山梨学院広報課

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●日本学生選手権水泳競技大会(インカレ)1日目・2日目
~開会式後、1種目男子50m自由形で伊藤が6位~
~2日目 男女リレーと男女3人が大学対抗得点獲得~

「第98回日本学生選手権水泳競技大会(インカレ)」が東京辰巳国際水泳場で28日開幕した。大会は31日まで4日間、無観客開催する。競泳のインカレは男女別学校対抗戦で個人、リレーの成績を集計して得点を競い順位を決める。今大会には山梨学院大学水泳部から男子22人、女子13人がエントリーし、大会1日目は開会式の後、男女50m自由形の1種目のみが行われた。山梨学院は男子に間所大貴と伊藤裕馬、田中一颯の3人、女子からは井山美鈴が出場した。競技は予選上位8位までが決勝、9位から16位までのB決勝進出を懸けて熾烈な戦いに臨む。最初に行われた女子で井山は17位で惜しくもあと一歩届かずB決勝進出を逃した。男子は伊藤が4位、間所が39位、田中は29位となり、伊藤が決勝に進出した。決勝競技は約2時間のインターバルを取って行われ、伊藤は6位となり残念ながら表彰台には届かなかったが大学対抗得点を獲得した。2日目は男女5種目ずつが行われ、4X100mフリーリレーで男子が決勝進出7位。女子はB決勝5位と健闘した。個人種目では男子400m自由形で2選手がB決勝に進み、高地駿介が予選10位、B決勝2位で共にベストを更新した。佐久間哲平は予選13位、B決勝では4位。女子200mバタフライでは平田美幸が決勝進出を逃すも、B決勝では意地の1位でチームに貢献した。

インカレ水泳競技大会は、男女別学校対抗戦で個人やリレーなどの成績を集計して得点を競い順位を決める。予選はタイムレースで上位8人が決勝へ、9~16位までがB決勝に進出する。決勝とB決勝では順位ごとに得点が振り分けられ、その得点の合計で男女の総合順位が決定する。また、総合得点により次大会のシード校が決定され、男女1位から8位までがシード校となり、次大会の本大会への予選会出場が免除される。今年の大会は、全国加盟校225大学から参加校は92校を数え、男子800人、女子481人、総勢1,281人のスイマーが厳しい参加標準記録を乗り越え、インカレの聖地・東京辰巳国際水泳場に集結。男子16種目、女子16種目で今回が最後の開催となる会場で日頃の鍛錬の成果を競う。

◆《大会1日目 男女1種目》
■男子50m自由形 伊藤裕馬 スタートの出遅れが響くー
男子50m自由形、伊藤裕馬(4年)の泳ぎに表彰台の期待が懸かった。先の関東インカレでベストを更新。現在上り調子の伊藤は予選を4位で通過。決勝は6コースのスタート台に立った。短距離の種目はスタートの反応が大事。伊藤は8選手中、一番悪いスタートになったが途中徐々に追い込みも、6位となり表彰台に届かなかった。レース後、伊藤裕馬選手は「メダルを取ることがチームにとっても一番勢いがつくと思うので、かなり狙ったレースをしたんですが少し力み過ぎた」と6位の順位を振り返った。「スタートは50を専門にしている選手とは戦えていないので、それは伸びしろと言えますし、自分のまだ足りない点と思います。」得意な100mについては「みんなレベル高いタイムで来るので自分の得意なのは後半なので後半全員刺してこのハーフの悔しさを晴らしたい」と意気込んだ。他の2選手、間所大貴(4年)と田中一颯(2年)は予選敗退した。

◆≪大会2日目 男女5種目》
■山梨学院から自己ベスト更新を狙い男子14人、女子8人が出場ー
2日目、最初にB決勝に進んだのは男子400m自由形で高地駿介(3年)が自己ベストを更新10位でB決勝に進み、2位(全体10位)と大学対抗得点でさらにベストを更新した。高地選手は「最後競り負けてしまって情けないなと思ったんですけど、予選よりも順位落とさないで1点でも多く点取れたんで良かったと思います。今日は全部でレースが4本あるので、最後の1本まで諦めずに全部全力出そうと頑張りました」。気持ちを切らさなかった。同じくこの種目、13位でB決勝に進んだ佐久間哲平(1年)は4位(全体12位)と健闘。大学対抗得点に貢献した。佐久間選手は「初めてのインカレというのがあって、少し緊張とか不安もあったりもしたんですけど、B決に残れたのはすごくうれしいですがベストも出ていないですが1年目としてはいい方かなと思いますけど、まだまだだと思います。また明日から切り替えて頑張らなきゃなと」と話した。同種目の佐藤隆盛は(2年)は予選落ちした。

■予選9位で決勝に進めず、悔しさを力に変えたー
続いて行われた女子200mバタフライに出場した平田美幸(3年)は積極的に前半仕掛け150mまで出場組の2位につけるも後半失速、全体9位となり惜しくも決勝進出にわずかに届かず涙を飲んだ。B決勝では悔しさをバネに前半から飛ばし、2位に一頭身差をつけて1位と意地を見せた。平田選手は予選の失敗を「前半のストローク数を50mで1回ずつ減らして前半の100を2回ストロークを減らして体力を温存してラスト上げることができたのでそこが良かった」と修正した。平田選手はインタビューの初めに「A決勝狙っていたので本当に悔しくて思い出すだけで涙出てくるんですけど、その中でも自分に今できることを精一杯やろうと思って、今自分が納得できるレースができたので良かった」と涙をこらえて話した。

■男子4✕100mフリーリレー決勝で7位ー
2日目、最後の決勝種目に男女400mフリーリレーが行われた。この種目は、苦楽を共にしたチームメイトが一つになり母校のために戦う選手たちへの応援で会場のボルテージが上がるインカレの華。山梨学院男子リレー選手勢も大きな声援を得て、予選で創部以来最高の3分20秒87と記録更新。6位で決勝に進出した。メンバーは第1泳者に1日目の50m自由形で6位入賞を果たし大学対抗得点を獲得した伊藤裕馬(4年)、第2泳者・間所大貴(4年)、第3泳者・田中一颯(2年)、第4泳者・高地駿介(3年)の4人のメンバー。レースは第1泳者の伊藤は予選では全体の1位と勢いを決勝でもと臨んだが、力みからかスタートで出遅れ序盤6位から3位に粘り返し、第2泳者につないだ。しかし、徐々に順位を落としたが、第4泳者・高地が最後の力を振り絞り予選を0,4秒下回るも、3分21秒31の7位でゴールした。全員の力泳で昨年の3分21秒67を上回り、県記録を再び更新した。第1泳者・伊藤裕馬選手は「予選でベストを更新したんですけど、決勝ではなかなか思った通りのレースができなくて、少し残念な部分もあるんですけど、これで自分の4日目のレースにつながったかなと思います」と次を見据えた。第2泳者の間所大貴選手は「みんな結構いいタイムで泳いだと思うので、2日目でこれからの3日目、4日目にいい流れができた。チームみんなで戦っているので1点でも多く取ろうという気持ちで泳ぎました」。第3泳者・田中一颯選手は「リレーで全国の決勝は初めてだったんで、しかも学年が一番下ということもあってすごく緊張したんですけど先輩たちの泳ぐ姿を見て自分もやらないという気持ちになったのでしっかり泳ぐことができた」と謙虚に語った。第4泳者・高地駿介選手は「すごく楽しかったです。本当にこのメンバーで泳げて予選のタイムも学院記録なので、自分にとっても思い出に残るレースだったので悔いはないです」と笑顔で振り返った。

◆女子はB決勝進出。予選タイムを上回るも貴重な対抗得点獲得ー
一方、女子の4✕100mフリーリレーは、第1泳者・伊東亜衣海(2年)、第2泳者・舛田来唯(2年)、第3泳者・井山美鈴(4年)、第4泳者・平田美幸(3年)の4人のメンバーで臨んだ。予選は12位でB決勝に進出。B決勝では一時8位まで順位を落としたが、最終泳者・平田が粘り5位(全体13位)に押し戻し、予選を上回るタイムでゴールした。伊藤亜衣海選手は「少しでもタイムを上げるように頑張ったんですけども最後少し落としてしまったので悔しい」。舛田来唯選手は「個人的には予選よりタイムを上げることができたので良かった」。井山美鈴選手は「予選よりも前半から飛ばして後半をキープすることを目標にしていたので、後半少しバテテしまったけど、いいレースができたかなと思います」。平田美幸選手は「連戦になる中で少しだけタイムを上げることができたかなと思うので残り最大6レースあるんですけど調子を落とさないように頑張っていきたい」とそれぞれコメントした。

その他、女子400m自由形の舛田来唯、岡庭茉名美(1年)、女子100m平泳ぎの與河礼奈(1年)、男子200mバタフライの吉田朱佑(3年)、男子100m平泳ぎの児島龍之真(4年)、金山功汰(3年)、斉藤大(4年)、男子200m背泳ぎの近江楓(4年)、勝山大暉(3年)、本保勇斗(3年)は予選敗退した。3日目も男女各5種目が行われる。

文(K.F) カメラ(平川大雪)2022.8.29