山梨学院広報課

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●第17回関東学生女子ソフトボール春季1部リーグ
~山学大、若いチームで臨むが経験不足が露呈~
~共に優勝候補の城西、東京国際に無念の敗戦~

【関東学生女子ソフトボール春季1部リーグ 山学2連覇ならず】
「第17回関東学生女子ソフトボール春季1部リーグ戦」が4月29日開幕。5月7日までの予定で埼玉県坂戸市・東京国際大学ソフトボール場で熱戦が繰り広げられている。山梨学院大学ソフトボール部女子は5月1日までに2試合を消化し1勝1敗。6チームで争われる1部リーグ戦に山梨学院は、昨年春季リーグ5回目の優勝を遂げており2連覇を目指した。4日の第3戦に城西大学、第4戦の東京国際大学との強豪2試合は、優勝を懸けた正念場となる試合。城西大との第1試合、先攻の山梨学院は1回表、一死二塁と得点圏を作るが無得点。その裏、城西は山梨学院先発の林里奈(3年)の立ち上がりを攻め、2つの四死球と2本の長打で3点を奪うと、2回裏にも継投した手塚心彩(1年)から4本の長短打で3点を加えた。3回裏にも1点を重ね0-7とリード。山梨学院は相手投手に完全に抑えられ散発3安打5回コールド負けを喫した。続く東京国際大戦は、先発した田中愛花(1年)が3回まで2安打に抑えたが1回・3回表、東京国際の足を使った攻撃で1点ずつ入れられリードを許した。山梨学院の攻撃は1回裏、一死から2番・中込向日葵(3年)が二塁打で出塁するも後が続かず、さらに3回裏にも一死から1番・長田華(2年)、2番中込が連続安打で好機を掴むも無得点。東京国際は4回も打線がつながり2点を加え4-0。山梨学院はその後も相手投手に要所を締められ終了。山梨学院はこの日2試合に負け2連覇とインカレ出場権を逸した。次の関東学生ソフトボール選手権(インカレ予選)で改めて出場権獲得を目指す。

関東学生女子リーグ戦は、春、秋に実施され東京都の大学を除く関東7県の大学チームによって争われる。女子今季リーグ1部は、2021年の秋季リーグ優勝まで春・秋通算14度の優勝を誇る山梨学院大学(山梨)と城西大学(埼玉)、淑徳大学(埼玉)、東京国際大学(埼玉)、清和大学(千葉)、順天堂大学(千葉)の6チームが5試合戦い、勝敗と得失点差で順位を決める。近年、各チームの実力が拮抗しており、僅かなミスが勝敗を分け、上位校といえども気が抜けない。

■大会1日目、2日目結果 優勝争いに痛い敗戦ー
4月29日に開幕した今季リーグ。山梨学院大ソフトボール部女子は2連覇6度目を目指し開幕初戦に今季1部昇格した順天堂大と対戦した。試合は10本の安打と田中愛花投手(1年)の好投により6回5-1の降雨コールドで勝利した。続く5月1日の清和大学との第2戦。山梨学院の手塚心彩(1年)と田中投手、清和大の金子歩投手(2年)の緊張感あふれる投げ合いの中、山梨学院が3回裏、丸優希(3年)の三塁打と長田(2年)の適時打で1点を先制。6回表、清和大に一死二塁から適時二塁打で同点にされ、なおも1点適時打で1-2と逆転を許した。1点リードされた山梨学院は7回裏、一死三塁・二塁の逆転の好機を迎えたが続く2打者が内野ゴロの凡退。痛恨の1敗を喫した。

■大会4日目。2連覇を目指す山学の正念場。城西大、東京国際大と対戦ー
5月4日、雲一つない五月晴れに恵まれた埼玉県坂戸市・東京国際大学ソフトボール場。今回、無観客で行われた大会に、この日の山梨学院大の試合は、昨年秋季リーグ2位の城西大と同1位東京国際大との優勝争いの正念場となる2試合が行われた。

❖1戦目、ここまで2勝1敗の城西大戦ー
城西大との第1試合、先攻の山梨学院は1回表、先頭打者長田華(2年)が振り逃げで出塁。2番大山がすかさず1球目を犠打で走者を二塁に送り得点圏に進めたが後が続かず無得点。その裏、城西は山梨学院先発の林里奈(3年)の立ち上がりを攻め、2つの四死球で二死二塁・一塁の好機に中前2点適時二塁打を放ち2点を先制。続いて左翼越えの三塁打で1点を追加、この回3点を奪った。2回裏にも継投した手塚心彩(1年)から先頭打者が左翼越えの二塁打で出塁。手堅く犠打で送ると、次打者が右前適時打で1点。続いて犠打で走者を進塁させ三塁打、左前打と打線がつながり2点を加え0-6。山梨学院にプレッシャーを与えた。さらに3回裏には一死三塁・一塁の場面でエンドランを仕掛けられ三塁走者が生還。1点を重ねられ0-7とリードされた。山梨学院の攻撃は、相手投手を打ちあぐね散発3安打と完全に抑え込まれ5回コールド負けを喫した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆《山梨学院大》  
[バッテリー] 林⇒手塚⇒勝田日菜子(4年)-椋梨
[投手] 林 2/3回:投球数23、被安打2、四死球2、三振1、失点3
    手塚1回1/3:投球数27、被安打4、四球0、三振1、失点3
    勝田2回:投球数36 被安打2、四球2、三振1、失点1
[打者]《安打3 四球1 三振2》

■1戦目終了後に清水監督にここまでの戦いぶりを聞くー
清水正監督は「昨年の4年生が抜けて今年の4年生が1人しか出ていない若いチームでまだまだ仕上がっていない状態ですね。(開幕初戦)たまたま勝ちましたけど全然だめですね。2戦目は勝てる試合を自分たちで落としてしまいました。いろいろなゲーム展開をこなせてないんです。今の試合も立ち上がりが悪く二死から四球、甘い球をポーンと持っていかれてしまいましたね。攻守ともこのままじゃダメです」と経験不足を課題に挙げた。

❖2戦目、優勝候補の一角。東京国際大と対戦ー
先攻の東京国際大戦は、先頭打者が内野安打で出塁すると、きっちり犠打と盗塁で一死三塁。3番打者のエンドランにより1点を先制して山梨学院を揺さぶる。先発した田中愛花(1年)は、3回表にも四球の走者が二塁に進塁。次打者の右飛を二塁走者の好走で一気に本塁を陥れ1点加えられた。田中は3回まで2安打とまずまずの投球にも、東京国際の足を使った攻撃で守備陣の隙を突かれ2失点した。山梨学院の攻撃は1回裏、一死から2番・中込向日葵(3年)の左前打を左翼手が後逸し二塁に出塁するも後が続かず。さらに3回裏にも一死から1番長田華(2年)、2番中込が連続安打で好機を掴むも無得点。東京国際は4回表も先頭打者、次打者の2連打と三塁打と打線がつながり2点を加え0-4なり山梨学院は好投していた田中を代え手塚心彩をマウンドに送った。手塚はその後、東京国際打線を無得点に抑えたが、山梨学院はその後も相手投手を攻めきれずにそのまま終了。手痛い敗戦となった。
山梨学院は優勝するために山場となった2試合に、必勝を期して臨んだが若いチームにとって2戦目の清和大での敗戦が尾を引いた形になり、立て直しが効かなかった。この日の敗退で優勝とインカレ出場の出場権を逃し、次の関東学生ソフトボール選手権(インカレ予選)で改めて出場権獲得を目指す。


                 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆《山梨学院大》  
[バッテリー] 田中⇒手塚-椋梨
[投手] 田中4回1/3:投球数57、被安打5、四球1、三振2、失点4
    手塚2回2/3:投球数51、被安打2、四球1、三振2、失点0
[打者]《安打7 四球1 三振6》

■試合後インタビュー 
清水正監督は「今日はあと3つ勝てば優勝と思って臨んだんですけど、結果は見ての通りですけど、明らかに1試合目と2試合目の負けは変わってきているので経験を積ませるしかないですね。みんな本当に力があるんだけどそれぞれが力を発揮できていない。自分たちには何が足りてないと気が付いていると思うので、それを修正できれば計算もできてくると思います」と選手たちの可能性に期待する。今後の見通しに、「とにかくインカレ出場は落とせないので最終戦では何とか必死にあと1勝できるように頑張って、次につなげたい」と前を見据えた。リーグ1週間前に右肘を負傷し出場できない大田絢加主将(4年)は「まずは点を取れないことが一番の課題だと思うので攻撃面から修正して、あと1試合なので全力で頑張りたい。ベンチに入れない分、声掛けだったり外でできることでチームの力となりたい」と裏方としてチームを牽引する。
山梨学院大は5月7日の最終戦に4戦全勝、現在首位の淑徳大学と対戦。一矢を報いる。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2022.5.5