山梨学院広報課

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●春季関東地区高校野球大会 準々決勝
~山学準決勝一番乗り 前橋育英高に勝利~
~武藤投手7回完封 味方打線を勢いづける~

「第74回春季関東地区高校野球大会」準々決勝が5月23日、栃木県営球場で行われた。大会は関東の8都県17校によって争われ、準決勝が28日、決勝は29日に行われる。山梨第1代表の山梨学院高校は春季関東大会に3年ぶり7回目の出場を果たし、66回大会以来の優勝を目指す。大会初日に東京第2代表の二松学舎大附属高と対戦、エース榎谷礼央の好投と打線が奮起し8-4で破り、大会3日目の準々決勝戦に進出、群馬第1代表の前橋育英高校と対戦した。先攻の山梨学院は2回表、連続ヒットの走者三塁・二塁に8番渋谷剛生が絶妙なスクイズを決め1点を先制、さらに二死二塁・一塁に1番鈴木斗偉が適時打で1点を追加した。三回表には、先頭の岩田悠聖の二塁打と5番相澤秀光の適時打で1点、相手失策なども絡み二死三塁・一塁の好機に再び渋谷が適時二塁打を放ち2点を加えた。5回表には、四球と3連続の長短打で2点、さらに満塁から押し出しで1点を加え、8-0とした。山梨学院先発の武藤大地は初回、満塁のピンチを脱すると2回からは三塁を踏ませぬ好投で前橋育英高を7回完封で抑えた。山梨学院は強豪にコールド勝ち、準決勝一番乗りした。試合は28日、浦和学院高と明秀日立高の勝者と対戦する。

3年ぶり7度目の出場を果たした山梨学院準々決勝の対戦相手は2013年(平成25年)、夏の甲子園優勝実績を持つ群馬第1代表前橋育英高。春季関東大会は3年ぶり9度目の出場の強敵。1回表、先攻山梨学院高はリードオフマン1番鈴木斗偉(3年)が四球で歩くとすかさず2番進藤天(2年)の犠打で進塁。続く3番岩田悠聖(3年)が左中間に大きな飛球を打ち上げるも無得点。山梨学院は初戦の二松学舎大附属高に好救援した武藤大地(3年)が先発を任された。1回裏、前橋育英高の攻撃。二死走者一塁の場面で4番に中前打を打たれ走者三塁・一塁。続く打者へストーレートの四球を与え二死満塁のピンチを迎えるも、落ち着いたプレートさばきで後続を抑え無失点で切り抜けた。2回表、山梨学院の攻撃は、頼れる5番相澤秀光主将(3年)が先頭打者で打席に立ち、強烈なピッチャー返しの安打で塁に出ると、続く6番岳原稜河(2年)が右前打で走者三塁・一塁にとした。一死後、8番渋谷剛生(3年)が投手前に絶妙なスクイズを決め、1点を先制。なおも二死後、鈴木が右前適時打で2点目を奪った。山梨学院は3回表も前橋育英の2番手から先頭打者3番岩田が右中間を抜く二塁打で出塁。次の4番高橋海翔(2年)は犠飛となる大きな右飛を上げ、走者を三塁に進めた。続く打撃好調の5番相澤は中前適時打で1点を加えた。その後、相手の失策、四球が絡み8番渋谷の右中間を裂く二塁打で2点を加えこの回3点を奪った。さらに5回表にも山梨学院打線の猛攻が続き、先頭打者相澤の四球を皮切りに6番岳原の右翼線を抜く鋭い二塁打、7番佐仲大輝(2年)、8番渋谷の連続適時打で2点を追加した。二死後、走者二塁・一塁に2番進藤天(2年)の左前打で満塁にすると、3番岩田がじっくりとボールを見極め押し出し四球で1点を重ね、5回までに8-0と差を広げ前橋育英を突き放した。投げては山梨学院先発の武藤は2回以降、緩急を交えた完璧な投球で一人も三塁を踏ませず相手打線を封じ込めた。武藤は79球を投げ試合は7回コールドで終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■〈5月23日 春季関東高校野球大会準々決勝 栃木県営野球球場〉

  1 2 3 4 5 6 7     合計
山梨学院高 0 2 3 0 3 0 0     8
前橋育英高
0 0 0 0 0 0 0     0

山梨学院高校
バッテリー=武藤➡佐仲
〔投手〕:武藤=7回、投球数79球、被安打6,四球1,奪三振1、失点0
〔打撃〕:安打12(長打=二塁打4、四球6,三振3)
〔交代〕:岳原(右)→(右)星野康輝(2年)

試合後、吉田洸二監督は昨日の二松学舎戦でも好投し評価した武藤投手について「出来過ぎです。すごかったです。覚醒しましたね。一人でも戦力が増えると勝つ確率が増えるので」と高評価を与えた。好調な打撃には「繋がっていました。山梨大会では相当絞り込んできたので、少し緩めたところでうまく身体の切れが良かったんじゃないですかね。打線は水物なので分からないですけど、榎谷の怪我の方が少し心配で次の試合は分からないですね」と話した。前橋育英打線を封じ込んだ武藤大地投手は「自分では100点位。初回は、先制点はやれないと少し力んで満塁のピンチになってしまったんですけど、前の試合もそうですけど、ピンチの場面で登板していたので、落ち着いて自分の投球をすれば抑えられると自信を持っていきました」。その後は緩急をつけた投球で相手打線を完全に抑え込んだ。3打数3安打1四球4打点と大活躍の渋谷剛生選手は「チャンスが自分に回ることが多いので何とか自分が返そうと思い打席に入りました」と先制のスクイズを決めた。さらに3回の2点二塁打には「変化球がいいピッチャーだったですけど自分は下位打線なので真っすぐに絞って打ったのが良かったです」と勝負強さで相手投手を攻略した。

次回、5月28日に行われる山梨学院の準決勝戦は、昨年の秋季大会準決勝で勝利した浦和学院高と同大会決勝で敗れた明秀日立高の勝者と宇都宮清原球場で対戦する。決勝戦は翌日
29日。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2022.5.23