山梨学院広報課

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●第31回関東学生女子ソフトボール選手権大会
~山学大4年ぶり優勝、インカレに関東第1代表~
~打線のつながりも良く、投手継投も盤石~

2023年度「第31回関東学生女子ソフトボール選手権大会兼第58回全日本大学選手権大会(インカレ)」関東地区予選が5月27日~29日の3日間、神奈川県小田原市酒匂川スポーツ広場で行われた。東京都を除く関東の大学12チームがトーナメント方式で優勝を競い、さらに先日行われた春季リーグ1位(城西大)・2位(山梨学院大)のチームに与えられたインカレの関東代表出場権の残り4枠をこの大会に懸け熱い戦いが繰り広げられた。山梨学院は5月初旬に行われた関東1部リーグ戦準優勝のため、準決勝から出場。大会2日目に淑徳大に快勝し決勝に進んだ。29日に行われた決勝戦は、山梨学院大が4年ぶり(2020年第28回大会中止含む)9度目の優勝を懸けて城西大と対戦した。試合は、山梨学院が3回裏、安打で出塁した二人を置いて3番吉田美緒が左越えの3点本塁打で先制。なおもこの回、相手投手の乱れと適時打で2点を加え、この回5点を入れた。さらに4回裏にも2連続安打と足を絡めて無死三塁・二塁にすると1番松原緑の左越え三塁打で二人が生還し、7-0。二死後に4番椋梨琳花が右前適時打で松原を返し8-0と大量リードした。山梨学院の投手は先発手塚と田中愛花の2年生投手が好継投、5回を無得点に抑え、チームはコールド勝ちした。山梨学院は8月下旬のインカレに関東地区第1代表として出場する。

山梨学院大ソフトボール部女子は2008年、強化育成クラブとして創部、関東学生ソフトボールリーグ戦3部からスタートした。その翌年、僅か1年で1部昇格の快挙を果たし、リーグ戦では春・秋通じて15回、関東選手権大会では2015年から2019年までの5連覇を含め8回の優勝を果たした。その後、2020年第28回大会はコロナ禍で中止を挟み、2021年は3位、2022年は準優勝に終わり、今大会では4年ぶり9回目の王者奪還に向け、懸ける思いは強い。

■5月29日大会3日目決勝戦 《山梨学院大VS城西大》ー
山梨学院は今大会2日目の5月28日、スーパーシードで準決勝から出場。淑徳大学に5-1で快勝し、決勝戦の対戦相手は城西大となった。城西大には5月5日に行われた「関東学生女子ソフトボール春季1部リーグ」決勝戦で敗れており、山梨学院にとっては宿敵の相手。両チームはすでにリーグ戦で全日本大学選手権大会(インカレ)出場権を獲得しているが、今大会に向けての山梨学院の意気込みは、再び決勝戦での対戦となった城西大にはリーグ戦の雪辱と大会優勝によるインカレ関東1位代表としての出場権獲得に向けて試合に挑んだ。

◆試合は、天候悪化が予想されたため、開始予定を1時間余り早め午前9時45分、小雨の中始まった。城西大の先攻に対し、山梨学院先発は手塚心彩(2年)がマウンドに上がった。強力打線の城西大を相手に手塚は二死から左越え三塁打を打たれたが、後続を三ゴロに抑え、初回を無得点に抑えた。山梨学院の攻撃は2回裏、二死三塁・二塁と得点の好機を迎えたが後続が続かず無得点に終わった。3回裏には、先頭9番丸優希(4年)、1番松原緑(3年)の2連続安打後、一死二塁・一塁から3番吉田美緒(1年)の左越え3点本塁打で先制。なおも、4番の椋梨琳花(3年)の中前打を足掛かりに相手投手の暴投、死球で二死三塁・二塁の場面に相手投手の隙を見て、椋梨が果敢なホームスチールで1点を追加、さらに7番河西真奈(2年)の左前適時打で1点、この回5点を奪った。4回裏にも先頭の8番神林碧莉子(3年)、9番丸の連続安打で無死三塁・一塁で丸が盗塁、三塁・二塁にすると1番松原の左越え三塁打で二人が生還、7-0とし、二死後に4番椋梨が右前適時打で松原を返し8-0と大量リードした。3回から手塚を救援した田中愛花(2年)は3、4回を三者凡退、5回に四球1つを出したが城西大の強力打線を完璧に抑え、チームは5回コールドで勝利。4年ぶり9回目の優勝を飾った。

  1 2 3 4 5 6 7 合計
城西大 0 0 0 0 0     0
山梨学院大 0 0 5 3 ×     8

※5回コールド

◆《山梨学院大バッテリー》
投手:手塚心彩2回→田中愛花3回⇒捕手:椋梨琳花
◆《山梨学院大出場メンバー》
《先発》1,松原緑(中・3年)、2.中込向日葵(三・4年)、3.吉田美緒(遊・1年)、4.椋梨琳花(捕・3年)、5.中込楓(一・2年)、6.須藤彩愛(DP・2年)、7.河西真奈(二・2年)、8.神林碧莉子(右・3年)、9.丸優希(左・4年)、FP手塚心彩(投・2年)
《交替》椋梨(捕)⇒志水萌花(R・3年)⇒椋梨(捕)、須藤(DP)⇒周籐南美(R・2年)
※DP(打撃専門選手)、FP(守備専門選手)、R(代走)、H(代打)

■試合後のコメントー
清水正監督は「春季リーグでは城西大戦を落とし準優勝だったので、このままインカレを向えてしまっては良くないと思っていたので、今大会で再び城西大との決勝戦に勝ち、関東第1代表になれたことは非常に大きいです。選手が成長してきて、落ち着いたゲーム運びポイントポイントで選手が自分で考えてプレーをできるようになったことで今後の大会もさらに楽しみになりました。インカレに向けてテーマを持ってやって行きたい」と抱負を語った。1年生ながら先制の本塁打でチームを勢いづけた吉田美緒選手は「インカレ優勝の通過点として全員で優勝をとることができ、本当に良かったです。4年生、3年生がつないでくれた打席だったのでいつも通りの気持ちで打席に入れました。後ろにも逞しい先輩がいるので打てました。インカレも全員総力で頂点をとるためにこれからも日々練習に励みます」と前を向いた。好継投で相手打線を抑えた田中愛花投手は「持ち味のチェンジアップやライブボールなどの変化球で打ち取ることができました。コースや緩急などキャッチャーとのコミュニケーションの中で、打者をどう打ち取るか冷静に考え丁寧に投げました。それに打撃陣の連打によるチームの流れを守備につなげられ自分らしいピッチングができて、チーム全体で勝ち取った優勝だと感じています」と守備で優勝に貢献した。主将が不在の中、チームを牽引した中込向日葵選手は「今大会はチームテーマに『とる』を掲げ試合に挑みました。攻撃では、得点圏にランナーがいる場面でしっかりつないで点を獲ることができましたし、守備では攻撃とのメリハリを大切にし、冷静に1つずつアウトが取ることができました。ベンチワークも良くて、全員が集中して試合に臨んでいました。チームみんなで助け合うという意識がいつも以上に感じられた大会でした」と手ごたえを口にした。

8月24日から8月28日まで愛知県安城市で行われる「文部科学大臣杯第58回全日本大学ソフトボール大会(インカレ)」には春季リーグ戦ですでに出場権を獲得している山梨学院大学が関東地区第1代表、第2代表城西大学。他にこの大会で3位となった東京国際大学、4位の淑徳大学、そして東海大学、清和大学の6校が関東地区代表として出場する。(東京都は除く)

文(K.F) 写真提供:山梨学院大ソフトボール部 2023.5.29