山梨学院広報課

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●選抜 山学高快進撃3回戦も突破ベスト8
~3連続好投の林とつながる打線で光高校に快勝~
~歴史を塗り替える新たな一歩、応援団とともに~

山梨学院高野球部は「第95回選抜高校野球大会」2回戦に悲願の初勝利を挙げた。ようやく新しい歴史の扉が開けられ、3回戦出場を果たした山梨学院は26日に予定されていた山口県立光高校との試合予定がまたしても天候不良により順延され27日に行われた。山梨学院応援団は、予定通りの実施を見込んで待機していたが翌日に変更のため宿泊をして待機して迎えた27日、試合は無事行われ山梨学院はエース林謙吾の好投と打線もつながり得点を重ね、7-1と快勝した。後攻の山梨学院は林が2回に1点を先取されたがその裏に佐仲大輝の三塁打で1点を返した。その後、両投手の緊迫した投げ合いから山梨学院が5回、先頭の進藤天の二塁打を足掛かりに投手の林自らの適時打で逆転。さらに犠飛で1点を加え3-1とリードした。6回には岳原陵河の単打を次打者の高橋海翔の三塁打で1点、なおも佐仲大輝のスクイズで1点を追加、光高を突き放した。7回にも二死後、死球で出塁した伊藤光輝を徳弘太陽が適時二塁打と相手失策で2点を重ねた。林は8回途中まで抜群の安定度で余力を残し、二番手中田有飛に託した。試合は7-1で山梨学院が初のベスト8に進出。29日、ベスト4を懸けて作新学院高と対戦する。

天候不良のために26日に予定されていた試合は、またも天候不順の影響で、試合時間を遅らせる予定だったが天気の回復が見込めず中止、27日に順延となった。応援団は当初予定の26日早朝には会場近くにすでに待機していたため、日程的に引き返すことができずに初めての宿泊待機となった。27日午前7時、開始の2時間前に応援団が到着。生徒約300人、総勢約660人が元気な姿を見せた。

■全校応援を円滑に履行するために奮闘する裏方―
今大会、山梨学院のここまでの3試合は天候不順により初戦の開始時間変更、2回戦、3回戦は、中止順延を受けスケジュール調整を余儀なくされバス応援団の対応に追われた。応援には大阪までの長距離のため出発は夜遅く、到着は早朝と応援のためには旅行会社のとの打ち合わせ、人数の調整やバスの手配など事務的な作業が煩雑になる。今回特に頭を悩まされたのが天候不順による決行判断だ。長時間の移動および待機、中止順延によるやむを得ない理由で引き返し、3回戦では午前9時試合開始のため、戻ることができずに急遽、宿泊に切り替えた。山梨学院高部活動の全国大会出場への応援のためのバスの手配やスケジュール調整など事務的な調整を担う鳥居英之山梨学院高教諭・全国大会支援部主任は今回、天気に翻弄された大会について「1回目は1時間半遅れ、2回目は延期による山梨に引き返し、3回目は(到着してからの延期発表)宿泊と甲子園に行くために考えられるパターンを今回、全部経験したので、おかげでいろいろなことが分かってきたということもあって、宿泊も急でしたけど、しっかり泊まることができて、バスで来るよりは(生徒は)疲れは取れていると思います」と苦労も前向きに捉える。その中でも参加した生徒たちの応援については「やるたびに上手になってきているのと、まとまりも出てきているので勝つことで1回機会が多くなるというのが大きいですね。人数的には各部の活動の関係で来れないですけど、これで準決、決勝になるともっと部活も来たりすると盛り上がると思います」と話した。また、アルプススタンドの応援団の前でそれぞれの選手の応援曲や名前のボードを掲げて指示する生徒会は応援に欠かせない存在。大会までに全校応援に必要な要項や水などの配布物、ボードの準備など応援する生徒に関係することすべてにたいする裏方と話す原田大輔教諭・生徒会主任は「ここまで来たら優勝を目指してほしいですし、それができるように生徒会が力になるようなそういう応援ができたらいいですし、そのサポートを生徒会としてしっかりやって行きたい」と最後まで裏方に徹する。

■選手に向けて応援メッセージ
試合開始前、スタンドで選手たちへの応援メッセージを聞いた。吹奏楽部の前部長の小林海斗さんは「今年卒業してまた、参加できることは貴重な体験だし、うれしいことだと思います。僕が現役の時は1回戦で負けてしまい勝ち進んでくれてすごくうれしいです。やっと壁を越えたと思うのでこのままの勢いで上に上がって行けるように僕たちも頑張ります」と期待する。先日行われた選抜ソフトボールで大会ベスト8で涙を飲んだ田中心彩主将は「たくさんの人に応援されるのでその期待に応えられるように自分たちが持っている力を出して戦ってください」とエールを送った。友人と応援に来ていた3回の甲子園を経験したOBの菅野秀斗さんは「自分たちも甲子園で優勝と2回以上勝つという2つの目標としてきましたが、できなかったことなので、2回戦に勝って勢いに乗っているので誇らしくうれしいです。自分たちは負ける試合は全部大事な時に1本が出なく、相手に点を取られてしまってという形だったので、今年のチームは試合を見ていても点の欲しいところで取って、しっかりピッチャーも抑えているのでチーム全体としてレベルアップしているなと感じます」と後輩に自分たちの夢を託した。

■中国大会準優勝チームと関東大会優勝の山梨学院が激突ー
3回戦に進出した山梨学院の対戦相手は、秋季山口県大会3位。代表として進んだ秋季中国大会で準優勝を果たし選抜出場チームに選出された。最速143キロの威力ある直球とスライダーが武器のエース投手と勝負強い打線で2回戦、滋賀・彦根総合高校を破り初出場・初勝利を挙げた。試合は両校応援団のエール交換後、午前9時に光高校の先攻で開始された。山梨学院は林が3戦連続の先発マウンドに上がった。天候不良のため1日順延の中二日の登板となり疲れも癒えた初回、コントロールが持ち味の林の投球が冴え、3者連続三振でスタートした。2回表、光高は先頭4番がファールで粘った7球目を左中間に運び二塁打、5番が右前打で続き無死三塁一塁の好機に続く6番打者の二ゴロの間に三塁走者が返り先制した。その裏、この日は選抜大会を終えた女子ソフトボール部17人の部員が応援に加わり元気なパフォーマンスで場を盛り上る。その力をもらうと先頭5番の佐仲大輝が右中間に三塁打を放ち好機を作ると、一死後、7番大森燦の内野ゴロで同点とした。5回には、先頭打者の進藤天が左翼手越えの二塁打と大森の献身的な犠打で走者を三塁に進めると、8番林が自らのバットで右前適時打で逆転した。さらに伊藤光輝の連続安打と相手バッテリーのミスで走者を三塁一塁にすると、続く徳弘太陽の犠飛で1点を加えた。逆転して一段と盛り上がる応援団に応えて、6回にも一死、3番岳原陵河の右前打、4番高橋海翔が右越えの三塁打1点、続く佐仲大輝が2回戦に続くスクイズを成功させて、1点を加えつなぐ野球が機能し5-1とリードを広げた。投げては、林は初回先制されるもストライク先行の落ち着いた投球でその後の相手打線を抑えた。山梨学院はなおも攻撃の手を緩めず、7回にも二死から死球の走者を1番徳弘が左中間を破る適時二塁打で1点、続く星野の二ゴロを後逸し、二塁から徳弘が一気に生還して1点追加し7-1とした。山梨学院先発の林は8回二死まで1点に抑え、この大会初めてマウンドに立つ二番手・中田有飛にマウンドを託した。中田はその後をしっかり守り抜き、山梨学院は3回戦も林の好投で最少失点の7-1に抑え、山梨学院は勢いを止めずにベスト8に勝ち上がった。次の準決勝は同じ関東代表の栃木・作新学院高とベスト4を懸けて戦う。試合は29日の午前8時30分に開始される。

■山梨学院高校VS光高校 大会8日目第1試合・3回戦 甲子園球場

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
光高 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1
山学 0 1 0 0 2 2 2 0 × 7

山梨学院高:先発打順・守備位置
1. 徳弘太陽(右) 2.星野泰輝(中) 3.岳原陵河(左) 4.高橋海翔(一) 5.佐仲大輝(捕)
6.進藤 天(遊)7.大森 燦(二) 8.林 謙吾(投) 9.伊藤光輝(三)
[投手]林⇒中田[捕手]佐仲
林=投球回7回2/3 打者数29 投球数102球、被安打5 奪三振9 死球1 失点1
中田=投球回1回1/3 打者数4 投球数11 被安打1 奪三振 1 四球0 失点0
[打撃] 安打8《三塁打1:佐仲、高橋 二塁打:進藤、徳弘》 四球0 死球1 三振4

山梨学院は29日第1試合、午前8時半より関東地区で選抜甲子園6年ぶり11度目の出場の作新学院高校(栃木)と対戦。甲子園初の準決勝進出、ベスト4に懸ける。

文(K.F) カメラ(平川大雪・今村佳正、小池裕太) 2023.3.27