山梨学院広報課

HOME

山梨学院パブリシティセンターニュースファイルイメージ画像

●山学高 2年連続6度目の選抜甲子園出場決定
~一戦必勝。昨年の春夏の雪辱を果たせ!~
~走攻守揃ったチーム力で歴史を塗り替える~

3月18日から阪神甲子園球場で開幕する「第95回記念選抜高校野球大会」の出場が確実視されていた山梨学院高校野球部が2年連続6度目の出場を決めた。1月27日、出場校を決める選考委員会が大阪市内で行われ、その模様が初のLIVE配信によって中継された。山梨学院高校ルネサンスホールにはスクリーンが設けられインターネット中継を野球部全員で見守った。発表は、21世紀枠から始められ、続けて北の地区から順に高校名と選考理由が説明された。関東地区一番目に山梨学院高の名前が読み上げられると野球部員からは「おっー!」という声とともに拍手が上がり、詰めかけた多くの報道陣のカメラからシャッターが切られた。同席した山梨学院高・吉田正校長からは「出場おめでとう。関東の優勝校としての誇りを持って甲子園で大暴れしてほしい」と激励の言葉が掛けられた。続けて、同会場で吉田校長、吉田洸二野球部監督、吉田健人野球部部長の記者会見が開かれ、それぞれ挨拶と記者との質疑応答が行われた。また、野球部員は校庭に出て写真撮影や会場に戻り記者の取材に応じた。今年は記念大会のため出場校は例年より4校多く、一般選考32校、21世紀枠3校、神宮大会枠1校の計36校が決定した。組み合わせ抽選会は3月10日に行われ、大会は3月18日より31日の決勝戦まで高校球児の熱い戦いが繰り広げられる。

■今回の選考方法の変更ー
従来の選考校発表は、大会本部から出場が決まった学校への電話連絡を行っていたが、今回より各学校がインターネット中継で確認する方法がとられた。山梨学院高校ではLIVE配信が始まる15時30分前に1・2年生野球部員全員と野球関係者などが同校ルネサンスホールに集まり、発表を待った。中継は時間丁度に配信が開始され、21世紀枠3校の発表後、北地区から順に進められ、発表後に各地区の選考委員長が選考理由を説明した。山梨学院が所属する関東地区は北海道地区、東北地区に次いで3番目に発表され、秋季関東大会で優勝して確実視されていた山梨学院は5枠の中の最初に決定を告げられた。その瞬間、会場は歓喜に包まれ集まった報道陣はその様子を盛んにカメラに収めていた。

■山梨学院の選考理由ー
第75回秋季関東大会に29年ぶりに優勝した山梨学院高ほかベスト4の高校が順当に選ばれた。山梨学院の選考理由は、投打とも試合ごとに成長し、中でも全4試合に先発した背番号10の林謙吾投手(2年)が緩急つけた制球力で失点3、防御率0点台の好投が光り、投手力と失策2の堅い守備力で失点は4試合でわずか6点。打線は4試合とも先制し合計26得点。決勝の8本を含む14本の長打を記録し、激戦の関東を制した。そして、2018年からの5大会中ベスト4に4回進み、うち3回は決勝に進出、優勝1回、準優勝2回と安定した成績を残したことが評価された。

山梨学院高校は、昨年夏の県大会を終え、新しくなったメンバーで臨んだ秋季県大会で優勝し、秋季関東大会に山梨県第1代表で出場した。大会では、1回戦を千葉2位代表の成田高に3-0完封勝利。続く山村学園高(埼玉3位)との準々決勝では9-1(8回コールド)で圧勝した。準決勝では群馬1位代表の強豪健大高崎高との対戦は、林投手が公式戦初完投する好投と打線が噛み合い5-2で勝利。2年連続の決勝は千葉1位代表の専大松戸高との対戦。この試合でも先発の林投手が5回まで完全試合ペースの好投。打線もつながり8回にリリーフが3点失うも9回に佐仲大輝捕手が3点本塁打で突き放し9-3で勝利を収め、29年ぶり2度目の秋季優勝を飾った。この大会優勝で明治神宮大会の初出場も果たした。

■吉田監督、記者会見で選考委員会が過去の実績を評価をしたことに感謝ー
2年連続6回目の出場決定を聞いた後の記者会見では、初めに 吉田正山梨学院高校長は「コロナ禍の厳しいこの時期に野球の制限をされてきた選手たちのために、このように大会を開いていただくことはありがたいことですし、そこで選ばれたこの機会に十分に力を発揮して甲子園の場で関東1位の名に恥じぬような試合をして、全校だけでなく全県民、そして関東全体の代表として頑張っていただきたい」と挨拶した。続いて吉田健人野球部部長は「今回は、関東の優勝校として評価していただき代表に選出された訳ですけれども、最近、山梨学院はいい試合をするけどなかなか点数が入らないで帰ってくることが多く、力は確実に付いてきていると思うんですけど、今度の甲子園はリラックスして自分たちの力を信じて出せばもっと点数が入り、いいゲームができると私は今度の甲子園をすごく楽しみにしている」とチームの力に期待する。また、吉田洸二監督は「本日は選考していただき本当にうれしく思っています。これは素直に試合に出た9名の選手だけでなく裏方となって手伝ってくれた部員も多くおりますのでこれは全員で喜びを共有して選抜までにそれぞれがそれぞれの場所で頑張って、山梨学院といういいチームをつくりあげていきたい」と皆の力を結集する。また、報道陣との質疑応答では、吉田監督は現在のチームの特長について「乗りの良いところです。高校野球というのは実力以上に勢いに乗るというのが勝敗に直結します。昨年のチームは安定感があるチームでしたが、今年のチームは未熟な部分も見受けられるんですが、結果として優勝(秋季関東)したのでいかに勢いが大事と再認識しました。これからの練習を勢いよく、乗りよく、元気よくやって行きたい」と今年のチームの良さを挙げた。また、吉田監督は選考委員長からの選考理由の説明の中で走攻守が揃った良いチームとの評価以上にうれしかったことを、「過去5年間で4回ベスト4に入っていると評価をいただきました。関東で選抜に一番遠かった山梨県で過去の卒業生やここにいる在校生が学校全体で後押ししてもらって頑張った過去の活動や実績を評価していただいたことに感謝しています」と述べた。

■雪の降る校庭で出場決定を喜ぶー
記者会見後には、選手たちは雪が降る校庭に場所を移動。寒さの中でも出場を決めた高揚感からか選手たちは報道陣の撮影に元気に応え、歓喜のポーズをとって甲子園での活躍を誓った。その後、再びルネサンスホールに戻り取材を受けた。進藤 天主将(2年)は出場を決めた心境を「正式に出場が決まったことに非常にうれしく思います」とまずは安堵の表情。そして「冬は体力的にもメンタルな部分もしっかり鍛えることができた」と充実感を滲ませた。大会に向けて、「昨年も選抜と夏の甲子園に出場したんですがともに1回戦負けということで今年こそはしっかりまずは初戦を大事にして一戦必勝で山梨学院の名を全国に轟かすことができるように選手全員で頑張っていきたい」と意気込んだ。関東大会全試合に先発して評価を上げ、選抜でも活躍が期待される林 謙吾投手(2年)は「自分は県大会含めて公式戦は昨年の秋が初めてということもあったので1試合投げるたびにいい緊張感だったり、技術的な面でもしっかり試合に臨めた」と成長を実感した。さらにスタミナ不足を解消するため、「秋の神宮大会が終わってからまずフィジカル面に力を入れて体重の増加やウエイトトレーニングをしてきたのでこれからは、調子を上げていけるようにフォームなどに重点を置いていきたい」と本番に照準を合わせる。初めて上る甲子園での投球について、「自分の持ち味である緩急をつけたピッチングと自分のリズムで相手に力を出させないピッチングをしたい」と意欲を示した。主軸を担う高橋海翔選手(2年)は出場決定を聞いて、「濃厚と聞いてはいたんですけど、どこかそわそわしている部分があって、実際聞いてほっとした感じです」と見せた笑顔には決意がみなぎる。「去年から残っているメンバーも多いので悔しさを他のチームより知っているのであと2か月ほど頑張って選抜を迎え、甲子園に行ったら一気に投手のレベルが上がるので、去年の春夏の反省を活かして準備を大事に臨みたい」と闘志を燃やす。冬のトレーニングは選抜、そして夏に向けて怪我をしない身体づくりに励み、準備は怠りない。

■初戦までに実戦感覚を取り戻す練習で本番に備えるー
選抜大会まで約2ヶ月。春は投手より打者が実戦感覚から離れているため、2月初めから体力面の練習から実戦形式の練習を増やし、打者が相手投手とのタイミングが計れるように打撃面を強化。それに付随して走者との連携が取れるようなチームプレーに重点を移行、選抜に向けて本格的に始動する。
「第95回記念選抜高校野球大会」組み合わせ抽選会は3月10日。大会は3月18日から3月31日まで14日間(休養日を含む)にわたり阪神甲子園球場で熱戦が繰り広げられる。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2023.1.28