●山学高で第75回県高校総体出場選手壮行会
~女子は2年連続優勝、男子は2位から優勝へ~
~テニス部女子・穴水主将が健闘を選手宣誓~
5月9日、山梨学院高校で高校スポーツ最大の祭典、2023年度「第75回山梨県高校総合体育大会」壮行会が行われた。青空の下、4年ぶりに同校前庭で行われた壮行会には約1,100人の生徒と教職員が集合。10日から12日までの3日間の日程で甲府市・小瀬スポーツ公園をメイン会場に開催される大会に選手の活躍と健闘を祈り激励した。今大会は、山梨県下男子38校33競技(硬式野球は含まれず)と女子37校28競技で選手たちは厳しい練習で培った力と技を競い合い、山梨県一を懸ける。山梨学院高校は男子が12競技(硬式野球は含まず)、女子が9競技に総勢約250人が出場する。壮行会では、吉田正校長、林昌明PTA会長が挨拶。井上希生徒会会長の激励の言葉に続き、テニス部女子・穴水姫奈乃主将が「4年ぶりに日常に戻る山梨県総体においてチーム山梨学院の代表として熱き戦いをすべく、正々堂々競技することを誓います」と力強く選手宣誓を行った。最後に全員で校歌を斉唱、吹奏楽部、チアリーダー部による“突撃のテーマ”で出場選手を壮行した。選手は昨年の女子優勝、男子2位を上回る男女揃っての完全優勝に挑む。
壮行会は5校時を使い午後1時10分より開始された。生徒会役員の新福みなみさん(3年)が司会進行を務め、はじめのことばに続き、山梨学院高校・吉田正校長が選手全員を前にして「外でやると気持ちがいいですね。壮行会を経験したことのない生徒たちもたくさんいると思いますが、かつてはここでやるというのは当然のことだったわけですが、元に少しずつ戻ってきたかなと感じています。昨年は野球を含めて男女10種目で優勝しています。スポーツだけの山梨学院ではない、『進学実績の向上、スポーツ・文化の振興、国際化の推進』という3つの大きなテーマがありますけど、その中でも“スポーツは共通言語”と言われていて、日本中どこに行ってもスポーツの話題であれば誰とでも話ができるんですね。興味がある、ないにかかわらず、みんながスポーツのことを話題にできるのが、スポーツの素晴らしさだと思っています。今日こうやって並んでいる諸君が現地での応援がなかなかできないのでこのように壮行会をやっているわけですが、ぜひとも君たちは学校の名を背負って出場する選手のために、力強く応援をしましょう。また、選手たちも山梨学院の名を背負いその名に恥じないようにスポーツの王者として君臨できるようにぜひ全力を尽くしてください。健闘を祈ります」と選手を励ました。保護者を代表して林昌明PTA会長が「例年の如く山学魂の下、旋風を巻き起こしてもらいたいと思います。日々君たちが練習に頑張っている姿は、先生方、生徒の皆さん、我々保護者も十二分に分かっております。その結果を出すためには選手の君たちが自信を持って最後まで諦めずに、戦い続けてもらいたいと思います。ただ、勝負の世界は甘くはありません。天候もひとり一人の体調もありますが気持ちだけは常に“勝つぞ”という気持ちで邁進し、男女とも1位を目指してもらいたいと思います」述べた。続いて生徒を代表して井上希生徒会長(3年)が「大会に出場する選手のみなさん、おめでとうございます。新型コロナウイルスの影響で近年は本来の応援ができませんでした。ですが今年からは本来の形で応援が復活します。応援に行く生徒の皆さんはしっかり応援をしましょう。また、3年生の皆さんは今回の大会で引退する人もいると思います。日頃の練習の成果を今回の大会で出し切れるように、頑張ってきてください」と激励の言葉を贈った。これを受けて、部旗を持った出場クラブの選手に囲まれたテニス部女子・穴水姫奈乃主将(3年)が「私たち選手一同は、スポーツマンシップに則りこの日のために培ってきた練習の成果を発揮し、4年ぶりに日常に戻る山梨県総体においてチーム山梨学院の代表として熱き戦いをすべく、正々堂々競技することを誓います」と力強く選手宣誓。大会での健闘を誓った。続いて壮行に移り、吹奏楽部の演奏に合わせ生徒教職員全員で校歌を斉唱。最後に吹奏楽部、チアリーダー部を中心に山梨学院高のオリジナル応援曲“突撃のテーマ”で出場選手を激励、大会へと送り出した。
壮行会終了後、バドミントン部の小宮大空主将(3年)は、「普段、クラスの中でもみんなで“優勝しようとか頑張ろう”と声掛けをしているので、そこは山梨学院全員で(相手に)向かって行くというチャレンジ精神でやって行きたいと思っています」とライバル校に対抗心を燃やす。昨年、この大会で男子は優勝してインターハイ出場を手にするも、女子は準優勝で逃す結果には、「今回の目標が男女揃ってインターハイ出場なので一体感を持って臨んでいきたいと思います。決勝まで5試合あるので、ともに1試合も落とさないでしっかり全部取り切るという気持ちで気合を入れてやって行きたい」と意気込んだ。
山梨県高校総体は、すでに種目数や出場人数、出場校の多い陸上、サッカー、ラグビー、テニスなどいくつかの競技は、随時先行開催され、熱戦が繰り広げられている。6日に行われた陸上競技1日目に山梨学院は、男子5000m競歩で白須紘大(3年)が今大会1種目目の優勝を飾り、女子1500mでは西本佑菜(2年)が優勝、2位に井手笑菜(3年)、4位新井帆乃花(2年)と上位入賞。最終種目の男子4X100mリレー(蘇我涼介③・有井謙成②・佐々木琥珀②・コナマイ・マサシ②)では2位と入った。7日に決勝戦が行われた野球は、惜しくもタイブレーク(延長戦)の末、惜しくも準優勝で終わったが関東大会への出場権は獲得した。山梨学院は開幕本番前にすでに貴重な学校対抗得点を重ねており、今後のさらなる得点の上積みに期待が掛かる。
5月の爽やかな薫風とともに若きアスリートの躍動の3日間が始まる。
文(K.F) カメラ(平川大雪) 2023.5.9