山梨学院広報課

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●2021年度 山梨学院大学・短期大学卒業式
~春の暖かな陽気の中1131名が卒業を迎える~
~自信や希望を胸に慣れ親しんだ学び舎を巣立つ~

2021年度山梨学院大学・短期大学卒業証書授与式、大学院学位授与式、短期大学専攻科修了証書授与式が3月15日に行われ、卒業生・修了生が新たな希望を胸に学び舎を後にした。今年度も新型コロナウイルス感染拡大防止のため、徹底した感染対策を施した上で、大学・短大がそれぞれ式典を企画し、大学は学部ごとに時間・会場を分けて実施。昨年は叶わなかったが大学の卒業式には保護者の参列が認められた。今年度3月の卒業生・修了生は大学・大学院871名、短大260名の計1131名。卒業生らは大学生活の大半をコロナ禍との共存となったが、制限がある中でも自身の夢に向かって勉学や課外活動に取り組んだ。式後は仲間や恩師との別れを惜しみ、学び舎での最後の時間を思い思いに過ごしていた。在学中に顕著な活躍で大学の名声を高めた「創立者古屋賞」には大津拓馬選手(スポーツ科学部:レスリング部)と山名里奈選手(スポーツ科学部:スケート部)が選ばれた。
 
2021年度3月の卒業生・修了生は大学法学部398名、経営学部221名、健康栄養学部42名、国際リベラルアーツ学部17名、スポーツ科学部188名、大学院社会科学研究科5名、短大食物栄養科79名、保育科167名、専攻科保育専攻14名の計1131名。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、法学部・経営学部・健康栄養学部・国際リベラルアーツ学部・スポーツ科学部・大学院社会科学研究科・短期大学がそれぞれ卒業証書授与式・学位記授与式・修了証書授与式を時間・会場を分けて実施した。また、感染防止の観点から大学の卒業式には参列する保護者を1名に限定し、オンラインでも式典の様子が配信された。一方の短期大学では卒業生のみの出席に限定し、大学同様にオンラインで式典の様子が保護者らに配信され、式後は学科ごとに分かれ、それぞれ卒業証書や各種証明書が授与された。また、ゼミごとに分かれ、在学中の思い出話に花を咲かせ、恩師や友人たちと記念写真に納まり、時間の許す限り、学び舎での最後の時間を過ごし、別れを惜しんでいた。新型コロナウイルスの猛威で、学生生活の大半を様々ものに制限されて過ごすこととなった2021年度卒業生。これまでの当たり前が当たり前でなくなった今、山梨学院での学びを誇りに、それぞれが自信や希望を胸に、新たな社会へと旅立っていった。
 
■大学長式辞
古屋光司大学長は「みなさんはこれから社会人生活をスタートさせます。これからの日々を充実したものにするためにまずしっかりと目標を設定してください」と語りかけ、「人は目標を立ててこそ、きょう、明日やるべきことが明確になります。そして目標達成に向けた努力を継続してください。ここで目標達成のために合理的、効率的行動を取るということと楽をすることとは違います。(中略)ぜひ、自分から苦労を買って出るぐらいの気持ちで何事にも積極的に取り組んで欲しいと思います。(中略)周りに流されずに自分の軸を持って生きることが重要です。どんな時代のどんな社会でも自分は変化に適応してやるべきことやりたいことを実現する、という気持ちを持つということが大切です。そのためには自分に自信を持つ必要があります。ここで自分に自信を持つための根拠はいりません。誰にでも何かを成し遂げることができる力があります。それを成果に繋げることができるかどうかは自分を信じることができるかどうかです。(中略)みなさんには自分らしい人生を謳歌してほしいと願っています。周りの目を気にし過ぎることなく自分の心の声を信じて、自分が立てた目標に向かって一歩一歩成長して行ってほしいと思います。みなさんが苦労した分だけ達成感は大きくなります。みなさんの可能性は無限です。自分を信じる力がどれだけあるかが重要です。みなさんが持っている最大の資産は時間。つまり若さです。時間を無駄にすることなく、一度きりの人生を楽しんで欲しいと思います」と述べ、新たな社会に旅立つ卒業生にエールを送った。
 
■短期大学長式辞
遠藤清香短大学長は「全国、全世界がコロナウイルス感染症と戦うことになったこの2年、みなさんは山梨学院短期大学で学ばれました。みなさんの入学にあたり、私は「実践を貴ぶ」という本学の教育理念、建学の精神についてお話ししようと考えていました。コロナの影響があり、短大の2年間で実践の機会をみなさんにどのくらい提供できるのか、先の見えない時期ではありましたが、それでも実践を貴ぶ、実践の大切さを知って欲しいと願い、(中止となった入学式に代わり)ホームページでご挨拶を掲載し、実践が大切な理由を3つ書かせていただきました。一つ目として挙げたのは様々な知識が実践を通して生きた知識へと変わっていくということです。二つ目は実践の対象者のことを考えることでそれがみなさんに更なる学びの原動力を与えてくれるということ、3つ目として実践の場はみなさんの人間性を育んでくれる場となるということです。短期大学の2年間を振り返っていかがでしょうか。みなさんは実践を通して沢山のことを学ばれたことでしょう。(中略)山梨学院短期大学は開学以来75年にわたり、実践を通して人々を笑顔にすることを大切にしてきました。給食を通して相手に笑顔になって欲しい、スイーツで笑顔になって欲しい、遊びを通して子どもたちに笑顔になって欲しい、そう願って実践していくことをこれからもずっと大切にしていってください。卒業して社会人となった後も学びはずっと続いていきます。「実践を貴ぶ」の精神を忘れずにこれからも学び続けていってください」と卒業生に語り掛け、今後の活躍を祈念した。
 
■創立者古屋賞
「創立者古屋賞」は当該年度の卒業生のうち、他の学生の範となる顕著な成果をあげ、山梨学院の名声を高めた学生を顕彰する制度で2021年度はスポーツ科学部の大津拓馬選手と山名里奈選手の2名が選ばれ、スポーツ科学部の式典の中で授与された。大津選手はレスリング部に所属し、2019・2021世界選手権大会フリースタイル92㎏級日本代表、2019天皇杯全日本選手権大会フリースタイル92㎏級優勝、2019・2021全日本選抜選手権大会フリースタイル92㎏級優勝など全日本レベルの成績を残した。山名選手はスケート部に所属し、第43・44回全日本ショートトラック選手権大会総合優勝し、修学状況も優秀な成績を修め、文武両道を実践した。創立者古屋賞に加え、各式典の中ではスチューデンツオブザイヤー賞の表彰も行われ、在学中の活動実践を称えた。
※2021年度創立者古屋賞・スチューデンツオブザイヤー賞受賞者一覧
 
式典終了後、大津拓馬選手は4年間を振り返り「成長できた部分としては、競技的にはいろいろな技術を覚えられたことが一番大きく、人間的には大学の講義などを通して友だちもたくさんできて、初対面の人の接し方など人間的な部分も成長できたと感じています」と語り、卒業後はALSOKに所属し、山学大を拠点にパリ五輪出場を目指す。大津選手は「今のままでは絶対に世界では勝てないと分かっているのでこれから自分の弱い所などを直して、逆に強みをもっと引き出せる戦い方をしていけたらいいなと思っています」と更なる飛躍を誓った。一方、山名里奈選手は「教職課程を取っていたので、学業や練習などすごく忙しくて、もっと時間がほしいなと思うこともありましたが、充実した4年間だったと思います」と大学生活を振り返り「北京冬季五輪は補欠だったので、(競技生活の中で)一番悔しかったです。次のミラノに向けて、今回の反省を活かしてピーキング(最高の状態に持っていく)や技術面など足りない部分を4年かけて積み重ねてレベルアップしてきたいです」と語った。山名選手は滋賀県スポーツ協会に所属し、卒業後も山学大を拠点に競技を続ける。

文(Y.Y、K.F)、カメラ(平川大雪、藤原稔、小池裕太、Y.Y)
2022.3.15