山梨学院広報課

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●第41回全日本大学ホッケー王座決定戦 準決勝
~山学大男女共敗れ3位決定戦へ。4強の戦いは熾烈~
~男子は激戦の末、惜敗。女子は経験値の差~

7月15日開幕した2022年度「第41回全日本大学ホッケー王座決定戦」男女準決勝が7月17日、立命館OICフィールドで行われた。昨年、男女ともに準優勝に終わった山梨学院は大会2日目、男子は東京農業大、女子は駿河台大相手に初戦突破し、この日準決勝に臨んだ。午前中行われた女子は前回大会3位の天理大と対戦。山梨学院女子は第1Q早い時間帯に先制点を奪われると、球際の強さやパスの精度などで天理に優位に立たれた。0-1で迎えた後半第3Qには、パスカットやロングパスを通され失点。さらに第4Qにも守備の隙から相手スルーパスが失点につながり0-3で敗れた。山梨学院は若いチームで臨んだが経験値の差で攻守に力不足が露呈し完敗した。午後の男子準決勝、山梨学院は前回大会3位の立命館大と対戦した。試合は第1Q開始7分、PCから#11田村圭梧主将がシュートを決め先制。第2Q、7分、立命館にヒットシュートを決められ同点。さらにその2分後、PCから得点を許し1-2と逆転された。第3Q、拮抗した中でまたも立命館に立ち上がり2分、3点目を追加され苦しい展開に追い込まれるも、山梨学院は6分、またも#11田村がリバースシュートで2点目。そして9分には、PSを得ると田村は相手GKと対峙。落ち着いてシュート。起死回生の同点弾となった。同点で迎えた第4Q、互いに死力を尽くして激突が続くが、12分、PCから得点を決められこれが決勝点となり3-4で惜敗。男女とも2年連続の決勝には進めず、明日の3位決定戦に臨む。

■女子準決勝の結果 若いチーム、天理大戦に臨むも経験値で敗れるー
関東第1代表第2シードの山梨学院大女子は、2018年・2019年の2年連続準優勝から新型コロナウイルス感染症の影響を受けて一昨年の中止を挟み、前回は惜しくも立命館大に同点SO戦となり1-2で敗れ優勝を逃した。今回は、2016年以来の優勝への再挑戦、王座戦に臨んだ。第2シードの山梨学院は16日の2回戦準々決勝から登場。天理・親里ホッケー場で関東第3代表の駿河台大学と対戦。4-0で快勝、準決勝に進んだ。
17日、立命館OICフィールドで午前9時00分から関西第2代表の天理大と対戦した。試合は山梨学院のセンターパスで始まった。第1Q開始から天理の強いプレスからボールが手につかない山梨学院に対して天理は4分、パスを受けた天理大#17長谷川美優がドルブルで自らサークル内で持ち込みリバースシュートを決め先制した。その後も、やや攻守に上回る天理が優勢に進め0-1で第2Qに入ると立ち上がり山梨学院は左サイドから右サイドへ大きくロングパスを通すと#19澤口莉奈(1年)がシュートチャンスを作るも相手の堅守に阻まれた。その後も前半に山梨学院初のPCを得ると、続けて3本のPCにつなげるも、いずれも相手GKの好セーブに阻まれ得点ならず、この試合最大の得点チャンスを逃した。後半には天理大の連携攻撃が山梨学院守備を苦しめたが、堪えて0-0で終了。第3Qに入った。開始早々、山梨学院は左サイド奥からサークル内に#10キム・チェユン(4年)が絶妙な速いパスを送ったが誰もボールにさわれずにチャンスを逃した。一方、天理大は8分、右サイドから中央、サークル内にパスを通すと#10森永沙紀がリバースシュートで2点目を決めた。山梨学院もチャンスは作るも相手の強いプレスで決め手に欠き第3Qを終了。最終第4Qに入り得点が欲しい山梨学院は攻撃を仕掛けるもこの試合では球際の強さも天理が勝り、チャンスの芽をつぶされる。天理は5分、右からのスルーパスをサークルに通すと、#5宮田夏帆が押し込み3点目を奪い、試合を決定づけた。その後、山梨学院はGKも攻撃参加する反撃も実らず0-3で敗れ、明日の3位決定戦に回った。

2022年度 第41回全日本大学ホッケー王座決定戦  女子準決勝戦
《山梨学院大V天理大》7/17 大阪・立命館OICフィールド
● 山梨学院大 0 1Q 0-1
2Q 0-1
3Q 0-0
4Q 0-1
3 天理大 〇 
 

試合後、ジョン・シアン女子監督は試合を振り返って「今日は攻守において完敗です。今年は去年抜けた選手もその前の選手も多く、今年の初めに選手の戦力を客観的に見たら4強の中で今年は苦戦するなと思っていました。まあ、若い選手ばかりなので伸びしろはたくさんあるのですが、今日の試合はサークル内の守備も、サークル外の攻撃もよくなかったです。フィールドプレーのデータを見るとサークル内に入る回数は両チームそれほど差はなかったんですけど、一回一回のプレーの質はある程度の水準までは行っていますけど、相手の方が全然良かったのでそこでのプレーの質がこれからの課題ですね。今年初めて試合に出た選手も4人いるので現時点では仕方がないですね。明日は順位どうこうではなく、目の前にいる相手に勝ちたいという気持ちをしっかり持って自分たちが伸びる試合を展開してもらいたい」と語った。攻守で存在感を示した西永空主将は「もともとこのチームの力的にも若いメンバーが多いので経験値で言ったら4強の中で一番低いし、でもその分、練習では頑張ってきたし気持ちでは負けないという部分はあったんですけど、こういう準決勝というガチガチの試合になったらその力は出せなくてマイボールの時間が短くて苦しい展開になってしまったのは、自分たちの現状だと思います」と振り返った。この敗戦をどのように生かすか。「しっかり切り替えて明日の3位決定戦に勝てるように頑張るのと、秋のインカレに照準を合わせているので3、4か月あるので現状を受け止めてチームとして強くならないといけない」と前を向いた。

■男子の準決勝の結果 強豪立命館大との熱戦に惜敗ー
昨年、準優勝した山梨学院は、関東第1代表第2シードで7月16日、2回戦準々決勝に関東第2代表の東京農業大と対戦。先制されるも第4Qで逆転、2-1で勝利した。17日準決勝は前回3位関西第2第代表の7回の優勝を誇る立命館大と対戦した。天候不順の中、午後3時40分立命館のセンターパスで始まった試合は第1Q開始6分、#10安田薫平(3年)のドルブル突破で得たPCを田村圭梧主将(4年)がフリックシュートを決め先制。一方、立命館は残り2分を切ったところで山梨学院ゴールに迫り強いシュートを放つもGK福田匠(4年)が胸で受ける好セーブでゴールを阻止した。終了間際のPCにも堅固な守備でゴールを守り山梨学院リードで第1Qを終了。第2Qに入ると7分、立命館#3丸山彦樹にヒットシュートを決められ同点。さらにその2分後、PCから#11平木創大がタッチシュートを決め1-2と逆転された。山梨学院も再三得点チャンスを作るも相手GKに阻まれた。両チームスピードある見ごたえある試合展開が続き第3Q、拮抗した中でまたも立命館に立ち上がり3分、#6山中基矢に3点目を追加され苦しい展開に追い込まれが、山梨学院も6分、またも#11田村がドリブルからリバースシュートで2点目。起死回生の同点に追いついた。そして9分、PSを得ると田村は相手GKと対峙。落ち着いてシュート。ハットトリックで起死回生の同点弾となった。同点で迎えた第4Qは互いに死力を尽くして激突が続くが、
12分、PCから#9川村裕亮に得点を決められこれが決勝点となり3-4で惜敗。2年連続の決勝には進めなかった。

2022年度 第41回全日本大学ホッケー王座決定戦  男子準決勝戦
《山梨学院大VS立命館大》7/17 大阪・立命館OICフィールド
● 山梨学院大 3 1Q 1-0
2Q 0-2
3Q 2-1
4Q 0-1
4 立命館大 〇 
山梨学院得点=田村圭梧3(ハットトリック)

試合後、三澤孝康男子監督は「1-3から3-3によく追いついたと思います。しかし、第2Qで立て続けに2失点したことが、1点はしょうがいないが1点に留められなかったことがこの試合のポイントです。結果は悔しいですが4月の日本リーグ開始から見ると着実に成長してきています」と負けはしたがチームには及第点を与えた。先制点を挙げ、劣勢の場面で自身ハットトリックで同点に追いついた田村圭梧主将は「自分たちの強みとする粘り強さというところで同点のところまではよかったですけど、その後に守備の甘さなどが出てしまい、個人個人ではよかった選手もいたと思いますがチームとして粘り強さが出し切れなかった」と惜敗にほぞを噛んだ。「まずは明日の朝日大学戦に向けてしっかりコンディションを整えていきたい」と気持ちを切り替えた。

18日は男女3位決定戦、決勝戦が行われ、女子の3位決定戦は午前9時より、東海学院大と対戦。男子は11時より朝日大と対戦する。また、準決勝に進んだ山梨学院勢は全日本学生ホッケー選手権(インカレ)の出場権を獲得した。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2022.7.17