●山梨県スポーツ協会と山梨学院大学が包括連携協定締結
~スポーツで山梨の豊かな未来を創造~
~相互の強みを活かしスポーツの持つ可能性を創出~
山梨県スポーツ協会と山梨学院大学は5月17日、スポーツで山梨の豊かな未来を創造することを目的に包括連携協定を締結。調印式が山梨学院広報スタジオで行われた。調印式は、山梨県スポーツ協会から高野剛会長をはじめ11人が出席。山梨学院大学からは青山貴子学長ら10人が出席した。初めに出席者の紹介の後、山梨県スポーツ協会高根友典総務課長から協定締結に至る経緯が説明された。連携協定には国民スポーツ大会(2023年より国民体育大会から変更)を中心に各種大会に向けた選手育成、県内自治体のスポーツ協会や総合型地域スポーツクラブ、スポーツ少年団との協働による生涯スポーツの推進、スポーツ施設の有効活用など5事項が掲げられた。続いて高野剛会長と青山貴子学長が協定締結書に署名後、それぞれの代表者挨拶で高野剛会長は「これまで以上にお互いの強みを活かし、両団体が協力して山梨県のスポーツ界に明るい光をもたらす存在になるよう、さまざまな事業を推進してまいります」と述べ、青山貴子学長は「今回の連携は一つのトライでありますけれども、こういったつながりがいろいろなところで生まれてくるということが今回の『スポーツで山梨の豊かな未来を創造する』という力強いメッセージの実現につながっていくと思っています。」と述べた。最後に両法人の出席者が記念写真に納まり閉会した。
■山梨県スポーツ協会、山梨学院大学 両法人の成り立ちー
今回、包括連携協定を締結した公益財団法人山梨県スポーツ協会は1929年(昭和4年)に創立され、現在56競技団体と27市町村体育・スポーツ協会及びスポーツ関係団体で構成され、国民体育大会をはじめとする競技力の向上や生涯スポーツの推進に取り組み、また、小瀬スポーツ公園、富士北麓公園など県内トップクラスの施設の管理を通じて各種スポーツ事業を展開しスポーツ振興や発展を推進してきた。一方の学校法人の山梨学院大学は、私学の雄として政治、経済、法律等の分野において県内外に多くの優秀な人材を輩出するとともに、スポーツ分野においてはカレッジスポーツセンターを中心とした世界水準の選手強化により国内外で活躍する数多くのオリンピアンやアスリートを生み出してきた。また、スポーツ科学部では科学的知見に基づき、あらゆるスポーツに対応する人材の育成に取り組んでおり、学生スポーツ界をリードする存在となっている。これまで両法人は、山梨学院大学の有するスポーツに関する高い専門性や競技実績をもとに、山梨県スポーツ協会の実施するスポーツ振興事業等において協力関係を育み、山梨県スポーツ界の発展に貢献してきた。
■連携協定事項の内容はー
①:トップアスリートの育成=山梨県の競技向上
◆2巡目を迎える山梨県での国体を中心に各種大会を目指す選手の育成
②:一人ひとりの県民を元気に健康に=生涯スポーツの推進
◆「市町村体育・スポーツ協会」「総合型地域スポーツクラブ」「スポーツ少年団」に対する両法人が協働で人材育成や講習会やイベントの事業展開等の積極的な取り組み。
③:スポーツを通じて活躍する人材育成=スポーツ人材の育成
◆YGUのスポーツに関する専門的な知見を活用したスポーツ関係団体人材の育成
◆YGUが輩出するスポーツ人材の山梨県内スポーツ界での登用。
④:スポーツを楽しむ場の提供=相互のスポーツ施設の有効活用
◆山梨県内トップクラスのスポーツ施設を管理する山梨県スポーツ協会と国際規格のスポーツ施設を設置運営する山梨学院大学が施設維持管理や運営に関する情報交換等を通じて双方の施設を利用したスポーツ教室の開催。
⑤:スポーツによる山梨県の活性化=国際化と地域貢献
◆スポーツによる国際交流の推進(スポーツ合宿の誘致など)
◆スポーツ産業の活性化を通した山梨県の活性化(スポーツツーリズムなどスポーツ産業の活性化など)
■大勢の関係者が見守る中、連携協定書に署名ー
調印式は、公益財団法人山梨県スポーツ協会・田辺雅恵スポーツ振興課課長代理の司会で進められた。初めに出席者の紹介があり、続いて高根友典総務課長から締結に至る経緯、概要の説明が行われた。山梨県スポーツ協会から高野剛会長、進藤中副会長、皆川巌副会長、塩野開副会長、飯田忠子副会長、井出仁専務理事、望月泰城事務局次長、高根友典総務課長、八巻智也スポーツ振興課長、辻正彦管理課長、坂本昌史施設課長の11人。山梨学院大学からは青山貴子学長、丸山正次副学長、カレッジスポーツセンター下田正二郎センター長、(同)幸野邦男副センター長、(同)笠野英弘副センター長、山梨学院大学スポーツ科学部遠藤俊郎学部長、(同)寺本祐治副学部長、(同)三本木温副学部長、(同)小山さなえ地域連携委員会委員長、(同)小山勝弘地域振興委員会副委員長の10人が出席した。両法人の関係者が見守る中、高野剛会長と青山貴子学長が包括連携協定書に署名した。
■協定締結後の挨拶―
調印式の代表者挨拶では初めに山梨県スポーツ協会・高野剛会長は「今回の包括連携協定締結はこれまでスポーツにおけるさまざまな分野で協力し、本県スポーツ界の発展に貢献してまいりました。両団体がより強力なパートナーシップを構築しスポーツで山梨の豊かな未来を創造することを目的にするものであります。スポーツ界においても新型コロナウイルスの影響はいまだ残っておりますがこの協定を機に山梨学院大学の強みであるスポーツに関する高い専門性、科学的見地の基づく優秀な人材の育成、また本協会の強みであります県内トップクラスのスポーツ施設の管理など、これまで以上にお互いの強みを生かした両団体が協力して山梨県のスポーツ界に明るい光をもたらす存在になるよう、さまざまな事業を推進してまいります」述べた。続いて山梨学院大学・青山貴子学長は「スポーツというものは大きな可能性と力を秘めていると考えます。昨今ではスポーツというものは、するスポーツ、見るスポーツ、支えるスポーツと様々な形で楽しめ、いろいろな方が関われるということでかねてから注目を浴びておりますが、本日5つの推進連携の項目について示されましたけれども、本当に様々な展開が、スポーツが人を結び、社会を繋いでいく役割ができるんだなと感じております。今まで山梨学院大学は強いアスリートの育成というイメージがあったと思うのですけれども、スポーツ科学部が創設されて以降は本当に健康の促進とか身近な生活の中でのスポーツとか、そういった生涯スポーツというところでの人材育成だったり、教育活動というのを積極的に進めてまいりましたので、本当に幅広い方々に接していただけるものになってきたのではないのかなと考えています。(中略)実は私が最近考えていますのは、地域の活力というのは、つながりの力なのかななんていう風に思っています。今、大学が75周年超えて歴史を重ねてこられたのもやはり地域とつながりながら人を育ててこられたからかなとも考えています(中略)今回の連携は一つのトライでありますけれども、こういったつながりがいろいろなところで生まれてくるということが今回の『スポーツで山梨の豊かな未来を創造する』という力強いメッセージの実現につながっていくのかなと思っています。(中略)本学が有している様々な施設というのはできる限り惜しみなく提供したいと考えておりますので是非皆様のアイディアを寄せながらそれを一つひとつ実行していかれればと思っています。本日はこのようにたくさんの方々に参加していただいて調印式を執り行うことができましたことを改めて感謝いたします」と述べた。
最後に出席者全員で記念写真撮影が行われ閉会となった。
今後は、さらに両法人が強力なパートナーシップを構築し、スポーツの持つ可能性を最大限に引き出すとした。
文(K.F) カメラ(平川大雪) 2022.5.17