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●北杜市と山梨学院大学が包括連携協定締結
~「スポーツの力」を活かした豊かな地域の創生~
~双方の強みを連携により新たな価値の創出を期待~

【北杜市と山梨学院大が『スポーツと健康』に関する連携協定締結】
北杜市と山梨学院大学は6月2日、「スポーツと健康」を核とした地域活性化に関する包括連携協定締結式が北杜市役所で行われた。締結式には、北杜市から上村英司市長をはじめ6人が出席。山梨学院大学からは青山貴子学長ら5人が出席した。初めに出席者の紹介の後、皆川賢也北杜市未来創造課長から協定連携の経緯及び目的とする「双方の強みを活かした連携事業の展開」「『スポーツの力』を活かした豊かな地域の創生」への推進事項の具体的内容が説明された。引き続きそれぞれの代表者挨拶で上村英司市長は「本市のフィールドを最大限活用していただき我々市民と連携を図りながら活性化に寄与するような取り組みをお願いしたいと思っています」と述べ、青山貴子学長は「今回の連携協定を機会に学生や教職員、北杜市の方々が出会うことで生まれてくる共創。それからここから生まれてくる新たな価値というものを期待しています」と述べた。次に上村市長と青山学長が連携協定締結書に署名し、締結が終了した。今後、予定されている事業に向けて双方の強みを協働で取り組み推進していく。

締結式は北杜市役所で行われ、北杜市から上村英司市長、小林明副市長、輿水清司教育長、宮川勇人北杜未来部長、清水市三福祉保健部長、加藤寿教育部長の6人が出席。山梨学院大学からは青山貴子山梨学院大学学長、遠藤俊郎(同)スポーツ科学部学部長、(同)スポーツ科学部寺本祐治副学部長、(同)三本木温副学部長、(同)小山さなえ地域連携委員会委員長の5人が出席した。司会進行は皆川賢也未来創造課長によって進められた。初めに出席者の紹介があり、続いて連携協定の経緯と目的が説明された。

■連携協定に至る経緯説明ー
皆川賢也北杜市未来創造課長は「本年4月、山梨学院大学スポーツ科学部遠藤俊郎学部長より、本市が自然豊かでありスポーツを行う上でも恵まれた気候、そして国際基準を満たしたスポーツ施設があること等から、本市と連携協定を締結したい旨のお話をいただきました。 
北杜市としては、山梨学院大学が地域に根付いた大学であり、スポーツ、健康、栄養等の専門分野を有する大学であるため、本市が持つ強みをさらに磨き上げ、最大限に活かすとともに、新しい価値を創造し、未来を担う若い世代に選ばれるまちづくりに寄与すると考え、包括連携協定を締結する運びとなりました」と経緯を説明した。

■連携協定の目的ー
❖①山梨学院大学の持つ専門性の高い人的・物的資源や科学的知見等を活用。
②北杜市の有する自然資源・公共施設を活用した一連の活動を介して北杜市が抱える課題解決を目指す。
③共に、山梨学院大学の求める自然豊かな教育環境にて、双方の相乗効果を生み出し、豊かな地域、未来を創出する。

■双方代表者挨拶―
連携協定の目的の説明後、次の代表者挨拶では初めに北杜市・上村英司市長が今回の連携協定について、「この度、連携していただき市民を対象にした健康づくり体験やスポーツの指導を行っていただきたいと思います。特に子どもから高齢者まで健康に親しめるようなプログラムの開発を含めて山梨学院大学の皆様と連携を図って一緒に取り組んで市民の皆様が一生涯健康で生きがいを持っていけるような市になるよう取り組んでいきたいと思っています。今回の連携を機に大学のない本市におきましては是非、山梨学院大学の学生の皆さんにスポーツ、文化そしてビジネス各分野で活動していただき本市のフィールドを最大限活用していただき我々市民と連携を図りながら活性化に寄与するような取り組みをお願いしたいと思っています。本日、山梨学院大学と連携協定ができたことで本当に心強いパートナーができたことを喜んでおります」述べた。続いて山梨学院大学・青山貴子学長は「今回、『スポーツと健康』という切り口ですが、連携内容に関してはスポーツに限らず教育や子育て、まちづくり、文化交流、国際交流等含め本当に様々な分野につながりを広げていきたいと思っています。このようなものが組み合わさることで他にはない北杜市ならではの魅力が発信できるのではないかと考えています。今回、最初の切り口としては『スポーツと健康』を意識した取り組みからスタートしたいと思います。本学の学園哲学としてC2Cというものがあります。Curiosity(好奇心)to Creativity(創造性)、Challenge(勇気)to Change(変革)を学園哲学として掲げているのですけれども、やはり関心から行動へそれから変化に挑戦というフィロソフィー(指針)にふさわしい授業が期待できるのではないかと思っています。ですからこちらに教職員や学生の皆さんが関わることでもちろん北杜市にとってもより良い地域活性化になるとともに本学も目指すべき教育の活性化にもつながっていくと考えています。最近、地域づくりに関しましては共創という言葉を耳にするようになりましたがまさに今回の連携協定はお互いの強みや魅力を活かしあって共に作り上げていく、そのクリエイティビティを広げていくそんな活動になるのかなと思っています。今回の連携協定を機会に学生や教職員、北杜市の方々が出会うことで生まれてくる共創。そこから生まれてくる新たな価値というものを期待して今回の連携協定の挨拶とさせていただきたいと思います」と述べた。

■連携協定書に署名―
引き続き双方の関係者が見守る中、上村英司北杜市長と青山貴子山梨学院大学学長が包括連携協定書に署名し締結が終了した。その後、二人は連携協定書を持ち記念写真撮影に応じた。

■連携協定事項の内容ー
◆具体的な4つの項目
❖①スポーツ、健康、福祉、教育、子育て、国際交流、文化、まちづくりに関すること
 ②人的、物的資源の相互活用に関すること
 ③行事、イベントの共同実施に関すること
 ④その他、本協定の目的を達成するために必要なこと
これら4つの項目を基本的指針とし、取り組んでいく。

◆具体的な取り組みとしてー
山梨学院大学が持つ専門的知見、強みを活かすため、大学教授や学生等の派遣や知識の提供を受ける中で、北杜市を拠点に活動する北杜市スポーツ推進委員協議会、北杜市スポーツ協会等の各種団体や地域に根付いたスポーツ活動を行う団体との横の連携を強化し、スポーツの力による豊かな地域社会の創生を目指すーとしている。

■これから予定される事業内容
❖東京2020オリンピックレガシー活用事業❖
① 施設活用に向けた助言及びフィールドの提供
② 山梨学院大学による「ビーチ」(ビーチバレー、ビーチサッカー)を用いた多種多様なスポーツの発案・実施・普及
❖シニアの健康見える化事業❖
① 北杜市内約70か所にて開催される高齢者「通いの場」にて、高齢者の健康に関する調査研究及び課題の見える化、対応策の検討・実施
❖北杜市アウトドアアクティビティ活性化事業❖
① 北杜市の強みである自然、景観、水資源、八ヶ岳スケートセンターを活かしながら、非日常的な体験型アウトドアアクティビティ、アウトドアスポーツの開発を行うー
などの説明が行われた。報道各社との質疑応答後、連携協定締結式は閉式となった。

連携協定締結式終了後、寺本祐治山梨学院大学スポーツ科学部副学部長は山梨学院大が自治体とスポーツを通じて積極的に連携協定を進めることについて、「今、健康に対して社会的にニーズがある中で山梨の自治体でも健康寿命に関心が高くなっており、スポーツ科学部が立ち上がって社会に認知され始めて、このように地方自治体と協定を結んで地域を支える大学になっていければという思いを持って、というのが実態です。今も複数の自治体から、オファーがきています」と話し、大学の地域への貢献度が重要になっている。今回の北杜市に関しては、「野外のキャンプ実習を中心にこちらを活用させていただいているので、その関係もあるのでできるだけ長く関係を構築していきたいという思いもありました」と北杜市との連携協定のきっかけを明かした。

今後、北杜市と山梨学院大学は双方の有する強みをさらに発展させ、協働してスポーツを通じた健康増進、地域コミュニティの活性化、地域の自然資源、施設を活かした連携事業の展開など魅力ある北杜市の創生を推進する。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2022.6.2