山梨学院広報課

HOME

山梨学院パブリシティセンターニュースファイルイメージ画像

●第18回関東学生女子ソフトボール春季1部リーグ
~実力伯仲の淑徳に粘り勝ち、東京国際に快勝~
~山学大4連勝で2年ぶり6度目優勝にあと1勝~

4月29日開幕した「第18回関東学生女子ソフトボール春季1部リーグ戦」第2節が5月3日、埼玉県坂戸市・東京国際大学ソフトボール場で行われた。山梨学院大ソフトボール部女子は第1節の清和大、東海大に勝利。第2節のこの日、第1試合目で淑徳大と対戦。タイブレークの末、4-3で勝利。第2試合目は東京国際大を6-1で破り無敗の4勝を挙げた。第1試合目の淑徳大戦1回表、山学大は先発の東ひかるが2本の長短打で1点先制を許すも、5回裏、2本の安打で同点に追いついた。3回から早めの継投でマウンドに上がった手塚心彩と相手投手の投手戦が続いた展開は、1-1の同点のまま規定により8回からタイブレーク(延長戦)に入った。その後も一進一退が続き3-3で迎えた11回裏、走者二塁の場面(タイブレーク)。先頭打者6番代打の千葉瑞希が絶妙なバント安打で走者を三塁に進めると、続く丸優希が中犠飛を放ち拮抗した試合に終止符を打った。2試合目の東京国際大戦。先攻の山学大は1回表、右前打で出塁した松原緑、左前打の中込向日葵を塁に置いて4番椋梨琳花が中越え3点本塁打で先制。2回には3本の安打で2点、3回にも1点を追加し序盤に大きくリードした。先発の林里奈は初回に1点を失ったが、3回から継投した田中愛花が完璧に抑え6-1で快勝した。4勝無敗の山学大は5日最終日、同じく無敗の城西大と優勝を賭けて対戦する。

関東学生女子リーグ戦は、春、秋に実施され東京都の大学を除く関東7県の大学チームによって争われる。今季春季リーグ1部は、山梨学院大学(山梨)と城西大学(埼玉)、淑徳大学(埼玉)、東京国際大学(埼玉)、東海大(神奈川)、清和大学(千葉)の6チームが5試合を戦い、勝敗と得失点差で順位を決める。近年、各チームの実力が拮抗しており、僅かなミスが勝敗を分け、一瞬たりとも気が抜けない。山学大は2009年の1部昇格から2022年秋季リーグ優勝まで春・秋通算15度の優勝を誇り、今春季リーグに2年ぶり6回目の王者を目指す。清水正監督は「今年のチームは投打のバランスがよく飛びぬけた選手がいない代わりにチーム全体で戦うチーム。ミスが無ければいいゲームができる」と優勝に手応えを示す。

4月29日大会第1節1試合目、山梨学院大は初戦を清和大学(千葉)と対戦し、4-0で勝利。2試合目は、東海大(神奈川)との投手戦に1-0で僅差の勝利。2勝0敗と上々の立ち上がり。5月3日、第2節目2試合に淑徳大(埼玉)と東京国際大(埼玉)と対戦した。ここまで優勝候補の一角と目される城西大も2勝0敗。この日は絶対に負けられない戦いとなった。

■1部リーグ戦第2節1試合目、古豪・淑徳大と対戦ー
5月3日、東京国際大学坂戸キャンパスソフトボール場で行われた第2節1試合目の対戦相手は昨季春季リーグ優勝の古豪・淑徳大。関東学生ソフトボールリーグ戦創設1年目に優勝、春・秋通算8回の優勝実績を持ち、関東地区を代表するチームである。試合は午後1時から始まった。この試合の前に終了した城西大が先に3勝目を挙げ、山学大として絶対に落とせない一戦となった。後攻の山学大先発の東ひかる(3年)は1回、先頭打者に中前に運ばれ、次打者にきっちり犠打で送られ一死二塁のピンチを迎え、続く3番打者の左中間二塁打で1点を先行された。山学大は4回まで相手長身投手の力強い投球に3番中込向日葵(4年)の2安打に抑えられ迎えた5回、一死後7番丸優希(4年)がバント安打で出塁すると続く8番秋山萌香(4年)の三塁打で1点を返し同点に追いついた。山学大は3回から2番手・手塚心彩(2年)を投入。手塚は期待に応えて好投。相手投手と投手戦を展開し、両チーム得点を入れられないまま7回を終了、8回タイブレークに持ち込まれた。(※タイブレーク=7回終了時点で同点の場合、延長戦として8回表から前イニングの最終打者を二塁走者として無死二塁からプレーを行い決着がつくまで行われる)
9回表、淑徳は一死後、左打者の詰まった当たりが左前への安打となり三塁二塁、次打者を申告敬遠で満塁策を取るも、続く4番打者の右前適時打で1点を先行された。その後は点を取り合い3-3の11回表一死後、力投の手塚はワイルドピッチ、四球と盗塁で一死三塁二塁のピンチを迎えたが、次打者を遊直併殺に抑えた。その裏、山学大の攻撃は、先頭打者6番代打の千葉瑞希(4年)が絶妙なバントを捕手前に転がし安打にすると、次打者への1球目にすかさず盗塁、無死三塁二塁とサヨナラ勝ちをお膳立てした。続く7番丸が中犠飛を打ち上げ、それが拮抗した試合の終止符の一打となり、山学大は手に汗握る接戦を制し、3勝目を挙げた。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 合計
淑徳大 1 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 3
山梨学院大 0 0 0 0 1 0 0 0 1 1 4

※8回からタイブレーク(延長)

◆《山梨学院大出場メンバー》
《先発》1,松原緑(中・3年)、2.河西真奈(二・2年)、3.中込向日葵(三・4年)、4.椋梨琳花(捕・3年)、5.吉田美緒(遊・1年)、6.阪野愛心(DP・3年)、7.丸優希(左・4年)、8.秋山萌香(一・4年)、9.神林碧莉子(右・3年)、FP東ひかる(投・3年)
《交替》椋梨(捕)⇒志水萌花(R・3年)⇒須藤彩愛(捕・2年)、阪野(DP)⇒吉田七海(H・4年)⇒千葉瑞希(H・4年)、神林(右)⇒春日智奈末(H・3年)⇒神林(右)
※DP(打撃専門選手)、FP(守備専門選手)、R(代走)、H(代打)

◆[バッテリー](投手)東⇒手塚心彩(2年)ー(捕手)椋梨⇒須藤
[投手] 東 2回:投球数28、被安打1、四球0、三振2、失点1
    手塚9回:投球数109、被安打4、四球2、三振3、失点2
[打撃]安打8 長打《二塁打:丸》、四死球3、三振6

■第2節2試合目 東京国際大戦ー
2試合目の東京国際大戦は、淑徳戦の試合がタイブレークのため開始時間が1時間遅れて午後4時から始まった。先攻の山学大は1回表、先頭打者1番の松原緑(3年)はファールで粘り10球目を右前打で出塁。一死後3番中込向日葵は左前打で続くとすかさず盗塁、三塁二塁と得点好機を広げると、淑徳戦での左ひじ死球の痛みを感じさせない4番椋梨琳花の中越え3点本塁打で先制。椋梨選手は「アウトコースの甘い球。打ってやろうと思ったら行ってくれた」と振り返った。2回には8番秋山萌香(4年)の右前打、1番松原の左中間二塁打で1点を追加。続く2番河西真奈(2年)の内野安打、盗塁を絡め一死三塁二塁で3番中込の遊ゴロの間に1点を加えた。さらに3回には東京国際の代わった投手からも1点を奪った。先発の林里奈は初回先頭打者の打ち取った打球が二塁打となる不運から1点を失ったが、3回から継投した田中愛花(2年)がコースを投げ分ける制球力で相手打線を完璧に抑え、6-1で快勝した。4勝無敗の山学大は5日最終日、同じく無敗の城西大と優勝を賭けて対戦する。
昨秋季リーグ決勝の再現となる。

  1 2 3 4 5 6 7 合計
山梨学院大 3 2 1 0 0 0 0 6
東京国際大 1 0 0 0 0 0 × 1

◆《山梨学院大出場メンバー》
《先発》1,松原緑(中・3年)、2.河西真奈(二・2年)、3.中込向日葵(三・4年)、4.椋梨琳花(捕・3年)、5.吉田美緒(遊・1年)、6.千葉瑞希(DP・4年)、7.丸優希(左 4年)、8.秋山萌香(一・4年)、9.神林碧莉子(右・3年)、FP林里奈(投・4年)
《交替》河西(二)⇒中込楓(H・2年)、秋山(一)⇒阪野(H)⇒秋山(一)

[バッテリー](投手)林⇒田中愛花(2年)ー(捕手)椋梨
[投手] 林 2回:投球数27、被安打2、四球1、三振1、失点1
    田中5回:投球数69、被安打4、四球0、三振3、失点0
[打撃]安打8、長打《本塁打:椋梨、二塁打:松原》四死球5、三振1

■試合後インタビュー 
清水正監督は「今日は、両試合とも東と林の先発があまりリズムを作れなくゲームの入りがよくなかったですね。両試合とも、すぐに代えてしまったですけど、これが難しいところで後手に回ると負けてしまうので出来るだけ先手、先手を考えていきましたね。その後のピッチャーが両方ともよく踏ん張ってくれたので、特に手塚(1試合目)はキャッチャーの椋梨が怪我(死球)で外れてからも切れずにやってくれたのでこの収穫はこれからも大きいですね」と好投をたたえた。優勝を争う城西大戦には「これはやってみないと分からないですね。昔からバッティングが良いチームですけど、うちはピッチャーがゲームを作れますから、後手に回らないようにどんどんピッチャーを代えながらやっていこうと思っています」と虎視眈々と優勝を目論む。2試合目初回にチームに活気をつける本塁打を放った椋梨琳花選手は「1試合目なかなか自分自身も打てなくて、途中怪我で離脱してしまったこともあって、2試合目何とか自分が試合を決めたいなとの思いで、4番に回してくれたのでしっかり打てて役目を果たせた」と笑顔で話した。決勝戦に臨むにあたって、「城西さんはすごくバッティングがいいチームなので、そこをどう抑えるかキャッチャーとしてバッターをよく見て抑えていくかが鍵だと思っているのでゼロで抑えて、多分、1点の僅差の勝負になると思うので、少ないチャンスをものにして勝っていけたら」と気を引き締めた。拮抗した場面で打席に立った気持ちに、千葉瑞希主将(4年)は「いつも通りのことをすればちゃんと結果が出ると思ったので、焦らず、変に気負らず、気楽にバッターボックスに立ちました」と淡々と話した。今日の2試合を振り返って「バッター陣があまり調子が良くない中でもピッチャーが2試合を通して抑えてくれたことがすごく大きい」と投手陣の頑張りに感謝した。城西戦には、「まずはいつも通りにプレーして勝つだけなので、全勝優勝できるようにチームで頑張ります」と平常心で戦いに臨む。

山学大は、5月5日午後3時から東京国際大ソフトボール場で、ともに4勝無敗の城西大と対戦。全勝優勝で2年ぶり6度目の優勝を目指す。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2023.5.4