山梨学院広報課

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●第104回全国高校野球山梨大会 2回戦 
~山学高初戦、白根高を圧倒!5回コールド勝ち~
~目標はあくまで甲子園 この代で必ず行く~

7月10日、「第104回全国高校野球選手権山梨大会」、2回戦5試合が甲府・山日YBS球場と富士北麓公園野球場で行われた。この日に先立ち昨日9日、山日球場で3年ぶりの開会式が実施され34校33チームが堂々の行進をした。開会式後には1回戦1試合が行われ、夏の甲子園に向けて熱戦の火ぶたが切られた。同球場での2回戦1試合目、春季山梨県大会で優勝した山梨学院高の初戦。生徒はじめ教職員、保護者会など約480人が見守る中、午前8時30分、白根高と対戦した。先攻の山梨学院は1回表、リードオフマン鈴木斗偉が左翼線二塁打で出塁。続く進藤天が四球。3番岩田悠聖が適時打で1点を先制すると、打線がつながりこの回、6本の長短打で7点を奪い主導権を握った。その裏、山梨学院の先発はエース榎谷礼央がマウンドに上がった。初回の大量点もあり、力みもなく2三振を奪う上々の立ち上がり。山梨学院打線は2回、3回にも4点ずつ加点し15-0とリード。榎谷は3回終了まで1安打に抑え2番手山王晃成につないだ。山梨学院の打線は止まるところを知らず、4回、5回には長短打、犠打、スクイズなど小技も絡め、7点、9点と得点を重ねた。救援した山王も力強い投球で打者6人に4空振り三振を奪い完璧に抑えた。5回を24安打31得点コールドで勝ち、相手を圧倒して初戦を突破した。

「第104回全国高校野球山梨大会」が7月9日に開幕した。3年ぶりとなる開会式には出場校34校、33チームが甲府市小瀬スポーツ公園山日YBS球場に集結した。山梨学院は昨年の秋大会から今年の春大会まで県内では無敗が続き、秋季関東大会準優勝、センバツでは初戦、延長戦で惜しくも敗れた。今シーズンに入っても春季関東大会では、センバツ4強の浦和学院に準決勝で敗れたが全国で戦えるチームとして存在感を示している。投手陣はエース榎谷に続く投手も頭角を現し始め、打撃陣は切れ間のない攻撃に磨きがかかり、総合力で今大会も優位に立っている。

■2019年以来の夏の甲子園に挑む戦いが始まるー
7月10日午前8時30分、未明の雨も上がり陽が差す球場は気温が上昇した。試合開始前には1塁側スタンドにはベンチ入りを果たせなかった野球部員とチアリーダー部、吹奏楽部を中心に生徒会、生徒、教職員、保護者会、PTA、総勢約480人応援団が陣取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆試合経過《1回~5回》
先攻の山梨学院は1回表、先頭の鈴木斗偉(3年)が左翼線際に二塁打で出塁すると四球を挟み、3番岩田悠聖(3年)が左前適時打で1点を先制。4番高橋海翔(2年)は特大の中犠飛で1点を追加した。その後も6番渋谷剛生(3年)の2点適時打。二死から8番岳原陵河(2年)、9番榎谷礼央(3年)、1番鈴木の3連続二塁打で3点。初回一挙7点を奪った。その裏、山梨学院の先発、エース榎谷は関東大会で打球を足に受けた怪我も癒え、マウンドに上がった。榎谷は、落ち着いた投球で2打者を空振り三振にする上々の立ち上がりを見せると2回、3回裏とも走者を一人ずつ出すも併殺で仕留め得点を与えず4回裏からマウンドを譲った。山梨学院の攻撃は2回表、1点を加えた二死三塁・一塁から8番岳原の中越えの2点三塁打、続く9番榎谷が左前適時打でこの回4点。3回表には、失策と適時打で2点、その後二死満塁から9番榎谷が中前2点適時打でこの回も4点を重ねた。4回表、山梨学院は得点にこだわり、無死二塁・一塁に送りバント2本で確実に1点を奪い、なおも相手投手の制球の乱れから二死満塁。続く8番岳原がここまで3打数3安打5点目となる左前適時打を放ち、この回7点を加えた。山梨学院の勢いは止まらず、5回表には4番高橋から四球を挟んで無死満塁で7番山本和輝(3年)の左翼線を抜ける走者一掃の3点二塁打。続く岳原の自身6点目となる適時打などこの回9点を奪い、先発全員安打・打点で31-0と一方的な差となった。4回裏から榎谷を救援した山王晃成(3年)は一球一球声で自分を鼓舞する力強い投球で2回6人の打者から4空振り三振奪う完璧な好投を見せ5回コールドで締めくくった。

■山梨学院高初戦の結果

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
山梨学院高 7 4 4 7 9 - - - - 31
白根高
0 0 0 0 0 - - - - 0

※5回コールド

山梨学院高
[投手]榎谷→山王➡[捕手]山本和輝 
榎谷3回 打者9 投球数30 被安打1 奪三振3 与四死球0 失点0
山王2回 打者6 投球数23 被安打0 奪三振4 与四死球0 失点0 
[打撃]安打24《長打9=三塁打:岳原、高橋 二塁打:鈴木2、高橋2、岳原、榎谷、山本》 四死球10 三振0 失策1
 [交代] 榎谷→(H)手島碧斗(3年)→(投)山王、山本(捕)→(捕)藤井優太(3年)、岳原(右)→(右)張本哲志(3年)、鈴木(二)→(二)伊藤光輝(2年)、岩田(中)→(中)星野泰輝(2年)

試合後、吉田洸二監督は「今は全体的に7割ぐらいの状態なんですけど、無事勝てて良かったです。徐々に上げていくように練習しています」と淡々と話した。吉田健人部長・コーチは「レギュラー陣が春から夏に向けて大きな怪我がなくて順調にこれたのが一番です。強化は打撃と走塁面ですけど、思ったよりピッチャーの調子が夏前にきて上がったのでそこが良かった。山王とか、新しいピッチャーも投げれたので良かったですね。今年は、何とか行かなければいけない世代だと思っているので、必ず行きます」とこれからの試合を見通した。関東大会から1ヶ月半の準備で相澤秀光主将は「関東大会の浦和学院宮城投手の真っすぐにキレのいいボールに対応ができていなかったことが課題でした。甲子園や駿台甲府や東海甲府と、速い投手が多いのでその中で対応できるような打撃などを練習してきました」と打撃強化を挙げた。今日の白根高投手の軟投には「チームによっては遅いピッチャーや速いピッチャーもいるのでどのピッチャーにも対応できるような打撃もやってきているので軽打のところは軽打したり、長打のところは長打を打つと、そういう打ち分けは1回戦にしてはまあできていたかなと思います」と強化の成果を挙げる。次にの試合に勝利すると対戦する駿台甲府高に対して、「駿台のピッチャーもマックス146キロだったり、そういうピッチャーを打っていかないと甲子園へ行けないので、相手も強いですけど、自分たちもその分、センバツが終わってから、かなりの数振り込んで練習量は負けていないと思うのでそこを自信持ってやっていきたい」と意気込む。落ち着いた投球で相手打線を抑えた榎谷礼央投手は「去年の夏の経験があったので、そこは淡々と投げれたというか、初戦でも気楽に投げれたというのはありました。最後の夏、甲子園で勝って終わりたいというのがチームの中でも目標なので、今日はチームのために投げたという感じです。順調に仕上がっている感じです。チーム内でも駿台甲府に向けてしっかり調整してやっているのでいい感じで入れています」と沈着冷静、エースの風格を醸し出していた。また、3年ぶりのブラスバンド(50人以内)の応援演奏が認められた今大会に参加して、吹奏楽部小林海斗部長は「圧勝の記録的大勝利の応援ができて本当にいい場に立ち会えたと思います。甲子園に出場してもらいたいという願いが一番強いので、我々応援の方もさらにレベルアップして野球部の力になれるように一丸となって演奏します」と話した。

山梨学院高の次の試合は、塩山高校と16日(土)午前8時30分から山日YBS球場で対戦する。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2022.7.10