山梨学院広報課

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●選抜野球 山学悲願の春夏初の2回戦突破
~21世紀枠氷見高校と対戦。4―1で勝利~
~応援団の声援が届き、選手の奮起を後押し~

山梨学院高校野球部は「第95回選抜高校野球大会」で1回戦を4年ぶりに勝利。3月24日、悲願の2回戦突破を目指して富山県立氷見高校と対戦した。23日に予定されていた試合は、天候不順の影響で1日スライドした。応援団は23日午前1時半、天気が懸念される中、甲子園に向かい途中待機していたが、午前6時に延期が発表され、1度帰校し再び24日、同時刻に出発して午前10時、三塁側アルプススタンドゲートで入場を待った。順延ため応援団は、生徒250人(野球部応援団、生徒会、吹奏楽部、チアリーダー部、一般生徒)、教職員50人、保護者会・PTA、一般250人、総勢約550人と当初より大幅に人数は減少したが、熱い応援は変わらず選手のプレーを後押しした。試合は、先攻の氷見高が二死後、先発の林 謙吾から1点を先取したが、2回に山梨学院先頭の4番岳原陵河が目の覚めるような三塁打で出塁すると5番進藤 天の適時内野安打で同点、7番大森 燦の適時打で逆転した。4回には得点の好機を逸した直後、相手失策で1点を加え3-1とリードした。8回にも四球と牽制暴投で3塁まで進んだ走者を6番佐仲大輝がスクイズで1点を加え突き放した。林は初回に1点を許したものの、2回以降は、三塁を踏ませない好投でこの試合も1失点に抑えて4-1で山梨学院の悲願の2回戦突破の原動力となった。勝利の瞬間、応援団は互いに勝利を喜び合った。山梨学院は26日、3回戦勝利を目指して光高校(山口)と対戦する。

23日に予定された山梨学院高の2回戦は、開会式直後の開幕戦に続き、天候不順の影響を受け、24日にスライド試合となった。山梨学院は23日の試合決行に備え、当初予定の午前1時半に甲府を出発、途中で待機をしたものの、早朝6時に日本高野連より延期の連絡があり、甲府に戻った。その後、24日実施に再びバス11台に分乗し同時刻に出発したが、他部活動の選手や一般生徒の都合などで応援人数は減少した。それでも集まった応援団、は野球部員、吹奏楽、チアリーダー部、生徒会、一般学生が250人、教職員50人、野球部保護者会・PTAなど学校関係者250人、総勢約550人が三塁側アルプスタンドで選手に熱い応援で後押し勇気づけた。

■21世紀枠のチームとの対戦。負けられない一戦ー
2回戦の山梨学院の対戦相手は、21世紀枠の3校の中の1校として選出された富山県立氷見高校。氷見高校30年ぶり2度目の出場で21世紀枠選出の理由ついて、富山県大会優勝や秋の北信越大会ベスト8の実績,部員17人中16人が市内出身で地元の少年野球教室などの普及活動にも積極的に地域に貢献していることが挙げられた。試合は氷見高校の140キロ台の直球を武器にするエース青野拓海を山梨学院打撃陣がいかに攻略し、安定度が増したエース林謙吾投手が相手打線を封じるかが見どころ。

■選手に向けて応援メッセージ
試合開始前、1回戦に続き、スタンドで選手たちへの応援メッセージを聞いた。1回戦で勝利に貢献した佐仲大輝選手の父親・佐仲公治さんは「みんなで走って、打って、盛り上げて勝っていければいいと思います。林君の良い持ち味を引き出せれば勝利はあります」と息子のリードにも期待する。野球部保護者会・大森春実さんは「応援はばっちりです。私事ですけど、長男の代から何年も見てきた中で長男の最後の夏から、急にコロナが始まって応援のない甲子園を見ることになり、やっとここでまた応援が始まったというか、みんなが苦しかった空白の時間がここで報われている感じがして甲子園が始まる前からここに来たらいろいろな蓋が開いて感無量ですね。こんな日が戻ってくるんだなというのと、諦めないでやってきて良かったなという感じがしています」と感慨深く話した。山梨学院高吉田正校長は「2回戦に進んだことが4年ぶりなので選手が緊張しないでプレーを楽しんでやってほしいなと思います。WBCで日本中が野球で盛り上がっているので、野球熱に応えられるようないいプレーを見せてもらいたいなと思います。応援は相手の高校に比べて半分の応援ですけれども、うちの応援団はとても声が出るので半分の数でも倍の力を出せば相手と同じなのでそれだけの力を出してもらいたいなと思います」と結束ある応援の力を期待した。

■エース林 1点の先制を許すも、抜群の安定度で相手打線を組み伏すー
後攻の山梨学院の先発は1回戦の東北高戦に続き林 謙吾がマウンドに上った。初回二死後、3番打者に深い二ゴロを大森 燦がよく追いついたが悪送球で走者を出すと、続く2打者の連続安打で1点を先制された。山梨学院の2回裏の攻撃。先頭の4番・岳原陵河が目の覚めるような打球で右翼フェンス直撃の三塁打放つと、続く5番・進藤 天が遊撃内野安打で同点。次打者・佐仲大輝の犠打で一死三塁にすると、7番・大森が中前適時打で逆転した。4回には、先頭打者進藤の二塁打で得点の好機を作ると、続く佐仲が手堅く犠打を決めて進藤を三塁に進めた。一死三塁に7番・大森の一塁ゴロに進藤は本塁を突くもアウト。二死一塁に8番・林の飛球を相手遊撃手の失策で一塁走者の大森が一挙に本塁を陥れ3-1とした。5回を終了。山梨学院応援団は、リードとともに応援のボルテージも上がり活気づいた。一般生徒の伊東佑宜さん(3年)は「僕は打線を信じていたので点を取ってくれて良かったです。みんなと一丸となって応援することを意識しているので盛り上がっていいですね」と興奮気味に話し、萩原和果乃さん(3年)は「私は特進コースの2年生で甲子園に応援に来るのはこの大会で最後と思うので行けるところまで頑張ってほしいです。このままリードして勝ったら親と相談してできれば次も応援に来たいです」と話した。(学年は新学年)投げては、林はテンポ良い安定感抜群の投球で8回まで2塁を踏ませない好投で相手打線を封じた。山梨学院は8回裏に相手投手の暴投で三塁走者を佐仲が絶妙なスクイズで1点を追加した。佐仲はこの試合で4打席すべてを犠打でつなぐ野球でチームの勝利に貢献した。林は9回、二死から右中間に二塁打を打たれたが最後の打者を直球見逃しの三振で試合を締めた。林は1回戦に続いて相手打線を1失点に抑える完投。試合後の共同インタビューで「チームの目標としてきた2勝目を達成できてうれしい」と喜んだ。次の試合でも自分の投球が勝利につながると気を引き締めた。

■山梨学院高校VS氷見高校 大会6日目第2試合・2回戦 甲子園球場

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
氷見 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1
山学 0 2 0 1 0 0 0 1 × 4

山梨学院高:先発打順・守備位置
1. 徳弘太陽(右) 2.星野泰輝(中) 3.高橋海翔(一) 4,岳原陵河(左) 5.進藤 天(遊)
6.佐仲大輝(捕) 7.大森 燦(二) 8.林 謙吾(投) 9.伊藤光輝(三)
[投手]林⇒[捕手]佐仲
林=投球回9回 打者数35 投球数119球、被安打7 奪三振5 四球0 失点1
[打撃] 安打6《三塁打1:岳原 二塁打:進藤》 四球3 死球1 三振1

山梨学院の次戦は26日第1試合、午前9時より中国地区準優勝で選抜甲子園初出場の光高校(山口)と対戦。甲子園初の3回戦勝利とベスト8に懸ける。山梨学院の勢いに力を感じる。

文(K.F) カメラ(平川大雪・今村佳正、小池裕太) 2023.3.24