山梨学院広報課

HOME

山梨学院パブリシティセンターニュースファイルイメージ画像

●2022年度ホッケー日本リーグ女子開幕3日目
~山学ホッケー部女子、ホーム初戦天理大に勝利~
~ファイナルステージ目指し、新チーム始動~

「2022高円宮牌ホッケー日本リーグ女子」が4月29日、山梨学院ホッケースタジアムで開幕第3戦が行われ、山梨学院CROWNING GLORIESにとってホーム初戦となった。日本リーグ女子は社会人5チーム、大学5チーム計10チームで構成され、山梨学院はこの日まで1勝1敗でホームに天理大ベアーズを迎えた。試合は厳重なコロナウイルス感染拡大防止策を講じた上、有観客で実施された。午後2時30分、山梨学院のセンターパスで始まった試合は、第1Q開始早々、天理大が右サイドから仕掛けシュートまで持ち込むが事なきを得ると山梨学院大も#9高島鈴唯がドリブルでサークルインからシュートするも阻まれる。その後も互いにゴールを狙うが決め手なく一進一退の攻防が続き第3Qまで無得点のまま最終第4Qに入った。山梨学院は前半2分、#19澤口莉奈がドリブルでサークルインするが倒されて得たPCでのシュートを天理GKの好守に阻まれた。一転、天理大が攻勢を掛け5分、左サークル内の狭い位置から#26がゴール隅に先制点を挙げ均衡を破った。山梨学院も#26若狭真依の果敢なプレーから得たPCを#10金睬潤がフリックシュートを決め同点に追いついた。その後も、早い展開の激しい攻防が繰り広げられるも、互いに得点を奪えずSO戦に入った。SO戦でも両チームのGKが力量を見せ8人目までもつれ、最後は山梨学院の守護神#3駒形羽良々が堅守を貫き3-2で勝利。これで山梨学院は2勝1敗とした。明日は同スタジアムで東京ヴェルディと対戦する。

■日本リーグ女子の試合方法
昨季の日本リーグ女子は加盟10チームが1回戦総当たりでレギュラーステージ(RS)を戦い上位4チームがファイナルステージ(FS)に進出、トーナメント方式で優勝を争う。女子リーグの10チームは、ソニーHC、コカ・コーラ、南都銀行、グラクソ・スミスクライン、東京ヴェルディの社会人チーム、東海学院、山梨学院、立命館、天理、駿河台の大学チーム計10チームで構成されている。日程は4月23日から来年の2月26日までの日程で行われ日本一を争う。

■山梨学院CROWNING GLORIESの今リーグの目標
山梨学院は、昨年6位で終わりファイナルステージ進出を逃し、4年生7人、3年生10人、2年生7人、1年生10人、総勢34人の新チームでスタートした。「青」をテーマに掲げ、『山学としての自覚と誇りを持ち、試合会場を山学色に染め、選手同士が信頼し合う』。との意味を込めた。大学チームに負けないことはもちろんのこと、山梨学院のホッケー部を支えてきたOBが多く所属する社会人チームと互角の戦いに挑む。昨年度を超える最低でもファイナルステージ進出を目標としている。

■ホーム初戦の試合結果・経過

2022年ホッケー日本リーグ女子3戦目 4/29PM2:30~
山梨学院ホッケースタジアム  天候:雨
○山梨学院
CROWNING
GLORIES
第1Q 0-0
第2Q 0-0
第3Q 0-0
第4Q 1-1
天理大ベアーズ●
SO戦 3-2
得点:山梨学院大=#10FB金睬潤(54分)
天理大=#26FW村山裕果(50分)

※SO戦(シュートアウト)=60分間の試合時間内で決着がつかない場合、サッカーのPK戦に当たるP
(ペナルティーストローク)戦が行われ、5人のシューターによって争われる。

山梨学院CROWNING GLORIESは山梨学院ホッケースタジアムに天理大ベアーズを迎えホーム初戦を迎えた。山梨学院はこれまで1戦目、グラクソ・スミスクラインに0-3、2戦目、駿河台大に6-0の1勝1敗。試合は新型コロナウイルス感染防止を受け、厳重な対策を講じて有観客で行われた。本降りの雨になり厳しい条件の中、ブルーの人工芝のフィールドに全身を濃紺のユニフォームを身に着けた山梨学院と全身白のユニフォームの天理の各11人のスターティングメンバーが立った。午後2時30分、山梨学院のセンターパスで始まった。
❖第1Q=開始早々、天理大が右サイドからFWが駆け込みシュートを放つがゴール枠を外し事なきを得ると山梨学院も4分、#9FWの高島鈴唯(3年)がドリブルで持ち込みサークルインして打つが惜しくも相手GKに先制点を阻まれた。その後は、一進一退が続きゴール前に攻め込まれる場面でもDF陣が粘り強く防いだ。14分、#19FW澤口莉奈(1年)の右サイドからのパスを#9高島がドリブルでサークルイン。再びシュートにつなげるがここでも相手GKに阻まれた。そのまま両チーム無得点で第1Qを終了
❖第2Q=再び開始早々、天理にボールを奪われサークルインを許しシュートを打たれるが山学#16GK松花衣(3年)が好セーブで防ぐ。一転、山学も#15FW松波芽衣(1年)が相手ボールをカットしドリブルで持ち込むがDFに阻止されチャンスを潰された。天理は5分、初のPCを獲得するも得点にはならず。その後は互いに激しい攻防を繰り返し、山学は#6MF福永舞衣(3年)、#7MF水野百華(4年)、#8MF大塚美季(4年)が中心になり若手選手を前線に動かし試合を進めるも得点を奪えず前半を終了した。
❖第3Q=サイドが変わり、天理大ベアーズのセンターパスで始まった。山梨学院はGKを#16松から#3駒形羽良々(4年)に変え、より一層守備を強固にした。またも天理は開始早々速攻戦を挑み山梨学院を攻めたてた。開始2分、天理は3度のPCを獲得するが山梨学院は得点を与えず、その後、初のPCを獲得するも#1FB西永空主将のスイープシュートは枠を捉えきれなかった。さらに終了間際にも#9高島が左サイドからドリブルでサークル内に持ち込み相手GKと対峙するも得点には至らず第3Qが終了した。
❖第4Q=開始早々、山梨学院の#19FW澤口がドリブルでサークルインするも、倒されPCを獲得。#1FB西永のヒットシュートもDFに阻まれた。ボールの奪い合いから天理がやや攻勢に出ると5分、天理#26FW村山裕香が左の狭い位置からのリバースシュートを決め先制した。それに対して山梨学院も54分、#26FW若狭真依(1年)が右サイドからサークルインし相手の反則を誘いPCを獲得した。それを#10FB金睬潤(4)がフリックシュートを決め同点に追いついた。その後は両チーム追加点を奪えずSO戦に持ち込まれた。
❖SO戦=先攻の山梨学院1人目が阻まれ後攻天理が得点。リードされると3人目で追いつく展開で5人目まで2-2と譲らず。ここまで両チームGKの好守備で拮抗した緊張が続く。6人目で先攻が変わり7人まで2-2のまま緊張感が続く。8人目天理のプレーを山梨学院#3駒形が阻止。山学8人目#7水野が決め、激しい雨中の決戦に終止符を打った。
※PC(ペナルティーコーナー)=サークルの中で守備側の選手が反則をした場合、もしくは、守備側が22.9mラインのサークル外の地域で故意に反則をした場合に攻撃側に与えられるセットプレー。

■試合後のシアン監督、西永主将インタビュー
ジョン・シアン監督は試合を振り返り、「4強を争うチームとホームですがやっとの引き分けで最後キーパーが続けて止めてくれて良かった」と安堵の表情。また、「今日は全部で17人出場したんですが、その内半数以上が初めての試合でした。若い経験不足のチームでそんなに上手くはないんですけど、練習からすごく気持ちが伝わってきて、負けたくない、勝ちたい気持ちが、戦いたい気持ちがすごく伝わってきました」と選手の闘志を称えた。また、今シーズンの展望を「4位にどこが入り込めるかという争いになるんですけど、天理は南都銀行と引き分けていい試合をしましたし、見る限り東海学院も良さそうですし、立命館もトップレベルの選手が揃っているのでその辺が4位から8位ぐらいまでの混戦になると思います。これは勝負強さで決まるんじゃないですかね」とファイナルステージ進出に若いチームの活躍を期待する。ディフェンスの要として前線を鼓舞した西永 空主将は「立ち上がりから自分たちの攻撃は出来ていたのですけれど、要所要所で相手にボールを奪われてしまい、五分五分の試合でしたが先制点を許してしまい悔しいです。1対1の場面で競り負けるところがあり、強化しないと」と課題を挙げた。同点のPCについて「結構練習していたので決まってうれしいです。そしてその後も自分たちのペースで進められたのでもう1点取るチャンスもあったのでそこで取り切りたかった」と振り返った。残り試合について、「明日は社会人チームの東京ヴェルディさんとの試合ですけどそこでも勝って、その後も学生との対決でも厳しくなると思うんですけど、次は60分間で勝てるように頑張ります」と気を引き締めた。

※30日に行われた東京ヴェルディ戦では2戦連続SO戦となり、2ー0で山梨学院が勝利。戦績を3勝1敗にした。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2022.4.30