山梨学院広報課

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●令和4年度インターハイサッカー山梨県予選決勝
~山梨学院高3大会ぶり6回目の優勝。出場権獲得~
~後半、走るサッカーが機能3-0で駿台を退ける~

令和4年度「全国高校総合体育大会サッカー(インターハイ)山梨県予選」決勝戦が6月19日、韮崎市中央公園陸上競技場で行われた。山梨学院は昨日の準決勝で日大明誠高を2―1で破り、対戦相手は韮崎高校を破った駿台甲府高校との決勝戦となった。両チームとも昨日の1点差の激戦を勝ち抜き、天然芝の青さが光にまぶしいピッチに立った。試合は前半、山梨学院が前線で圧力を掛け、相手のスペースで多くの時間帯で主導権を握るも連戦の影響か、堅固な相手守備陣を崩すことができずにスコアレスで終了。後半立ち上がりから攻め上がり、3分、右サイドを駆け上がった#4歳藤稜久のパスを受けた#7小棚木蒼大が相手GKが前に出てきたのを見逃さずに約40mのロングシュートを決め先制した。その直後、雷雨のため中断したが、18分に左サイドから右サイドにサイドチェンジロングパスを送り中央へのクロスのこぼれ球を詰めていた#7小棚木が2点目となるシュートを入れた。その後も山梨学院の優位は変わらないものの、駿台甲府もテンポよいパスワークやカウンターで山梨学院ゴールをおびやかした。しかし、疲れの見える駿台甲府に対してボールへの執着と運動量で勝る山梨学院の攻撃は止まらず38分、途中交代で入った#9栃尾瞭太が決定的な3点目を決めた。インターハイ初優勝を飾った2018年以来、3大会ぶりに県予選を優勝。6度目となるインターハイ出場権を獲得。2度目の全国制覇を目指す。

■山梨学院高全国大会の記録
山梨学院高サッカー部は過去に全国高校選手権大会に第88回大会に初出場初優勝を飾り、続く89回大会ベスト8、第90回・第93回・第95回・第96回大会出場、そして第99回大会に2回目の優勝を果たした。2022年第100回大会出場と8回の出場を誇る。また、インターハイ出場は2008年(平成20年)・2010年(平成22年)・2011年(23年)・2014年(平成26年)、三重県で開催された2018年(平成30年)に5回目の出場で初優勝を飾り、全国制覇3度を誇る強豪校として注目される。そして本日、インターハイ県予選を3大会ぶりに優勝、6回目のインターハイ出場を決めた。

■令和4年度インターハイ県予選決勝戦前半、攻め込むも相手守備陣を崩せずー
南アルプスの山々が眼前に迫る韮崎中公園陸上競技場で3位決定戦後の午後1時半、30度を超える晴天の中、山梨学院高のキックオフで前半が始まった。立ち上がりから山梨学院が前線で圧力を掛け、相手を揺さぶりペナルティエリアまでボールを持ち込むが駿台甲府高の堅守で守備陣を崩せず時間が過ぎていく。一方の駿台甲府も10分、左サイドから右へのクロスボールでゴールを狙うがタイミングが合わずにチャンスを逃がす。その後も、山梨学院が主導権を握り、ロングボール、細かいパス回しとボールを動かし、コーナーキックでのセットプレー、フリーキックからのヘディングシュートなど多彩な攻撃で相手を苦しめるも、無得点のままスコアレス(0-0)で前半を終えた。

■決勝戦後半、持ち味の走り切るサッカーで勝利を呼び込むー
ハーフタイムを挟み後半に入ると、眼前の山々の様相が変化、雨が降り出した。それでも両チームは果敢にボールを追った。3分、山梨学院は右サイドを駆け上がった#4歳藤稜久のパスを受けた#7小棚木蒼大が相手GKが前に出てきたのを見逃さずセンターサークル端、約40m付近からのロングシュートを得意の左足で決め先制した。衝撃のゴールに保護者が見守る会場から大きな拍手が起きた。その直後、雷雨のため15分間中断したが、ゲーム再開後も山梨学院は集中力を切らさず、後半18分に左サイド#10吉本堅翔が右サイドにサイドチェンジロングパスを送り、受けた#11伊藤優作のドリブルから中央へのクロスはGKに当たりそのこぼれ球を詰めていた#7小棚木が2点目となるシュートを入れた。その後も山梨学院の優位は変わらないものの、駿台甲府もテンポよいパスワークやカウンターで山梨学院ゴールをおびやかす場面を演出するも、疲れの見える駿台甲府に対してボールへの執着と運動量で勝る山梨学院の攻撃は止まらず38分、再び#10吉本のパスから途中交代で入った#9栃尾瞭太がゴール中央に決定的な3点目を決めた。3大会ぶり6度目の優勝、インターハイに臨む。

■決勝戦試合結果

令和4年度全国高等学校総合体育大会サッカー山梨県予選 決勝戦
《山梨学院高VS駿台甲府高》6/19 韮崎市中央公園陸上競技場
○ 山梨学院高 3 前半0-0 
後半3-0 
 0 駿台甲府高 ●
山梨学院得点=小棚木蒼大2、栃尾瞭太1 

山梨学院高校スターティングメンバー
#17GK廣瀬大翔(3年)、#3DF芳野伯(3年)、#4DF歳藤稜久(3年)、#5庄司優作(3年)、#13DF小尾丞斗(3年)、#⑥宮岡拓海MF、#7MF小棚木蒼大(3年)、#10MF吉本堅翔(3年)、#11MF伊藤優作(3年)、#12MF高野夏輝(2年)、#20FW五十嵐真翔(2年) ※数字に〇印は主将
交代=#11伊藤⇒#8MF野田駿人(3年)、#7小棚木⇒#15MF本多弥沙哉(2年)、#10吉本⇒#18MF山田逞人(1年)、#12高野⇒#9FW栃尾瞭太(3年)

試合後、今年度より指揮官に就任した羽中田昌監督は「選手たちは走り切ってくれました。ハーフタイムで、雷の中断の時に『徳島まで走れ、皆で走ろう』と言ってその言葉をしっかり受け入れて実行してくれた」と集中を切らさなかった選手を称えた。前半点を取れなかったことには「予想通りと感じました。そんなに簡単に点は取れないと思っていましたし、何しろ相手より先に失点しないことにおいては前半の戦略は上手くいったと思います。後半のあの1点を奪ったことで相手は攻撃を仕掛けなくてはならない状況で守備が手薄になることでそこを上手く突くことができました」と振り返った。インターハイ出場については「さらに強くなってくるために厳しい戦いをたくさん徳島にしに行くということで、ここからチームを強化していきたいと思います」と成績については語らなかった。頭脳的な先制点を奪った小棚木蒼大選手は「センターフォワードの高野がいい動き出しをしていてスルーパスを最初考えたんですが、相手GKが前に出てくるという情報が入っていたので、瞬時に自分の持ち味の左足でシュートを考えました」と振り返る。試合については「連戦ということもあり前半は前に行っても点をなかなか奪えない展開であったんですけれども、そこを我慢して乗り越えた結果が後半にああいったチャンスが生まれたのはみんなの粘りがあったからだと思います」と我慢の勝利と話した。インターハイは「楽しみです。チームみんなで勝って日本一獲りたいです」ときっぱり。前線のすぐ後ろでチームをコントロールした宮岡拓海主将は「自分自身怪我も治ったばかりで不安もあったですけど率直にうれしいです」と優勝を喜んだ。今シーズンのここまでは「自分は総体は出ていなかったですけど、関東大会では負けてしまってそこからもう一度チームを一から作り直そうと選手自身ものすごく気合も入っていましたし、怪我人がシーズン始まってからなかなか治らない中、いるメンバーがすごい力を出してくれた」とチームメイトに感謝した。今日の試合について、「自分たちの試合は最初失点されたりと入りが課題だったので、でも今年のチームは失点されても立て直せる、逆転できる力があったのでゼロゼロというのは、昨日(準決勝)も前半ゼロゼロだったんですけど後半にも走り切れる自信があったのでそこはあんまり焦らずにできました。今年の3年生とかは去年試合に出れていなかった分、あまり経験ができていなく、その一発勝負という舞台でどういう試合をしていくのか、もう一度チーム全員で確認できたかなと思います」。このチームで初めての全国の挑戦することに、「(先輩たちと)チームの雰囲気もガラッと変わったと思いますし、やろうとしていることだったり、自分たちにしかできないサッカーで、自分たちらしくしっかり勝ちにこだわってやっていきたい」と意欲をのぞかせた。

山梨学院は今日の優勝で山梨県高校総体関東大会予選に続く2冠を達成。インターハイ(全国高校総体)サッカー山梨県代表6度目の切符を手に入れた。7月24日から30日日程で行われる四国総体大会に向けて、2度目の優勝を視野に準備に入る。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2022.6.19