山梨学院広報課

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●令和3年度「第64回山梨学院高校卒業証書授与式」
~卒業生321人が学び舎を後に新しい旅立ち~
~かけがいの無い仲間と過ごした3年間を忘れない~

ようやく春めいた令和4年3月1日、隣接する『不老園』の梅の花が見頃を迎える中、山梨学院高校で「第64回卒業証書授与式」が執り行われた。式は同校体育館に新型コロナ感染症防止対策のため特進コース、グローバルコース、進学コース合わせて321人の卒業生ほか在校生を代表して生徒会、教職員のみが参列して行われ保護者にはオンライン配信した。午前10時、開式の言葉に続き、生徒総代の特進コース・倉澤淳之介さんが卒業証書を受け取り、続いて皆勤賞、特別表彰(創立者古屋賞)、外部団体表彰の賞状が各代表に授与された。学校長式辞で吉田正校長は「君たちは卒業後、やがて実績や年齢を重ねるとチームや企業でリーダーシップを取ることを求められます。(中略)自分が進んだ分野でもナンバーワンを目指すだけではなく、君たち自身の取り組み方や生き方が周囲の人々に感動を与え、希望を与えるようなインフルエンサーになって欲しい」と門出の言葉を送った。答辞では藤吉めいさんが「在校生の皆さん。ここまで私たち3年生についてきてくれ本当にありがとうございました。明日からは2年生が牽引役となって山梨学院高校の持続可能な発展を導いてください」とエールを送った。式を終えた卒業生は、各クラスに戻り、最後のクラス会が行われそれぞれに卒業証書が手渡された。その後、中庭に出て思い出が詰まった学び舎を背景にクラス・チームメイト、恩師と記念写真を撮り合い別れを惜しんでいた。

■卒業証書・特別表彰・各外部団体表彰授与
寒さが厳しかった2月からようやく春の兆しが見え始めた3月1日。山梨学院高校で令和3年度「第64回卒業証書授与式」が執り行われた。式は午前10時、開式の言葉が告げられ初めに総代の倉澤淳之介さんが壇上に上がり、卒業生を代表して卒業証書を受け取った。続いて皆勤賞21人が一人ひとり紹介され代表に賞状が授与された。続いて特別表彰として「創立者古屋賞」にソフトボール部の細矢杏さん、トライアスロンの中嶋千紗都さん、バレエの中川奈奈さん(欠席)の3人が紹介された。「創立者古屋賞」は学術、文化、スポーツ等の分野で生徒の模範となる顕著な成果をあげ、山梨学院の名声を高めた者に授与される。また、正課及び課外活動で特にすぐれた実績をあげた個人や団体を表彰する「Students of the Year賞」にソフトボール部が受賞。外部団体表彰では山梨県私立中学高等学校連盟協会長賞及び県高等学校教育研究会生徒会指導部会会長賞の松土千奈さん、県高等学校野球連盟会長賞の鉢尾俊佑さん、県高等学校文化連盟賞を吹奏楽部・小菅菜月さん、県高等学校体育連盟優秀選手表彰に細矢杏さんが受賞。他に部活動としてサッカー部、ホッケー部、テニス部、ソフトボール部、バドミントン部、空手道部、水泳部、剣道部、ラグビー部、スケート部など体育局から16団体。文化局からは吹奏楽部、応援団、放送部、書道部、茶道部、将棋部など12団体の計28の外部団体から延べ86人が表彰を受けた。

■学校長式辞・在校生送辞・卒業生答辞
各表彰の紹介、授与後に式辞の挨拶に立った吉田正校長は「この学校で過ごした日々が山梨学院と言う舞台出会った共に生きるチームの今後も堅く結び続ける土台になってくれることを願って止みません。私は3年間君たちを見守り大きな場面で驚きと感動を得ました。君たちは卒業後、多くの人が大学や短大に進学し、あるいはプロの世界や実業団に進みます。そしてやがて実績や年齢を重ねるとチームや企業でリーダーシップを取ることを求められます。自分の知見を次の世代に伝えることは喜びに繋がりますが、同時に重い責任が伴います。そしてリーダーとなった人は、その集団に希望を与える重要な使命があります。世界が社会がそして属する企業がどのような状況になっても任せられた集団の人々に希望を与えられなければ真のリーダーとは言えないのです。かつてフランス皇帝となったナポレオン・モナパルトは、『リーダーというものは、希望を与える人のことだ』と言っています。この言葉は英語で『Aleader is a dealer in hope』と訳されています。互いの弱さを認め合い、強い絆で結ばれたチームを牽引するであろう君たちに今から望むことは、すなわち周囲の人々に希望を与え続ける人になって欲しいということです。自分が進んだ分野でもナンバーワンを目指すだけではなく、君たち自身の取り組み方や生き方が周囲の人々に感動を与え、希望を与えるようなインフルエンサーになって欲しいのです。『Aleader is a dealer in hope』この言葉を君たちの門出に贈り校長の式辞といたします」と述べた。続いて在校生を代表して送辞にたった斉藤明宏生徒会長はコロナ禍で行われた芙蓉祭や体育祭で卒業生たちと交流した思い出を、「笑顔が本当に絶えなかった」と先輩たちの印象を語り、続けて卒業生の部活動での活躍や実績、学業へのひたむきな努力と夢へ挑戦する姿を紹介。「先輩たちは今まさに希望を抱きながら新たな世界に羽ばたこうとされています。その途中逆境に晒されたりすることもあるかもしれません。そのような時には山梨学院高校で学んだこの3年間を信じて乗り越えて行ってください。何より先輩方には明るさと笑顔があります。それが皆なにとってもすべての原動力だから」と卒業生に語りかけた。答辞は卒業生を代表して藤吉めいさんが3年間の学生生活とコロナ禍でのさまざまな試練などを振り返り、その中でも支えてくれた後輩への感謝の言葉を述べた。「新たな制服を身に付け、入学した日からもう3年の月日が経とうとしています。かけがえのない仲間と共に過ごした山梨学院高校での1062日の思い出はどの日のページを読んでも忘れることができないまるで心の百科全書となり他の何ものにも変えられない宝物となりました。在校生の皆さん。ここまで私たち3年生についてきてくれ本当にありがとうございました。明日からは2年生が牽引役となって山梨学院高校の持続可能な発展を導いてください」とエールを送った。さらに自身のソフトボール部への思いと3年間共にしたチームメイトをおもんばかり、「皆に出会えて良かった。3年間本当にありがとう。世界では戦争を始めてしまった地域が出てしまいました。私は今日までの経験しかありませんが仲間との思い出を考えると、きっとこの世界の共通言語は英語ではなくて笑顔だと思います。戦争が早く終わり、世界中の高校生が笑顔で卒業を迎えられることを願っています」と現在の世界情勢を憂いた。最後に授業や部活動の指導した先生たちに感謝の気持ちを伝えた。続いて山梨学院高校生として最後の校歌を全員で歌い、野球部OBのシンガーソングライターの伸太郎さん『卒業~それぞれの旅立ち~』の音楽が流れる中、クラス担任を先頭に1組から10組までの卒業生は式場を退場、それぞれ最後のクラス会に教室に戻った。

■式後のインタビュー 卒業生代表・倉澤淳之介 3人の「創立者古屋賞」受賞者・細矢杏、中嶋千紗都、中川奈奈(欠席)
最後のクラス会を終えた卒業生は、中庭に集まり、思い思いにクラスメイトやチームメイト、恩師と記念写真を撮り合い別れを惜しんだ。卒業生総代を務めた倉澤淳之介さんは「コロナ禍でできないことがいっぱいあった3年間だったですけど、逆に自分はこれができるとか、こういうことがしたいとか、いろいろ考える機会をもらえるような有意義な3年間だったと思います」と逆境をプラスに捉えた。将来は「この学校は勉強に頑張る人だったり、スポーツとかいろんなことを頑張る人がいて、それは社会に出てからも変わらないと思うのでいろいろな視点を持っていきたいなと思います。まだ具体的には考えてはいないですけど、理系で研究とか開発とかそういう方向に進みたいと思います」と目標を模索する。今は国公立の第一志望の結果を待っている。創立者古屋賞を受賞したソフトボール部元主将細矢杏さんは昨年の全国高校女子ソフトボール選手権(インターハイ)で初優勝に貢献した。「自分は山梨学院にソフトで日本一になりたいという思いで入学し、寮生活をしていたんですけど、目標を達成できたのでうれしいです」と喜んだ。3年間の高校生活について「全国から高い志を持っていろいろなスポーツをしている人が集まっていたので競技は違ってもお互い励まし合いながらできたというのは自分の人生の中ですごくいい経験になったと思います」と話し、卒業後は「都内の大学で競技を続けるので他にもチームの仲間も大学、実業団で続ける人もいるのでチームが違っても、またグラウンドで会えたら」と再会を楽しみにする。2020年トライアスロンU19日本選手権優勝。2021年世界選手権で優秀な成績を収め2024年のパリ五輪の有力選手として期待される中嶋千紗都さんは受賞について「素直にうれしいです」とはにかんだ。「高校入学とともに親元を離れて寮生活を始めて初めは不安ばかりでしたけど少しずつ自分のことがしっかり出来るようになり自立できたかなと思います。卒業して環境も変わるんですけど、その中でしっかり自分のできることを一つずつやっていきたい」と焦りはない。「その後レースがどうなるか分からないですけど、ここまで練習してきて体力が付いたと思います。自分の一番の課題はスイムなので強化することでもっと上の方で戦えるように自分らしいレースができるように頑張りたい」と具体的な目標は明かさなかったが自信を覗かせた。また、もう一人の古屋賞受賞者・中川奈奈さんは2018年全日本バレエコンクールに優勝。2021年にはNBA全国バレエコンクール高校生女子の部でも優勝と実績を積み、昨年にプロダンサーを育成する狭き門「新国立劇場バレエ研究所」の研修生に合格した将来を嘱望されるバレエダンサー。この日は、3月5日・6日の研究所公演「エトワールへの道程2022」に出演のため卒業式を欠席した。
卒業生321人はそれぞれの目標や夢を胸に新しい一歩を踏みだした。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2022.3.1