山梨学院広報課

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●東日本学生レスリングリーグ戦 最終日
~山学一歩届かず準優勝 日体との接戦が悔やまれる~
~若いチームでの戦い、結果に次を期待~

5月20日、大学対抗団体戦「東京都知事杯東日本学生レスリングリーグ戦」順位決定リーグ最終戦が東京・駒沢体育館で行われた。Cグループ1位の山梨学院大は昨日、Bグループ1位拓殖大、Aグループ1位の日体大と対戦し、拓殖大にはチームスコア6-1で勝利したものの、2戦目の日体大では息詰まる接戦の末、3-4で惜しくも敗退。1勝1敗で最終日、優勝への一縷の望みを懸けてDグループ1位の早稲田大と対戦した。山梨学院は先陣を切った65㎏級荻野海志が素早い動きで主導権を握りTFで先勝。2番手、森田魁人も相手選手と互いに出血する激しい攻防を繰り広げたが2-2と同点で終了。テクニカルポイントの有無の差で敗れた。その後、57㎏級塚岡達也が勝利して2-1とリードしたが、続く2人が敗れ、2-3と逆転された。しかし、最終組の70㎏級がすでに不戦勝になっているため実際は3-3の同点。そのため、6番手、125㎏級ソビィット・アビレイに勝敗の行方を託した。試合は、最重量級の力と力のぶつかりは、圧力の差によりソビィットが勝利をもたらし、4勝3敗。かろうじて早稲田を破った。この勝利で山梨学院は2勝1敗となり、隣のマットですでに勝利した日体大が全勝で優勝を決めた。順位決定リーグ1位~4位を決める戦いは、3勝全勝の日体大が優勝。次いで山梨学院が準優勝となった。2大会ぶりの優勝は成らず日体大との直接対決の紙一重の差が悔やまれる。3位・拓殖大、4位・早稲田大となった。

3日間の日程で各校の代表が母校の名誉を懸け熱い戦いが繰り広げられてきた東日本学生レスリングフリースタイル団体対抗戦。1位~4位までの順位決定リーグ戦は、Aグループ1位日体大、Bグループ1位拓殖大、Cグループ1位の山梨学院大、Dグループ1位の早稲田大が優勝を目指し、昨日からと戦われ、山梨学院は1戦目、Bグループ1位の拓大に勝利。2戦目、日体を相手に接戦をし、紙一重の差で破れ1勝1敗で迎えた最終日早稲田大戦に臨んだ。2勝の日体大に後塵を拝するも結果次第では優勝への一縷の望みを懸ける。

試合は、1番手に65㎏級に荻野海志(1年)を配した。荻野は期待に応え開始から積極的に仕掛け、素早い動きでポイントを重ね、第2Pに入るとさらにエンジンを全開。11-0のTF(テクニカルファール)で2番手の61㎏級森田魁人(2年)も立ち上がりから飛び出した。激しく攻め合う両者は互いに攻守を織り交ぜ、好試合を展開。前半終了間際、森田の攻撃にカウンターを決められ1-2とリードされた。第2Pも激しさを増し、互いに出血しながらも森田も同点に追いつくもテクニカルポイントの差で相手に軍配が上がった。3人目、57㎏級塚岡達也(3年)は前半2-0とリード。後半も早々に1点を加えたが、その後相手の反撃にあい、防戦一方の展開に必死にこらえかろうじて逃げ切った。これで2勝1敗。続く74㎏級佐藤匡記(3年)は昨日、勝利したものの故障していた箇所を痛め、チームのために出場したが力が入らず、敗退した。さらに五十嵐文彌(1年)も積極的に仕掛けるもすべてカウンターを狙われ得点を重ねられた。挽回しようと意気込むと左膝を痛め、ドクターストップがかかり棄権した。ここでチームスコアは2-3と逆転したが、最後の組70㎏級の早稲田の棄権のため3-3の同点となり、続く125㎏級の留学生ソビィット・アビレイに勝利を預けた。両者はがっちりと組み合い。力と力で圧を掛けあう中、互いに決め手がなく、積極性の勝負でソビィットが勝利し、山梨学院が4-3で早稲田を退けた。この勝利で対戦成績は2勝1敗となり、先に勝利を決めて3勝した日体大に次いで2位となった。

◆順位決定リーグ最終戦《山梨学院大VS早稲田大 4-3で勝利》
テクニカルフォール1、優勢勝ち2・負け2、不戦勝1、途中棄権1

  65kg 61kg 57kg 74kg 86kg 125kg 70kg
山学大 荻野   森田 塚岡 佐藤 五十嵐 ソビィット 青柳
 

不戦勝
早稲田大 ズート 島谷 尾西 深田 山倉 山崎  

結果、1位~4位順位決定リーグ戦は、1位・日本体育大勝(16勝5敗、勝ち点64)、2位・山梨学院大2勝1敗(通算13勝8敗、勝ち点51)、3位・拓殖大1勝2敗(7勝14敗、勝ち点33)、4位・早稲田大3敗(6勝15敗、勝ち点31)となった。

試合後、小幡邦彦監督は「向こうが先に勝った時点でうちは2-5以上で負けなければ2位は確定するので焦りはなかったですけど気は抜けなかった」と言う。それは、57㎏の小野、74㎏級佐藤、86㎏級の五十嵐が昨日の試合で故障を抱えていた。「最低でも2位は獲ると選手に言っていたので我慢してでてもらった」とチーム事情を話した。しかし、「みんな今大会を通じて頑張ってくれましたし、チームの雰囲気も良く戦っていたのでその辺でチーム力の向上も感じましたし、昨日の日体戦は敗れはしたんですが本当に紙一重でどちらにころんでもおかしくない状況で本当に若い選手がいつもの練習以上に気持ちを出して戦ってくれたのがすごい収穫でした」と選手を称えた。さらに「今の試合も、日体戦も3年生以下で戦っているんで戦力は落ちないのでこれからもしっかり強化して来年は獲れるように出直して頑張りたい」と気を引き締めた。来年は3大会ぶり10度目の優勝を目指す。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2022.5.20