山梨学院広報課

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●3年ぶり開催の東日本学生レスリングリーグ戦 開幕
~山学大予選リーググループ1位、決勝リーグへ~
~7連覇を逃した前回大会の雪辱を今大会で晴らす~

学生レスリング界最高峰の大学団体対抗戦「東京都知事杯東日本学生レスリングリーグ戦」が5月18日、東京・駒沢体育館で開幕、20日までの日程で開催される。フリースタイル57㎏級・61㎏級・65㎏級・70㎏級、74㎏級・86㎏級・125㎏級の7階級で各校の代表が母校の優勝を目指して勝敗を競う。新型コロナウイルスの影響を受け3年ぶりの開催となった今大会は、感染拡大防止のため無観客での開催となった。大会1日目の予選リーグは1部16校が4グループに分かれグループごとに3試合戦いグループ内の順位を決めた。グループCの山梨学院は大東文化大学、青山学院大学、日本大学と対戦した。第1戦は大東文化、2戦目の青山学院戦はどちらも7-0と快勝。3戦目、この試合に勝たなければリーグがなくなる一戦にこのグループ最大の宿敵、日大と対戦した。試合は1戦、2戦と出足で敗れ流れが悪くなると思われた中、3戦目に登場した57㎏級ルーキーの小野正之助が勝利すると、続く61㎏級森田魁人、86㎏級五十嵐文彌、65㎏級青柳善の輔、74㎏級佐藤匡記が5連続勝利。グループ1位となり、明日からの順位決定リーグに駒を進めた。明日は、グループB1位の拓殖大、グループA1位日体大と対戦、明後日にはグループⅮの早稲田大と戦い2018年以来の優勝を目指す。

■東日本学生リーグ戦の順位決定方式―
東日本学生リーグ戦は、1部16校がAからDまでの4グループに分かれ、予選リーグと決勝リーグを戦う2段階方式行われる。各グループの1位の4校が決勝リーグで対戦して1位~4位を決め、2位グループは5位~8位など、16校の順位が明確に分かるようになっている。そのため優勝するには予選リーグをグループ1位で通過することが必須条件になる。また、今まで軽量級から順に試合を進めていた方式が抽選方式に改め、対戦相手の駆け引きが勝負を左右する。

■途切れた優勝を取り戻す。まずは予選リーググループ1位を勝ち取るー
3年前の2019年大会で、7連覇を目指していた山梨学院大は最終日に日体大と拓大の3大学が2勝1敗で同数に並んだが、大会規定により、勝ち数の多い日体大が優勝、さらに勝ち点の合計で拓大が2位、山梨学院は3位となり7連覇は叶わなかった。その後、2020年・2021年、2度の大会中止を経て3年ぶりにようやく開催に至った大会に、山梨学院は捲土重来を期して戦いに挑む。

◆予選リーグ1戦目《山梨学院大VS大東文化大 7-0で勝利》
テクニカルフォール5、優勢1、不戦勝1

  65kg 61kg 70kg 86kg 74kg 57kg 125kg
山学大 冨山   深澤 飯田 谷崎 高森  後藤玲 山田
 
不戦勝
大東文化大 小川 砂田 村上 大津 時田 中原

予選リーグ第1戦、大東文化大との一戦に最初のマットに上がったのは65㎏級冨山悠真(1年)。試合は開始早々、タックルからポイントを奪うと、その後も積極的に攻め続け第1ピリオド2分で11-0のTF(テクニカルフォール)で勝利。先陣を切った。2人目、61㎏級深澤颯太(2年)も同じく開始から主導権を握るとタックルでポイントを奪い次々とローリングでつなぎ、途中1ポイントを失うも第1P2分15秒、12-1(TF)で勝利した。3人目70㎏級飯田翔真(4年)は、前半を7-0で折り返すと第2P、3ポイントを加え10-0のTFで勝利。4人目、86㎏級谷崎大造(3年)は第1P、組み手争いから中盤タックルから相手倒し、そのままローリングして大量リード。残り1分を残し相手を倒し回してポイントを加え12-0で一方的勝利を収めた。5人目74㎏級高森新世(4年)は、激しい組み手争いからポイントを奪うと、続けて得点を加え、最後は抱え込み後ろに倒す大技決め13-0でTF勝ち。6人目、57㎏級後藤玲空(4年)は不戦勝ち。7人目125㎏級山田泰瑛(2年)は第1P、コーションによる1ポイントを奪われ、第2Pに積極的攻勢で逆転。4-1で勝利。山梨学院は予選リーグ初戦を7勝0敗で2戦目の青山学院大戦と対戦する。

◆予選リーグ2戦目《山梨学院大VS青山学院大 7-0で勝利》
フォール1、テクニカルフォール4、優勢1、不戦勝1

  86kg 125kg 61kg 70kg 65kg 74kg 57kg
山学大 谷崎   ソビィット 森田 鈴木 荻野 高森  塚岡
 
不戦勝
青山学院大 豊田 西川 菅沼 奥村 掛川   高塚

予選リーグ2戦目は青山学院大学との対戦。1人目86㎏級谷崎大造(3年)がマットに上がった。第1P、立ち上がりは組み合い相手の様子をうかがう。中盤、谷崎が相手の上体を抱え込み後ろに倒す大技を繰り出し4ポイントを奪うと、さらに背後を取り加点する。残り40秒、腕を手繰り倒し2ポイント、続けて大技が決まり12-0TF勝ちを収めた。2人目、125㎏級新しいカザフスタンからの留学生ソビィット・アスタオ(1年)が力を見せつけた。開始1分、背後を取り得点すると続けざまローリングで得点を重ね、そのままフォールに持ち込んだ。3人目、61㎏級森田魁人(2年)は第1Pを4-0で折り返すと、相手の強引な攻撃をかわしうまく回り込みカウンターでポイントし、第2Pも7-2で抑え11-2と相手の攻撃を巧みにかわした。4人目、70㎏級鈴木大樹(2年)は、開始早々から相手に勝負をさせず、序盤で10-0のTFで退けた。5人目、65㎏級荻野海志(1年)は先制されるも、スピードある攻撃と力で相手を圧倒する大技を2本決め11-1で快勝。6人目、74㎏級高森新世(4年)は不戦勝、7人目の57㎏級塚岡達也(3年)は第1P、相手の速攻を凌ぐと逆襲、先手を取ると終了間際にも得点を重ね6-0で前半を終了。第2Pには4ポイントの大技を繰り出し10-0で下し、2戦目も7勝0敗で青山学院大退けた。

◆予選リーグ3戦目《山梨学院大VS日本大 5-3で勝利》
テクニカルフォール3、優勢勝ち1、優勢負け2、不戦勝1

  125kg 70kg 57kg 61kg 86kg 65kg 74kg
山学大  山田 森川 小野 森田 五十嵐  青柳 佐藤 
 
日本大 藤田 渡辺 島谷 田下 藤田豪 大橋 硎屋

1人目、125㎏級山田泰瑛(2年)は開始早々、出鼻をくじかれた形でサークル外に出され1ポイントを失うと、山田は一回り小さい相手に上から徐々に圧力をかけ苦労しながらも同点に追いついた。第2Pに入っても体力差で勝る山田が1点を加え勝利目前の終了間際、タックルを狙っていた相手に潜り込まれバックを取られよもやの逆転。2-3の悔しい敗戦となった。続く70㎏級森川陽斗(4年)は第1P、手痛い大技による4点を奪われ0-5で折り返し第2P、ポイントを取り返そうと攻め込むが巧みにかわされ勝機を見いだせずに1-5で敗れた。山梨学院は0勝2敗と追う展開になった。3人目、インターハイ優勝者のルーキー小野正之助(1年)が登場。第1P,相手に手こずりながらも徐々に得点を重ね4-0で第2Pに入ると、ここでも小刻みに試合をリードすると、残り約10秒、相手の隙から技を繰り出し10点目を奪いTFで勝利、後に繋いだ。61㎏級森田魁人(2年)は開始早々から素早い動きでタックルからバックへと定石通りの攻撃で5-0とリード。しかし、第2Pに入ると相手の攻勢に押され見るからに動きが悪くなり苦戦を強いられた。それでも何とか凌ぎ、5-2で逃げ切り勝負を五分に戻した。もう一人のインターハイ優勝者の86㎏級五十嵐文彌(1年)は、期待にたがわぬ戦いぶりを見せ、第1Pで勝負に決着をつけた。次の65㎏級青柳善の輔(3年)は前半、相手を掴めきれずにじっくり相手の攻撃を見極めると第2P、低い姿勢からのタックルでポイントを奪うと連続ローリングで大差をつけ12-1でTF勝ちを収め、ここで4勝2敗としグループ1位を決めた。最後満を持して登場したのは、昨年の世界選手権出場の74㎏級の佐藤匡記(3年)。第1P、終始余裕の試合運びで相手を圧倒。6-0で折り返すと、第2Pでも無理をせずに得点を加え8-0で貫録勝ちを収めた。山梨学院は日大との勝利でグループCを1位で通過。明日からの順位決定リーグへ進み優勝争いに挑む。

試合後、小幡邦彦監督は「2敗して流れが悪いかなと思ったんですけど、そこからは普通にやれば問題ないと思っていたので高校時代に実績がある1年生が冷静に戦ってくれて流れを変えてくれ、合格点は挙げられないですけどまずまず最低限の仕事はできた」と評価した。明日からの決勝リーグについては「持っている力を出し切るだけなんで、みんなの力でカバーしないと団体戦は勝てないので、雰囲気的にもいいので4年生を中心に明日からが本番をここが正念場と思って選手には頑張ってほしい」と選手の力に期待を寄せる。後藤玲空主将は「最初から流れが良くて自分たちの目標としてきた優勝に向けて順調に進んできたと思います。もちろん全勝して優勝します」ときっぱり断言した。
明日から予定通りの4グループ1位通過の激闘が始まる。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2022.5.18