山梨学院広報課

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●山学大、天皇杯サッカー選手権県代表決定戦に勝利
~Route FCに快勝。4度目の本選に出場決定~
~前半、サイドバック裏を狙う速攻で先行。優位に~

天皇杯第102回全日本サッカー選手権山梨県代表決定戦が5月8日、小瀬スポーツ公園JITリサイクルインクスタジアムで行われた。山梨学院大学PEGASUS(ペガサス)は社会人サッカークラブRoute FCと対戦。5-2で勝利し、2年ぶりの天皇杯出場を決めた。3月13日開幕した山梨県大会に準々決勝から登場した山梨学院、Route FCは共に勝ち進み代表決定戦に進出した。決定戦は完全無観客で行われ、13:00にRoute FCのキックオフで開始された。山梨学院は前半序盤から主導権を握り、盛んにRoute FCペナルティーエリアに攻め込みゴールを狙った。6分、相手GKと対した#19大槻廉が中央に決め先制点を奪うと、11分にも#9米野智大のパスを#11樋口陸主将が頭で落とし2点目を入れた。さらに攻勢を強める山梨学院は15分に#17伊東和哉が放ったシュートを相手GKが弾いたこぼれ球を#5小林怜永がゴール右上に3点を決めた。一方のRoute FCも30分過ぎ左サイドからのパスを#17が押し込み1点を返した。後半17分には、右サイドにいた#11樋口のパスを#9米野がシュート。4-1とした。その後、強風の風下に立つ山梨学院は、1点を献上したがアディショナルタイムの終了間際、交代で入った#28田口達也がダメ押しのシュートを決め5-2とし、山梨県代表を射止めた。天皇杯の初戦は5月21日、北海道代表と札幌で対戦する。

サッカー日本一を決める「天皇杯JFA第102回全日本サッカー選手権大会」は5月21日に開幕。決勝は10月16日に行われる。出場チームはJ1-18チーム、J2-22チーム、アマチュアシード1チーム、都道府県代表47チーム、全88チームによって戦われる。今大会はカタールで開催される2022FIFAワールドカップが11月から12月に開催されるため、従来の年末開催の大会が大幅な前倒し日程になった。それを受けて天皇杯出場予選を兼ねる山梨県選手権春季大会が3月13日開幕し、この日の代表決定戦に臨む山梨学院大PEGASUS(ペガサス)とRoute FCは、これまでに山梨学院は玉穂FC、USCnanahoを破り、Route FCはフォルトナSC、韮崎アストロスを下し勝ち上がった。山梨学院は2013年、2019年、2020年の3度目の天皇杯本選出場を果たしている。なお、2020年はコロナウイルス感染拡大防止のため山梨県春季大会開催が中止され、山梨学院大PEGASUSは前年度県社会人リーグ1部優勝チームとしての推薦を受けて出場した。

■前半、風上を利用。ロングボールで相手サイドバック裏を突き、優位に進めるー
山梨学院大学PEGASUS(ペガサス)と社会人サッカークラブRoute FCとの天皇杯選手権山梨県代表決定戦が雲が多いながらも5月の日差しがまぶしい小瀬スポーツ公園JITリサイクルインクスタジアムで行われた。試合は、コロナ感染拡大防止を受けて完全無観客で実施され、午後1時丁度、Route FCのキックオフで始まった。風上に立つ山梨学院は5分、右サイドから中央に提供されたボールを#17MF伊東和哉(3年)が相手GKと対峙するも、タイミングが一瞬合わずに阻止されたこぼれ球を#19MF大槻廉(4年)が押し込み1点を先制した。その後も山梨学院は風上を利用したロングボールからの速いサイドバックへの展開で相手陣営に攻め込み何回もチャンスをつくると、11分、右サイド隅からのクロスボールを#11FW樋口陸(3年)が頭で合わせ2点目を奪った。主導権を握りなおも攻勢を強める山梨学院は続く15分にも左サイドから右サイドに流し、中央へのクロスボールを#17MF伊東がシュート。これは相手GKに阻止されたセカンドボールを#5DF小林怜永(3年)が左足を振りぬき、ゴール右上に豪快なシュートを決め3点目を奪った。飲水タイム後、指揮する酒井健監督はピッチにいる選手に大声で「まだ点を取り行くぞ。貪欲に!風が吹いてきた。ロングパス、ミドルシュートを狙えるぞ!」と選手を鼓舞した。一方、押され気味のRoute FCは30分過ぎ、左サイドからの攻撃でゴール前のこぼれ球に#17MF河野稜大が反応。少ないチャンスに1点を返し、そのまま3-1で前半を終了した。

■後半、耐える時間にも選手全員で堅守。勝利を勝ち取ったー
サイドが変わり、山梨学院は風下に立った。不利な条件でも序盤は速攻で相手陣営に攻め込みゴールを脅かすと62分、右サイドを駆け上がった#14MF石崎皓大(4年)が中央にパスを繰り出し#11樋口がドリブルでつなぎ、パスを受けた#9MF米野智大(3年)が落ち着いてシュート。4点目を入れた。段々と風が強くなり山梨学院のボール精度が落ち、Route FCに攻め込まれる場面が多くなりゴールに迫られた。耐える時間が続いた75分、Route FC左サイドからのフリーキックに中央にいた#5萩原俊が合わせ2点目を決められた。その後、一進一退の展開が続き、途中交代で入った#23MF田口達也(3年)が4分間のアディショナルタイム終了間際、とどめのシュートを放ち5-2で勝利。全員がハードワークを貫き2020年の出場以来、2年ぶり4度目の天皇杯本選出場を決めた。

■《山梨学院大学PEGASUS 山梨県代表決定戦の結果》

2022年度 天皇杯JFA第102回全日本サッカー選手権大会山梨県代表決定戦
《山梨学院大学 VS Route FC》5/8小瀬スポーツ公園JITリサイクルインクスタジアム
〇 山梨学院大学PEGASUS 5 前半3-1
後半2-1
2 Route FC ●
山梨学院得点者:前半=大槻廉 樋口 陸 小林怜永 後半=米野智大 田口達也
Route FC得点者=前半:河野稜大 後半=萩原 俊

◆山梨学院大PEGASUS先発=#21GK水上朱里③、#3DF高橋秀輔④、#4DF堀内大和③、#5DF小林怜永③、#16DF水野太陽④、#8MF大矢根真湖人④、#9MF米野智大③、#10MF平久保元太③、#17MF伊東和哉③、#19MF大槻廉④、#11FW樋口陸③主将
❖リザーブ=#1大和田悠真③、#2DF安松勇気③、#25DF小澤舜也③、#13MF杉山慶吾③、#14石崎皓大④、#23MF入戸野稜哉3、#28MF田口達也③
❖交代=#10→#13、#11→#28、#17→#23、#19→#14、
#16→#2  ※〇囲みは学年。PEGASUSは3年、4年生で構成されている。

試合後、酒井健監督は「いい試合ができたと思います。スタートから選手たちが雰囲気よくやってくれ、勝つ気持ちを出してくれました。それに相手の嫌がる攻撃ができたことが一番の勝ったポイントだと思います」と勝因を挙げた。「いろいろな練習をしてきましたけど、相手がいる中で自分たちがどういったサッカーをするのか、もうひとつは相手チームの弱点を見てそこをどんどん突いていく。今日で言えば相手がサイドバックの裏を嫌がっていて、そこから得点だったり、いいシーンが出ていたのでこれは続けて行こうと話しました。やはりゴールを奪うためには背後に走らなきゃいけないし、それによってシュートチャンスを増やさなければいけないし、サイドバックもどんどん行かなきゃないけないというところがひとつの自信になった試合だと思います」とアグレッシブなサッカーの浸透を図る指揮官の思惑が功を奏した。自身も2点目を挙げて前線で選手を鼓舞した樋口陸主将は「今日は全員の勝ちたい気持ちが前面に出て先制点、前半の3点につながったと思います。立ち上がりから前でやろうと全員共通意識を持っていたので3点先制できました。うまくいかない時間帯も絶対あると全員で話していたので耐える時間は我慢ができてよかったです」と全員での勝利を喜んだ。「みんなで北海道に行きたいと話していたので、旅行ではありません(笑い)。そこで勝って次の川崎フロンターレと絶対にやりたい」と初戦突破を誓う。

2022年度第102回全日本サッカー選手権大会本選は5月21日から10月16日の決勝戦まで約5か月にわたって行われ、山梨学院大学PEGASUSの1回戦は初日、北海道代表と札幌市厚別公園競技場で対戦する。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2022.5.9