山梨学院広報課

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●山梨学院大学 青山貴子新学長就任記者会見
~大学運営の重責を胸に大学の発展に尽くす~
~学生の成長に向け、存在感ある大学づくりに挑む~

山梨学院大学は、古屋光司前学長の任期満了に伴う後任として、青山貴子山梨学院大学教育研究担当副学長・経営学部教授・教育開発センター長を選任。4月1日付で新学長に就任した。同日、山梨学院広報スタジオで就任記者会見が行われた。記者会見では初めに司会者より就任に至る経緯・経過が紹介され、続けて青山貴子新学長が就任の挨拶を行った。青山新学長は「教育の質的転換・全学的国際化」の2つのビジョンを実現するための5つの推進項目を挙げ、そのためには、「教職員全員がそれぞれの特性や魅力を活かしながら学生の成長に向け尽力したいと考えています」と学生に寄り添うことを強調。また、「学生の学びの観点からもまた、大学が社会的責任を果たす上でも地域社会との良好な関係は不可欠です。山梨学院大学はふるさと山梨にある大学として今後も地域に愛される存在感豊かな大学づくりを目指していきたい」と抱負を述べた。その後、記者との質疑応答が行われ、具体的な推進内容を説明した。学長の任期は2022年4月1日より2026年3月31日までの4年間となっている。

■就任に至る経緯・経過
就任記者会見は、初めに司会者から就任に至る経緯・経過説明が行われた。古屋光司前学長の任期満了に伴い、学長候補者選考委員会が開かれ、青山貴子副学長が学長選考基準を満たしているものとして、満場一致で後任の大学長候補者に選出され、学校法人理事会に推薦された。その後、2021年10月開催の理事会において、後任の大学長として選出された。4月1日付で学校法人より辞令が交付され、大学長に就任した。山梨学院大学での女性大学長は故古屋喜代子学長以来、二人目となる。

■新学長略歴
青山貴子新学長は山梨県出身の40歳。2004年東大文学部卒業後、2006年同大大学院教育学研究科生涯教育計画コース修士課程修了、2015年には再び同大大学院教育学研究科生涯学習基盤経営コース博士課程を修了した。山梨学院大学においては2009年より山梨学院大学現代ビジネス学部同科に籍を置き、その後、生涯学習センター副センター長や学習・教育開発センターセンター長を歴任。2019年に教育研究担当副学長に就任。2020年から経営学部(2019年4月より現代ビジネス学部を再編)同科教授。専門分野は社会教育学・生涯学習・メディア文化史。2022年、山梨学院大学5代目学長に就任した。

■記者会見での新学長の就任挨拶、これからの教育方針を語るー
就任記者会見で青山貴子新学長は冒頭、「大学運営に責任を負う重責をひしひしと感じておりますが皆様のご協力とご支援を得て山梨学院大学の発展に尽くしていきたいと考えています。本法人は2021年に学校法人名をC2C Global Education Japan に変更し新しい学園哲学として『Curiosity to Creativity』及び『Challenge to Change』」を掲げておりますが山梨学院大学でもこの学園哲学をそのまま21世紀を担う人材育成のための改革を進めてまいりました。昨年、本学は創立75周年を迎えましたが建学当初から続く実践性を重んじる教育理念を継承しつつこれまでの学園の歴史に学びながらこれからの時代にふさわしい革新性を示していければと考えています」と決意を述べた。続けて教育目標:「たくましく生きる力」の育成を掲げ、教育Vision:教育の質的転換・全学的国際化を推進するための5項目を挙げた。
➀社会接続型カリキュラムの充実
②新たな出会いと価値観を創出する国際性豊かなキャンパスづくり
③自律的学修者を育てる総合的な学修支援
④的確な数学的マネジメントによる内部質保証システムの確立
⑤共に社会の発展に貢献するための地域連携

■具体的な内容を次のように説明ー
➀については、「これからの時代は予測が困難な時代になるので社会に出てから実際に役立つ能力が求められている。そこでは学部の専門性だけではなくジェネリックスキル(汎用的能力)と言われていますが『たくましく生きる力』に具体化される粘り強くやり抜く力、円滑なコミュニケーション能力など学問分野によらないジェネリックスキルが求められてきている。本学では学部のカリキュラムを整理しながらこのスキルを育てるような社会接続型カリキュラムと位置づけ、さらに充実させていく」。
②については、「前学長が就任の際に掲げた『30 Projectがあり、国際化を進める一環としていくつかの指標を30に持っていき、具体的には学内の留学生の割合や外国人教員、バイリンガル職員の割合を3割に高めていく。今回、国際性豊かなキャンパスを通じて新たな出会いと価値観として『Curiosity to Creativity』や『Challenge to Change』を生み出すような環境を整えていきたい。そのためには多様な出会いが生まれるようなキャンパスをつくっていく」。
③については、「学びに困難を抱える学生や具体的に障害を抱える学生。生活や部活とのやり繰り、経済的なやり繰りなどいろいろな面で支援が必要な学生がいたが、本学では『たくましく生きる力』を支えるという点で、自律的学修者つまり自分で決めて自分で物事を進めていくことができる学修者を育てたいという観点で学修支援を進めたい」。
④については、「国の施策として大学の中でPDCA(プラン・実行・評価・改善)が回していけるよう求められてきているが昨今、教学マネジメント指針も文科省から出されたがそれに則する形でしっかりチェックができ、そしてPDCAが回せるような仕組みづくりを進めていけるような組織改善の観点から考えていく」。
⑤については、「山梨学院創立当初から大事にしてきた地域と共にある大学ということが、国際化を進めることにより、後退はしないものの、地域連携というものが前面に出る割合が少なくなってきたと感じている。改めて地域連携の大切さを推進項目に掲げることで国際化と地域連携と両輪でしっかり進めていきたい」と具体的に説明をし、2つの教育ビジョンを基に学生たちの「たくましく生きる力」の育成に注力すると新学長としての意気込みを述べた。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2022.4.1