山梨学院広報課

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●山学大PEGASUS 2年連続 天皇杯山梨県代表に
~雨中の決戦。攻め続けUSCnanahoに快勝。~
~5度目の本選で初の1回戦突破を目指す~

「天皇杯第103回全日本サッカー選手権山梨県代表決定戦」が5月7日、JITリサイクルインクスタジアムで行われた。山梨学院大学PEGASUS(ペガサス)は社会人サッカークラブUSCnanahoと対戦、3-1で勝利し2年連続5度目の天皇杯出場を決めた。3月19日開幕した県大会にともに準々決勝から登場した両チームによる山梨県代表決定戦は有観客で行われ、13:00にUSCnanahoのキックオフで開始された。山梨学院のゴールは前半35分、左サイドから供給されたボールを#14MF宮川開成が中央から決めた。その後も山梨学院は何度も相手ゴールに迫るも決め切れずに1-0で前半を終えた。サイドが変わった後半中盤68分、USCnanahoはカウンターから前線の右サイドが抜け出すと山学ディフェンスのペナルティーエリア内での反則PKを決め同点に追いついた。しかし、山学の優位は変わらず75分には#11FW樋口陸のパスをゴール前中央にいた#7FW風穴真苑が合わせ再びリードした。その直後、USCnanahoも反撃を開始、山学ゴールに迫った。2本の精度のいいシュートが枠を捉えたが、守護神GK増岡悠太が立て続けに好セーブ。ゴールを死守、ピンチを救った。このプレーで攻撃陣は勢いをつけ、81分に#11樋口が駄目押しのシュートを決め3-1とし、山梨学院大PEGASUSは2年連続優勝、県代表として5月21日に群馬県代表とアースケア敷島サッカー・ラグビー場で1回戦を戦う。

「天皇杯JAF第103回全日本サッカー選手権大会」は5月20日・21日に1回戦が行われ、決勝は12月9日、国立競技場で行われる。出場チームはJ1-18チーム、J2-22チーム、アマチュアシード1チーム、都道府県代表47チーム、全88チームによって争われ、サッカー日本一のチームを決める。山梨学院大PEGASUSはこれまで2013年、2019年、2020年、2022年の4度の天皇杯本選出場を果たしており、今回5度目の出場でまずは初戦突破を目指す。

■前へ、前へ!ハードワークを貫く攻撃サッカーで相手を粉砕ー
◆天皇杯選手権山梨県代表を決める決定戦が山梨学院大学PEGASUS(ペガサス)と社会人サッカークラブUSCnanaho との対戦でJITリサイクルインクスタジアムで行われた。試合は雨の中、午後1時丁度、赤のユニフォームUSCnanahoのキックオフで始まった。右から左に攻撃するC2Cカラーのユニフォーム山梨学院は序盤から前からプレッシャーを掛けボールを支配するが、nanahoも攻撃サッカーを警戒し前線を押し上げ守備を固めた。山梨学院は、なかなか有効な攻撃ができないまま、それでも徐々にサイドをこじ開け相手守備の裏からボールを中央に集めゴールに迫った。36分、左サイドバックの#7FW風穴真苑(3年)がドリブルで駆け上がり、相手選手ボールを奪い返してから14MF宮川開成(3年)がドリブルからシュートにつなぎ、先制点を挙げた。山梨学院はその後も好機を作るも、相手陣営の攻守に阻まれ、得点を奪えず前半を1-0で終えた。

◆後半、雨脚が強くなったピッチに、山梨学院大PEGASUSのキックオフで試合は開始された。序盤から運動量の多い、#11樋口陸(4年)を中心に#7風穴、#9幡上颯大(3年)のFW陣が相手陣営に駆け上がり好機を窺った。55分にはゴール前に上げた右CK(コーナーキック)のこぼれ球を#11樋口がゴール正面から決定的なシュートを外し、さらに65分に右サイドを駆け上がった#9幡上のクロスボールを中央の#5MF岡澤韻生(3年)が枠を外すなど惜しい場面が続き、欲しかった追加点を逃した。一方のnanahoはその直後の68分、カウンターから前線の右サイドバックが抜け出すと追いかける山学ディフェンスがペナルティーエリア内で相手選手を倒した反則のPKを決め、同点に追いついた。主導権を握りながらなかなか追加点が入らない山梨学院は75分、#11FW樋口がゴール前中央の#7FW風穴にパスを通し、風穴がきっちりと合わせゴールに押し込み再び2-1とした。リードされたnanahoもその直後反撃を開始、山学ゴール前の混戦で2本の決定的なシュートが枠を捉えるも、#1GK増岡悠太(3年)が反応よく好セーブでゴールを死守、ピンチを救った。このプレーがチームに勢いをつけた。ここまで主将として獅子奮迅のハードワークで選手を引っ張ってきた#11樋口が81分、疲れの見えたnanahoから駄目押しのシュートを決め3-1と勝利を確信するも、その後も山梨学院大PEGASUSは終了の笛が鳴るまで飽くなきゴールを求めてボール追った。
  
■《山梨県代表決定戦の結果》

2023年度 天皇杯JFA第103回全日本サッカー選手権大会山梨県代表決定戦
《山梨学院大学PEGASUS VS USCnanaho 》5/7 JITリサイクルインクスタジアム
〇 山梨学院大学PEGASUS 3 前半1-0
後半2-1
1 USCnanaho ●
PEGASUS得点者:前半=宮川開成 後半=風穴真苑、樋口 陸
USCnanaho得点者:後半=赤尾 俊

◆山梨学院大PEGASUS先発=#1GK増岡悠太③、#25DF小澤舜也④、#4DF瀬齊駿登③、#6DF小野 暉③、#28DF加藤佑太郎②、#5MF岡澤韻生③、#10MF深道也麻人④、#14MF宮川開成③、#19MF幡上颯太③、#11FW樋口 陸④、
#7FW風穴真苑③ ❖リザーブ=#21小林志名③、#22DF堀内大和④、#2DF藤田夏寿丸③、#15MF渋谷 岬③、#27MF清水璃音②、#18FW増澤直哉③、#23FW伊東和哉③ ❖交代=#9→#22、#25→#2、#7→#18、#11→#23、
 ※〇囲みは学年。

試合後、大場健史監督は「こういうスリッピー(滑る)な状況で何が起こるか分からない中で、選手には『しっかりとつなげる時はつなげて、だけどあまりつなぎ過ぎると捕まるからどんどん前に行こうよ』ということで追い越したりとかそういう動きを入れていき、必ずシュートで終わるという意識するように」と信条の攻撃的サッカーを求めた。追加点を入れた直後、ピンチを好セーブで救ったキーパーについて、「キーパーの子はすごく集中力が高いんですよ。去年に比べると体つきもがっちりしてきましたし、反応も速いし、守備範囲も広いので、前の試合でも結構助けられたシーンもありました。ああやってキーパーが締まるとみんなも締まりますね」と勝利に貢献したGKを称えた。前線で選手を鼓舞した樋口陸主将は「チームで目標だった天皇杯に出るという一つのタイトルが取れてほっとしています。先制して流れもこっちで良かったですけど、PKで追いつかれてもそこで自分たちは自信を持って戦い、しっかり点を返し、そして自分も決められて良かったです。自分がキャプテンマークを巻いている以上は自分が背中で見せてみんなを鼓舞するという役割もあるのでそこは頑張りました」と笑顔を見せた。本選での戦いを、「Jリーグやいろいろなチームがいますが自分たちは勝ちに行くので全力で挑みたいと思います。目標はJリーグを食っていろんな人の目に留まるように頑張りたい」と意気込んだ。守備で試合の流れを阻止した増岡悠太選手は「自分があのシーンを止めたことでチームの士気も上がりましたし、その後の得点にもつながりましたので、とてもうれしい」と勝利に貢献できたことを喜んだ。試合を振り返って、「天候とグラウンドに慣れていないという状況で攻めきれなかったシーンが多かったことと、前線が決め切れないというのもあったので、そこを改善して天皇杯1回戦をまずはゼロで勝って次に進みたいと思います」と話した。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2023.5.7