山梨学院広報課

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●山学高で選抜甲子園、選抜旗授与式・壮行会
~2年連続6回目出場の野球部を全校挙げて応援~
~45人全員で山学高の歴史を変えるため頑張る~

3月13日、山梨学院高校で18日に開幕する「第95全国選抜高校野球大会」の選抜旗授与式・壮行会が同校体育館で開かれた。会場の体育館には2年生約360人と教職員が全員マスク着用で参加。1年生は教室でのリモートで行われた。会場には10日に行われた組み合わせ抽選会では開幕第1試合目に東北高校との好カードが決まり、多くの報道陣が集まった。吹奏楽部が演奏する行進曲に合わせ登録選手18人が入場。壇上に並んだ。初めに、2年連続6度目の出場となる野球部に主催する毎日新聞社・照山哲史甲府支局長から「選抜旗」が吉田正校長に授与され、進藤 天主将へと順に手渡された。続いて吉田正校長の挨拶、来賓の山梨県高等学校野球連盟・武藤秀樹会長、照山甲府支局長、林昌明PTA会長が激励の言葉を述べた。引き続き吉田健人野球部部長の選手紹介や吉田洸二監督の挨拶、花束と生徒が折った千羽鶴の贈呈と続き、選手を代表して進藤 天主将が「45人全員で山梨学院高校の歴史を変えられるよう精一杯頑張ります。応援よろしくお願いします」と活躍を誓った。最後に吹奏楽部、チアリーダー部を中心に会場全体で壮行を行い、全員の手拍子で選手たちを甲子園に送り出した。選手たちは壮行会終了後、バスで甲子園に向けて出発した。

■選抜出場登録18人が入場。選抜旗が授与され、来賓が激励の言葉を贈るー
3月13日午前10時、登録メンバー18人が吹奏楽部の演奏する格調高く華やかな行進曲に合わせ、2年生約360人と教職員の拍手に迎えられ体育館後方より入場、壇上に並んだ。初めに「選抜旗授与式」が行われ、紺色地に白抜きの山梨学院高校章が施された選抜旗が毎日新聞社・照山哲史甲府支局長から吉田正校長へ、そして進藤 天主将に順次手渡された。挨拶で吉田正校長は「今、WBCが行われている時期で野球熱が高まっており、その中で開幕第1試合ということで注目度が非常に高いと思います。逆に言えば、君たちにとってはプレッシャーに感じるかもしれませんが、プレッシャーというのは期待されている者だけが味わえるものなのです。君たちは関東の覇者としての期待を背負っているし、そこに至れなかった人たちの気持ちも背負っています。一つひとつ勝ち上がっていかなければいけないというプレッシャーもあるかもしれないけれど、それらは君たちにとっての勲章です。プロでもプレッシャーはあるのだからそのプレッシャーを是非楽しんでもらいたい。君たちは高校生なのだから普段のプレーをしてリラックスして楽しんでくれることを私たちも応援しています。応援に制限がなくなりましたので全校を挙げ、WBCを超えるような甲子園の大きな熱が湧くように応援していきましょう。選手諸君頑張ってください」と述べた。続いて来賓の挨拶で山梨県高等学校野球連盟・武藤秀樹会長が冒頭、山梨県秋季大会と関東大会、明治神宮大会での活躍を紹介。続けて「山梨学院野球部の皆さん。これまでの練習の成果をいかんなく発揮し、厳しい練習を一緒に乗り越えてきた仲間と自分を信じて悔いのない甲子園にしてください。そして皆さんを支え続けてくれた家族、先生、友人などすべての人たちへの感謝の気持ちを忘れずに高校生らしく明るく爽やかにプレーしてきてほしいと思います。また、甲子園が皆さんにとって、自らの新たな可能性を追求する場になるとともに、互いに切磋琢磨し、友情を育みさらなる夢に向かって、素晴らしい未来を築き上げていく糧になることを願っています。そして山梨県、関東の代表として、また高校野球に携わるすべての方々の思いを担い、是非勝ち進み、県民及び多くの高校野球ファンに明るいニュースを届けてくれることを願っております。県勢の悲願であります紫紺の優勝旗を是非、山梨に持ち帰ってください。その力は皆さんに十分にあります。頑張ってきてください」とエールを送った。次に挨拶に立った毎日新聞社・照井哲史甲府支局長は「2年連続出場おめでとうございます。しかも昨年の春から3季連続の甲子園。なかなかできることではありません。10日の抽選会で開幕戦のくじを引き当てました。相手が東北高校ということで非常に注目されるカードです。ここを突破すれば紫紺の優勝旗が見えてくると私は思っております」と述べ、続いて毎日新聞社・松木健社長(4月1日付)から預かったメッセージを代読した。林昌明PTA会長は「我々PTA役員、保護者会は現地で応援して皆さんが活躍する姿、そして甲子園で笑顔が輝く姿を見ています。県民の皆さん、学校の先生方はじめ関係者の皆さんに対する感謝の気持ちを忘れずに思う存分楽しんできてもらいたいと思います。人生に1回しかないと思い悔いが残らないよう一生懸命頑張ってください。我々も精一杯応援させてもらいます」と激励した。

■生徒全員で折った千羽鶴と花束が進藤主将と高橋選手に手渡されるー
井上 希生徒会長が在校生を代表して挨拶。「昨年秋の関東大会に優勝し、学校初の神宮大会への出場を成し遂げられた今の皆さんからは、『勇往邁進』の言葉のように甲子園の舞台で活躍することを目指し、一心に進んでいるのが伝わってきます。是非、紫紺の優勝旗を持って帰れるように頑張ってください」と激励の言葉を送った。続いて吉田健人野球部部長が壇上の登録選手18人を一人ずつ紹介。選手は帽子を取って一礼して応えた。吉田洸二監督は「『エンジョイ・ベースボール』。相手のチームの新スローガンです。試合を楽しくやるというスタイルの学校と試合することになりました。練習も相手校はエンジョイすると言います。私には無理です。多分、開幕戦は選手が想像している以上に緊迫するか、しないかのどちらかになるんじゃないかと予想しています。私たちは甲子園の回数を重ねれば重ねるほど甲子園を楽しむということが難しくなっています。逆に私たちはエンジョイするんではなく、真剣にやります。楽しむことなど正直ないです。『人事を尽くして天命を待つ』という気持ちで準備をしっかりして、ただ全力でグラウンドでプレーします。その分、そこにいる一緒に頑張ってきた新2年生の野球部員とチア部と吹奏楽部と、そして6時間ほど掛けて来てくれる生徒の皆さんと一緒にアルプスが盛り上がるようなエンジョイできる大会になればと思っています。選手も緊張したり、リラックスしたりいろいろな気持ちがこの1週間、揺れ動いています。ただ、これだけは約束します。これまで学校は、ここまでいろんな面で野球部にご尽力をしていただきました。正直、監督としてこれで負けたら言い訳なんて一つもできないくらい、準備も整えてくださる学校です。勝つことで恩返しすることができることが一番いいんですけど、それは相手がいる試合ですのでとにかく真面目にしっかり準備して試合を行っていきたいと思います。開幕戦ということもありますので、どうかスタンドからたくさんの応援をしていただけると幸いです」と述べた。次に生徒会から必勝を祈願して生徒全員で折った千羽鶴が生徒会役員から高橋海翔選手に、花束が進藤 天主将に贈られた。それに応え選手を代表して進藤 天主将が「自分たち野球部は今年からチャレンジャーという言葉をテーマに日々練習してきて、どんな相手でも、どんな展開になっても、チャレンジャーという気持ちを忘れずに戦います。この春からコロナウイルスの制限も緩和されて自分たちが思い描いていた甲子園にチャレンジできます。45人の野球部全員で山梨学院高校の歴史を変えられるよう精一杯頑張ります。応援よろしくお願いします」と決意を述べると、会場に大きな拍手が起こった。

最後に甲子園での健闘を祈って全員で壮行を行った。吹奏楽部が演奏する校歌を16人のチアリーダー部とともに会場全員で斉唱後、OBのシンガーソングライター伸太郎さん作曲の吹奏楽部による勇ましい山梨学院高オリジナル「突撃のテーマ」が演奏され、選手たちは拍手の中、引きしまった顔で体育館を退場した。選手たちはその後、校庭で待ち受けたバスに乗り込み生徒会やチアリーダー部などに見送られ、甲子園に向け出発した。

■壮行会終了後に行われた囲み取材でー
進藤 天主将は「壮行会を開いていただいて学校の代表として頑張らなければいけないなと思いました。開幕戦はめったに経験できないことですが、試合の中では意識しないでいつも通りやろうと思っています」。東北高の印象を、「ハップス投手を中心に守りが良い素晴らしいチームと戦うので自分たちも負けじと頑張りたいと思います。初戦が難しいので何とか乗り切って一戦必勝で最終的に優勝できたら」と意気込む。主砲の高橋海翔選手は「この冬で一回り二回り身体を大きくしてスイングの強さなどを変えてきました。本塁打を期待される打撃には、「狙うと打てないのでとにかくヒットをいっぱい打ちたいのでホームランは狙っていません」と好球必打で臨む。「去年の春・夏と1回戦で負けているので今年は自分たちの代になって、(初戦突破して)乗って次も勝っていきたい。チームの流れが悪い時に自分の1本で流れを良くしたい」とチームの勝利に貢献を誓う。エース林 謙吾投手は開幕戦の心境について、「選抜に出られることが高校球児の夢であり、出られる中で開幕戦に選ばれた2校の1校として大変喜ばしいことなので、楽しんでやりたいと思います」。相手の打線について、「自分の中では秋の大会も関東大会でも相手というより自分のピッチングを組み立てたり、自分のリズムで投げるということを一貫してやっているので甲子園でもそういうピッチングができたら」と自分を信じて投げる。初めての甲子園に立つということに、「小学校から野球を始めてずっと憧れていた舞台なのでその場所に立てるということはすごくうれしいのでそれをしっかり喜びを噛みしめ、勝てるように頑張りたい」と語った。

■甲子園に高校球児のひたむきなプレーと各校応援の熱気が甦るー
今大会から開会式はコロナ制限緩和により、4年ぶりに36校全員参加の入場行進が復活、応援もブラスバンドの人数制限も無く、マスク着用による声出し応援も解禁となり、一般観客数制限も無くなり、高校球児の聖地・甲子園のあの熱気が戻ってくる。
大会は18日開幕。山梨学院高は開会式後の第1試合午前10時30分、東北代表の12年ぶり20回目の出場の古豪東北高校と対戦する。打の山梨学院高と守りの東北高校の好ゲームが期待される。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2023.3.13