山梨学院広報課

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●【関東大学ラグビーリーグ戦2部 開幕戦】
~山学ホームで白鷗大を零点に抑え初戦勝利~
~7年ぶりの1部昇格にフォワード、バックス一体~

「2022年関東大学ラグビーリーグ戦2部」開幕戦が9月18日、山梨学院大学和戸ラグビー場ほかで行われた。山梨学院大ラグビー部は、2016年2部降格以来、一昨年は2位で1部入替戦に臨むはずがコロナ禍の影響を受け中止。無念の2部残留。昨年は3位と入替戦には届かず、今リーグ戦で7年ぶり4度目の1部昇格を目指す。有観客のホームで行われた開幕戦は白鷗大と対戦した。山梨学院大のキックオフで始まった試合は開始1分、山梨学院はラインアウトのボールを中央から#12・TB池村冬紀のパスを#14・TBケレブ・カヴバティが一気に右サイドを突破、先制点を挙げた。7分にも#14ケレブが右サイドを駆け上がりトライ。#10・HB齋藤聡汰のコンバージョンキックも決まり序盤に12-0とリード。さらに#8・FW小嶋大士がゴールライン前のモールから押し込み前半を19-0で折り折り返した。後半になると白鷗大も反撃。一進一退の激しい攻防を繰り広げたが後半17分、山梨学院は相手攻撃のパスミスをターンオーバーした#15・FB高木陵太郎が約60m独走しトライ、得点を重ねた。その後も反則から得たペナルティゴールや、終了間際には#14ケレブがこの試合3個目のトライを決め、コンバージョンキックも決まり34-0と白鷗大を完封。開幕戦を勝利で飾り、1部昇格へ弾みをつけた。次の試合は来週9月25日(日)、同ラグビー場で拓殖大と対戦する。

■7年ぶり4度目の1部復帰に懸ける強い思いー
今季2部リーグは、専修大・中央大(降格組)、山梨学院大、國學院大、拓殖大、白鷗大、朝鮮大校、国士舘大(2部は昨季の順位)の8チームが1部入替戦権利を懸けて戦う。山梨学院大ラグビー部は、1997年初の1部昇格を果たし、2002年に2度目、2013年に10年ぶりの3度目の1部復帰を成し遂げるも、2015年、1部在籍2年目に8位と振るわず、2部1位の日本大学との1部入替戦で敗れ2部降格となった。翌2016年に2部1位となり再び入替戦で日大と対戦したがここでも敗れ2部残留となった。さらに2020年には、コロナ禍の影響を受けた試合方式のAブロックで1位(総合2位)となったが入替戦は中止。昇格のチャンスを逃した。昨年は、従来の1試合総当たり方式に戻り1部昇格を目指し意気込んで臨んだが5勝2敗の成績で3位。入替戦権利獲得に届かなかった。6年間1部リーグ参戦から遠ざかった今季リーグ。7年ぶりの1部復帰に懸ける思いはより強い。

試合前、梶原宏之監督は「昨年は3位という結果でしたが、(1部昇格した)立正大、東洋大とはこの2、3年競ったゲームで接戦で負けていまして、やはり負けは負けなのでもう一度、一から力をつけて2部で優勝して1部昇格する地力をつけようということで今年は“全進”と選手のスローガンを掲げました。今までのチームよりも全てにおいて前進させようと春からブレークダウン、ボールの奪い合いのコンタクトプレーの強化を重点的にやったことと、もう一度ディフェンスのシステムを見直した」と強化ポイントを挙げた。また、「我々は秋のリーグ戦で一戦一戦重ねて強くなっていくというしっかりした狙いを持ってやって行きたい」と是が非でも1部昇格。力強く宣言した。

■前半、山梨学院強化ポイントを発揮。全勝優勝で1部昇格へ好感触ー
9月18日午前、大型台風14号の影響で甲信地方も大雨の注意予報が出され、甲府盆地の周囲の山々は低い雲に覆われていた。有観客で行われるこの試合を心待ちしていたラグビーファンの心配をよそに午後3時、山梨学院大学和戸ラグビー場は風もなく日も射すラグビー観戦日和となった。山梨学院大のキックオフで始まった試合は開始1分、左から右へ攻める山梨学院は、相手陣営22m内のラインアウトボールを中央から#12・TB池村冬紀(3年)のパスを#14・右ウイングTBケレブ・カヴバティ(3年)が一気に右サイドを相手ディフェンスを振り切り突破、先制点を挙げた。続けて7分、相手左サイドでの混戦から#15FB高木陵太郎(4年)の右への大きなパスを再び#14ケレブが反応、そのままトップスピードで右サイドを駆け上がりトライ。#10・HB齋藤聡汰(4年)のコンバージョンキックも成功。序盤に12-0とリード。その後、主導権を握った山梨学院の猛攻が続いた31分、ゴールライン前のラックでの密集から徐々にゴールに迫り、#8・FW小嶋大士(3年)がドライビングモールからゴールポスト際に押し込み、コンバージョンキックも決まり19-0。山梨学院が前半、フォワード、バックスが一体になった攻撃で白鷗大に圧倒的プレッシャーを掛け折り返した。

■後半、相手の反撃にやや手こずるも地力発揮 リード広げるー
サイドが変わった後半、山梨学院は右から左に攻撃。白鷗大のキックオフで始まった。後半になると白鷗大も反撃。まずは白鷗大がチャンスを作った。4分、山梨学院の攻撃で連携が乱れパスをハンブル。相手のターンオーバーから一気に自陣に攻め込まれゴールラインに迫られるも、残り5m付近で山梨学院ディフェンスが強烈なタックルで阻止。難を逃れた。山梨学院もチャンスを作るも、白鷗の攻守も前半と打って変わり、一進一退の激しい攻防を繰り広げた。拮抗した時間が過ぎた後半17分、山梨学院は相手攻撃のパスミスをターンオーバーした#15・FB高木陵太郎(4年)が右サイドを約60m独走し後半の初トライを挙げ、24-0と差を広げた。その後も互いに激しさを増した攻防に負傷交代する選手も出るなど消耗戦が続いた中、山梨学院は反則から得たペナルティキックを再び高木がゴールを決め3点を加えた。残り時間も少なくなった終盤、白鷗も最後の力を振り絞り反撃するも、山梨学院の粘り強いディフェンスが阻止。反転、終了間際には山梨学院もラインアウトからラックから出た素早いパスをつなぎ、22mライン中央付近へ#14ケレブが相手ディフェンスをかわし、この試合3個目のトライをゴール右下へトライ。#15高木がコンバージョンキックも難なく決め、この試合5トライ、34-0と白鷗大を完封。開幕戦を勝利で飾り、1部昇格へ弾みをつけた。

■試合結果


2022年関東大学ラグビーリーグ戦2部 開幕戦  40分ハーフ 
山梨学院学VS白鷗大学(9/18)山梨学院大和戸ラグビー場
○ 山梨学院大学 34 19-前半-0
15-後半-0
0 白鷗大学 ●
前半:トライ(5点)=(1分、7分)#14・TBケレブ・カヴバディ(3年)2、
(31分)#8・FW小嶋大士(3年)1
コンバージョンゴール(2点)=(9分、32分)#10・SO齋藤聡汰(3年)2
後半:トライ=(17分)#15・FB高木陵太郎1、(40分)ケレブ・カヴバディ1
ペナルティゴール(3点)=(34分)高木陵太郎、
コンバージョンゴール=(42分)高木陵太郎

■試合後の監督、主将のインタビュー
試合後、梶原宏之監督は「初戦ということで非常に緊張はしていたと思いますが、立ち上がりの2本、やってきたブレイクダウン(ボールの奪い合い)から非常に良いトライでいい形で滑り出しました。白鷗はライバルチームで警戒はしていたんですが、試合を通してゼロ封で抑えたことは評価したい」と強化したポイントが機能したことを喜んだ。課題も挙げた。「安易なペナルティが後半多くなったことが挙げられます。しっかり修正していきたい」と次戦に向けて気を引き締めた。#13・TB加島DJ主将は「春からアタックの場面でフォワード、バックスが組織的に動くことをやってきた部分が上手く出た試合になり、まずはゼロ点に抑えられたことはチームにとってプラスなった」と練習の成果に胸を張った。強化の一つのディフェンスについては、「相手のアタックより早くセットアップして、一人でも寝てる時間を失くそうと“アライブ”というコールでしっかりチームを鼓舞することをやってきました。そのセットアップスピードにこだわってできた」と話した。今リーグの目標には、「まだこれから拓殖、中央、専修と山が3つあるので入替戦にフォーカスを当てて、そのチームにいかに勝ちきれるかチーム全体で考えていきたい」と慎重にはやる気持ちを抑える。

2部リーグ戦はこれから11月27日まで残り6試合戦い、次の試合は9月25日(日)午後3時より拓殖大学と同じく山梨学院和戸ラグビー場で対戦する。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2022.9.19