山梨学院広報課

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●春季関東地区高校野球大会 神奈川県で開幕
~山学1回戦猛打で勝利。横浜隼人高にコールド勝ち~
~選抜覇者の意地を懸け、関東大会でも優勝目指す~

「第75回春季関東地区高校野球大会」が5月20日、神奈川県で開幕した。大会は関東の地区大会優勝、準優勝校2校と開催県神奈川県から1位から3位までの3校、計17校によって争われる。選抜で山梨県初優勝の栄冠を勝ち取った山梨学院は、地区大会決勝で5季ぶりに敗れ2位代表として大会に臨んだ。神奈川県・サーティー・フォー保土谷球場大会で行われた大会1日目1回戦、山梨学院と横浜隼人高の試合前に3年ぶりの開会式が行われ、大勢の観客の前で選抜での優勝が称えられマウンド上で佐仲大輝副主将の手で選抜優勝旗が掲げられ披露された。試合は山梨学院が1回裏、1番徳弘太陽が左前安打で出塁すると二死二塁から4番高橋海翔が右前適時打で先制。続いて2連打で1点を追加した。2回にも一死三塁・一塁から星野泰輝のスクイズが見事に決まり1点を追加、さらに高橋が2本目の適時打と相手投手の暴投でこの回3点を重ねた。また、4回には、先頭打者1番の徳弘が左翼越えの本塁打を皮切りに4番高橋の3打点目となる適時打など打者一巡6安打の猛攻で一挙7点を奪い12-0とした。先発の林謙吾は相手打線に対して5回無安打、1死球、無得点と完璧に抑えチームは5回コールド勝ちした。山梨学院は明日の2回戦に帝京高(東京第1)と戦う。

■3年ぶりの開会式ー
この日、試合に先立ちサーティー・フォーティー保土ヶ谷球場で3年ぶりの開会式が実施された。初めに関東地区高校野球連盟深谷靖名誉会長から山梨学院高校野球部が選抜高校野球大会で優勝してことを報告、その栄冠を讃えて吉田洸二監督に表彰状が授与された。引き続き、佐仲大輝選手がマウンド上で優勝旗をスタンドに向けて掲げ披露した。開会式は、関東の地区大会優勝、準優勝校2校と開催県の神奈川県から3位までの8都県17の全校が参加。入場行進は昨年の優勝校・浦和学院高を先頭に山梨学院は3校目に堂々と行進した。選手を代表して慶應義塾高校・大村昊澄主将が「『ありがとう』私たちは今、この思いでいっぱいです。私たちが野球するにあたりどれだけ多くの人が関り、応援してくれているか、私たちは理解しているつもりですが、その想像の何倍も多くの人が応援してくれていると思います。もちろんの自分の夢や、目標のために全力で頑張ります。全力で野球に打ち込むことが私たちの義務であると思います。大好きな野球を、このメンバーでやれるのもあと3ヶ月です。関東大会という大舞台で野球をできる喜びを噛みしめて一生懸命に戦うことを誓います」と選手宣誓した。

■選抜に続き、開幕1回戦を山梨学院が横浜隼人高と対戦ー
山梨学院高校は山梨県勢で初の選抜を制し、その栄冠までの道は高校野球に衝撃を与え、注目の的となった。わずかな期間を開けて開幕した春季県大会に山梨学院は1回戦から準決勝までの4試合を抜群の強さで勝ち上がってきたが、5月7日に降雨の中で行われた甲府工業高との決勝でタイブレークの末、5季ぶりに敗れる波乱があった。この日の試合後、吉田洸二監督は「工業に負けてから、相当練習を追い込んでいたので体力的に疲れていたんだけど、気持ちがしっかり入ってよく頑張ってくれた」と試合に懸けた選手の意気込み称えた。

試合は、横浜隼人高の先攻で午前10時30分、雨上がりの肌寒い天気にも、駆け付けた多くの応援団や熱心な高校野球ファンが見つめる中、先発の林謙吾投手が投げた初球、142キロの直球を捉えた相手1番打者の強い遊ゴロを平野天斗(1年)が軽快に処理、熱いが始まった。林は後続を抑え1回表を三者凡退に抑えると1回裏、山梨学院の攻撃は1番徳弘太陽(3年)が左翼戦に目の覚めるような当たりで出塁。2番星野泰輝(3年)はきっちり犠打を決め走者を二塁に進めた二死後、4番高橋海翔(3年)が右前適時打で先制。続く佐仲大輝(3年)、大森燦(3年)の2連打で1点を追加した。2回にも先頭の8番林の中前打を犠打と1番徳弘の2本目の安打で一死三塁・一塁から星野の投前へのスクイズで1点を追加した。さらに高橋が2本目の適時打と相手投手の暴投でこの回3点を加え5-0とリードした。さらに4回には、先頭打者1番の徳弘が救援の投手から左越えの場外本塁打を皮切りに続く星野の安打、相手投手の悪送球、4番高橋の3打点目になる左線横への適時打、8番林の2点適時打で4点、ここで代わった横浜隼人3人目の投手から平野、徳弘の三塁強襲安打で2点と打者一巡6安打の猛攻で一挙7点を奪い12-0とした。先発の林謙吾は相手打線に対して5回無安打、1死球、無得点と完璧に抑え、投打が噛み合いチームは5回コールド勝ちした。

■〈5月20日 春季関東地区高校野球大会 神奈川県・サーティーフォー保土ヶ谷球場〉

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
横浜隼人高 0 0 0 0 0         0
山梨学院高 2 3 0 7 ×         12

※5回コールド

◆山梨学院高先発メンバー:
1番(右)徳弘太陽③、2番(中)星野泰輝③、3番(左)岳原陵河③、4番(一)高橋海洲翔③、
5番(捕)佐仲大輝③、6番(二)大森 燦③、7番(三)伊藤光輝③、8番(投)林 謙吾③、
9番(遊)平野天斗①
◆バッテリー=林→➡佐仲
〔投手〕:林=5回、投球数62球、打者16、被安打0,死球1,奪三振1,失点0
〔打撃〕:安打13(本塁打=徳弘太陽,二塁打=高橋海翔)、四死球5、三振0

試合後、先制点挙げ3打数3安打3打点の中軸高橋海翔選手は「今日は思い切り振るというよりはジャストミートを心掛けました。やっぱり先制点は取っておきたかったので、チャンスに回ってきたので返したいという気持ちで打席に入りました。明日はピッチャーもいいので負けないように頑張ります」とチーム打撃に徹する。リードオフマンとして打線を活気づけ、本塁打を含め4打数4安打3打点と大活躍した徳弘太陽選手は「自分の地元開催ということで知り合いもたくさん見に来てくれていて、いつもより頑張ろうと思ってやりました。序盤に点数を取ったんですけど、いつものゲームは後半になるにつれて点が取れなかったことが多かったので、初回、2回に2点と3点取って4回に7点取れたということは、ビッグイニングを作るというよりは今は、自分たちの課題である1イニング1点ずつ積み重ねていくという野球をやっているので今日はそれができて良かった」と話すようにチーム方針の徹底が図れている。この試合でも投球に注目を集めた林謙吾投手林謙吾投手は「あまり調子は良くない中でスタートしたんですが、試合の中で修正することができたので、良かったと思います。一試合一試合目の試合にベストを尽くすということが自分のピッチングなので、先を見ず、次も頑張りたい」と気を引き締めた。

春季大会、2年連続8回目出場の山梨学院高は1回戦を快勝。選抜で全国に強豪として印象付けたチームは関東でも66回大会以来の優勝を目指す。
明日(21日)、2回戦を東京第1代表の帝京高校と横須賀スタジアムで対戦する。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2023.5.20