなり早めに取ることができて、そのあとも流れに乗り追加点をとることができて良かったです。後半はちょっと気が緩んじゃったかなと思っているのでしっかり締めていかないと」と明日の大事な試合に気を引き締めた。この試合、動きの良いプレーで2得点を挙げた#5MF井上絢介選手は「自分のプレーの特長はスピードある突破なので、いつもより自分のプレーがしっかりできてチームに貢献できて良かったです。チームもいつもは1Q、2Qにチームとして上手くまとまらず、流れが悪い中やっているんですけど、今日は初めから流れがつかめてみんなで一丸となって一つひとつのプレーに対してしっかり取り組めていました。明日は自分の持ち味を生かして突破したい」とチームを信じ、自分を信じ明日の2回戦に挑む。明日も同会場,同時間に前回大会ベスト8の山梨学院が3位の鳥取県立八頭高校と対戦する。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2022.12.23