山梨学院広報課

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●全日本大学女子サッカー選手権2回戦 
~昨年3位の山梨学院大は東京国際大と対戦~ 
~FW浜田の決勝点で1対0、準々決勝進出~ 

第31回全日本大学女子サッカー選手権が兵庫県三木市・三木総合防災公園内各会場で12月24日に開幕し、山梨学院大は関東第3代表として3年連続の出場を果たした。山学は2回戦からの登場で26日に東京国際大(関東第7代表)と対戦。試合は、前半序盤から山学が試合の主導権を握ったが、シュートまでいくものの相手の堅い守備や決定機に欠き、得点が奪えない我慢の時間が続く。一方で不用意なバックパスなどで相手にボールを奪われ、シュートを打たれるなどヒヤリとする場面も度々訪れた。両チーム無得点で前半を折り返すと、後半13分、ついに試合の均衡が破れた。FW浜田芽来(4年)が左サイドをドリブル突破し、ファールでFKを獲得。MF島村美風(2年)が蹴ったボールはファーサイドに入り、こぼれ球をFW浜田が頭で押し込み山学が先制。山学の先制により相手も攻勢を強めたが、最後まで集中力を切らさず守備を行い、貴重な1点を守り抜き1対0で勝利。山学は2年連続の準々決勝進出、ベスト8入りを決めた。 
 
全日本大学女子サッカー選手権(インカレ)は、全国のブロック予選(リーグ戦)を勝ち抜いた24校が出場。山学大は、昨年の大会で出場2回目ながら大躍進をみせ3位入賞を果たし、新たな歴史を築いた。山学は今季から山学大コーチを経て日ノ本学園高校監督に就任し、昨季全国高校女子選手権準優勝に導いた村上裕子監督が就任。関東大学リーグ1部では、強豪相手に善戦し、勝ち点を積み上げ創部最高成績となる3位の好成績を収めた。更なる高みを目指し、山学イレブンの挑戦が始まった。 

第31回全日本大学女子サッカー選手権大会 2回戦
≪山梨学院大学VS東京国際大学≫
2022.12.26 会場: みきぼうパークひょうご第1球技場
〇 山梨学院大学 1

前半 0-0

後半 1-0

0 東京国際大学 ●
山学得点者:浜田芽来

試合は、関東リーグでも対戦経験がある相手とあって、前半序盤から山学が試合の主導権を握り、15分過ぎからは中盤のラインを上げ、ゴールへの攻勢を強める。20分、相手陣内でワンタッチでボールをつなぎ、DF嶋田華(2年 日ノ本学園高)のPA外からのミドルシュートは惜しくも左ポスト上に外れる。21分には左サイドからWEリーグ・ノジマステラ神奈川相模原加入内定のFW浜田芽来(4年 十文字高)がカットインでゴール前に切り込むも相手GKのファインセーブで得点は生まれない。その2分後にはMF甲斐碧海(3年 ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18)の強烈なミドルシュートがゴール右に外れる。山学は、シュートまでいくものの決定機に欠き、相手の堅守もあり我慢の時間が続く。一方で不用意なバックパスや甘いパスなどで相手にボールを奪われ、シュートを打たれるなどヒヤリとする場面も度々訪れた。両チーム無得点で前半を折り返し、後半13分、ついに試合の均衡が破れる。FW浜田が左サイドをドリブル突破し、ファールでFKを獲得。MF島村美風(2年 聖和学園高)が蹴ったボールはファーサイドに入り、混戦のこぼれ球をゴール前に詰めていたFW浜田が頭で押し込み山学が先制。この日ゲームキャプテンを務めた浜田の得点でチームは勢いづき、さらに追加点を奪いにかかる。同点に追いつきたい東京国際も最終ラインからビルドアップするが、ワントップのFW上田莉帆(4年 湘南学院高)が前線から守備を行い、アグレッシブなプレーで攻撃に転じる。後半のスタッツは山学がシュート6本に対し、東京国際は1本と圧倒的な攻撃力を誇ったが、得点には結びつかず。ATは2分、東京国際も最後の力を振り絞り、山学ゴールに襲いかかるが、山学が最後まで集中力を切らさず貴重な1点を守りに抜き、1対0で勝利。村上監督のインカレ初陣を勝利で飾り、28日の準々決勝進出を決めた。 
 
試合後、村上裕子監督は「勝って良かったのが正直な感想です。試合内容として難しくなるのは見当がついていたので、いつも通りの力を出すのがどれほど難しいかを選手たちには伝えながら準備をしてきました。難しい中でも最後まで諦めずにやり切ることができたので、選手たちを称えたいと思います。チームとして前にシンプルに点を狙いに行くことが共有でき、推進力を持ってプレーはできていましたが、苦手とするセカンドボールの回収は課題として残るので、気を引き締めてやっていかなければいけないと感じました。(次戦に向け)選手の個性を存分に生かしながらも組織力は大事にして、選手のテンションと爆発力で前に進めたら良いと思います」と述べた。この日ゲームキャプテンを務め、決勝点を決めた浜田芽来選手は「初戦で厳しいゲームになることは自分たちで分かっていましたが、なかなか点が入らず、相手のペースになるなど厳しい展開となりました。(ハーフタイムに)後半楽しんでやろうとみんなで話をして、得点が生まれ、勝ち切れたので良かったと思います」と試合を振り返り、自身の得点について「どんな形でも泥臭く1点をもぎ取ろうということを考えていたので、(ゴール前にボールが入り)気持ちで突っ込み、得点に繋がったのだと思います」と述べ、次戦に向け「勝てましたが、自分たちに課題は多くあるので、しっかりと課題に向き合い、自分たちの長所を出して楽しんでサッカーをしたいと思います。また、4年生として得点でチームを勝たすことが役目だと思うので、得点も狙っていきたいです」と意気込みを語った。山学高サッカー部総監督として選手権帯同のため、山梨に戻る横森巧総監督は「初戦は難しいゲームなると予想していました。十分力はついてきているので、問題は一つ一つのゲームの中で修正し、次につなげていくかだと思います。一方で修正し、違う形に組み立てることはサッカーの難しさでもありますので、次に向けて自分たちでどう修正していくかがカギになると思います」と語り、選手たちに期待を寄せ、会場を後にした。 
  
次戦・準々決勝は12月28日にみきぼうパークひょうご第2球技場で関西第1代表の大阪体育大と対戦する。昨年のリベンジの地・西が丘サッカー場まであと1勝。山学イレブンはチームスローガンの“NOW IS THE TIME”を胸に、一瞬一瞬を大切に、一つ一つのプレーに全身全霊をそそぎ、準決勝からの東京ラウンド進出を目指し、準備を進める。

文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)2022.12.26