●第105回全国高校野球選手権記念山梨大会 壮行会
~11日初戦。山学高全校応援で野球部を後押し~
~まずは2年連続、夏の甲子園を目指す~
山梨学院高校は7月5日、「第105回全国高等学校野球選手権記念山梨大会」の壮行会を高校体育館で行った。通常での形では4年ぶりの実施となった。会場には3年生約350人のみが参加し、2年生・1年生は教室でのリーモート配信によって行われた。吹奏楽部の演奏に合わせ、真っ黒に日焼けした登録部員20人(3人欠席)が入場すると会場の生徒、教職員全員が拍手で迎えた。初めに吉田正校長は「選手は気負うことなく一つひとつの試合を大切にして自分たちの力を100%出せるように頑張ってもらいたい」と挨拶。続いて生徒を代表して、井上希生徒会長が「甲子園につながる大きな大会です。選抜甲子園を優勝したみなさんならばきっと、県予選は優勝してきてくれると信じています」と激励。続いて生徒全員で折った千羽鶴と花束が進藤天主将と佐仲大輝副主将に贈られ、進藤主将は「自分たちはこの夏の甲子園のために今まで野球に打ち込んできました。甲子園に必ず出場し、今までサポートしてくださった方々への感謝の気持ちを忘れずに精一杯頑張ります」と応えた。壮行は吹奏楽部・チアリーダー部を中心に行われ、軽快な「突撃のテーマ」で“甲子園を目指す”野球部を勇気づけ、全員の手拍子で山梨県大会に送り出した。県大会は7月8日に開幕、山梨学院は2回戦の11日(火)午前8時30分より山日YBS球場で身延高と対戦する。
■新型コロナウイルス禍から4年ぶり通常の壮行会―
山梨学院高の「全国高校野球選手権山梨県大会」壮行会は、新型コロナウイルスの影響を受け、2019年以来、大会中止もあり自粛のリモート配信で行ってきた。今回、人数を制限する中で、体育館で4年ぶりに通常の形で実施した。会場には3年生約350人と教員が集まり、2年生・1年生約750人は教室でのリモート配信での参加となった。学生会が主催する久しぶりの壮行会は、午後3時、吹奏楽部が演奏する華やかさの中に格調の高さが感じられる吹奏楽曲「アルセナール」と生徒、教職員の手拍子に迎えられ、進藤天主将を先頭に連日の練習で真っ黒に日焼けした登録選手20人(3人が欠席)とマネージャーが入場。吉田正校長、吉田洸二監督、吉田健人野球部部長が待つ壇上に上がった。初めに挨拶に立った吉田正校長は「今日、この場に生徒会のメンバーが選抜の優勝旗を飾らせてくれと言ってきました。この旗の横に赤いもう一つの旗を掲げたいからぜひお願いしますという話でした。応援する側の中心となっている生徒会も選手たちの活躍を期待して、あるいは願って、紫紺の優勝旗の横に今度は真紅の優勝旗を掲げたいという気持ちになっているようです。ただ選手はあまり気負うことなくまずは一つひとつの試合を大切にして自分たちの力を100%出せるように頑張ってもらいたいと思います。優勝した後、選手たちはいろんなことを経験したと思います。怪我を経験して克服した者、そして負けも経験しました。その中で一からまた、大会に臨むんだという気持ちでいると思うので是非、その思いが叶うように我々も全員で応援したいと思いますので選手諸君にはここで心機一転して一つひとつの試合を勝ち抜いていってほしい」と述べた。次に応援する生徒を代表して生徒会の井上希生徒会長は「野球部のみなさん、いよいよ夏の甲子園の予選が始まりますね。甲子園につながる大きな大会です。選抜甲子園を優勝したみなさんならばきっと、県予選は優勝してきてくれると信じています。生徒のみなさんは2回戦からの応援になります。暑い中での応援ですので体調に気を付けて野球部の応援をしましょう」と激励と応援を呼びかけた。引き続き、吉田健人野球部部長からひとり一人の登録選手紹介があり、続いて必勝を祈願して花束と生徒全員で折った千羽鶴が進藤天主将と佐仲大輝副主将に贈られた。それに応えて進藤天主将は「今日は壮行会を開いていただきありがとうございます。自分たち野球部はこの夏の甲子園のために今まで野球に打ち込んできました。春季山梨県大会、春季関東大会ではチームとしても個人としてもとても悔しい思いをしました。この悔しい思いを晴らすために、この夏の甲子園に必ず出場し、今までサポートしてくださった方々への感謝の気持ちを忘れずにチーム一丸となって精一杯頑張ります」と健闘を誓った。最後に吹奏楽部、チアリーダー部を中心に、会場の生徒、教職員全員で壮行を行った。初めに校歌斉唱、続いて軽快な山梨学院オリジナル応援曲『突撃のテーマ』で野球部員を勇気づけた。そして入場曲と同じコンサートマーチ曲に合わせ全員の手拍子で、山梨学院高野球部を2年連続出場、春夏連覇が掛かる“聖地・甲子園”へ送り出した。
■主将と副主将に大会の意気込みを聞くー
壮行会終了後、腰の手術から復帰した進藤天主将は大会を1週間後に控え、「やっと始まるなという気持ちと、今までやってきたことを発揮するだけだなという気持ちです」と心境を吐露した。チームの仕上がりについて、「チームもまとまってきましたし、まずは甲子園に出ないと今までやってきた意味がないので一戦必勝であまり先を見ずに目の前の試合に集中してできればいいなと思います」と準備は万端と話す。また、自分の故障について、「順調に回復してきたので後はやるだけです。春はチームから離脱してしまって、本当に迷惑をかけてしまったので、この夏は自分がキャプテンとしてしっかりチームを引っ張って、仲間と甲子園に行ければいいなと思います」と意欲を言葉にした。林投手をはじめ、投手陣をリードする守りの要、佐仲大輝捕手は「夏の大会なのでピッチャー陣が点を獲られるということを頭に入れたうえで試合に行くというのを、練習試合でもずっとやってきているのでそこは大丈夫かなと思います。自分が2回夏の大会を経験しているのでピッチャーが落ち着いて投げられるように声掛けをしたり、配球ミスなどないようにデータを頭に入れてできるだけ最少失点に抑えて行けるようにしたい」と捕手として重要な役目を自覚する。中軸の一人として打撃でも期待される存在を、「塁に出ることが多い高橋の後なのでしっかり打点を挙げられるように」とシェアな打撃を心掛ける。大会に向けては、「春の大会で甲府工に負けてしまっているので全然自分たちは王者ではないのでチャレンジャーの気持ちを持って、一戦一戦全力で戦っていきたい」とおごりは微塵もない。
大会は、7月8日開幕。甲子園出場を懸け33チームが山日YBS球場、富士北麓球場で熱戦を繰り広げる。山梨学院高の初戦は、7月11日(火)午前8時30分から山日YBS球場の第1試合目に身延高と対戦する。山梨学院は全校一体となり、まずは2年連続甲子園の出場権を目指す。
文(K.F) カメラ(平川大雪) 2023.7.5