山梨学院広報課

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●夏の甲子園山梨大会 山学高初戦、身延高に快勝
~2年連続甲子園に向け、好スタートを切る~
~先制されるも打線が援護。つなぐ野球を発揮~

33チームで熱戦が繰り広げられる「第105回全国高校野球選手権記念山梨大会」が7月8日に開幕。先の全国選抜野球大会で山梨県に初優勝をもたらした山梨学院高校の初戦が711日、山日YBS球場の第1試合目、県立身延高校との対戦で行われた。試合は、後攻の身延高先頭打者が山梨学院先発の中田有飛の初球を左中間二塁打し、後続の犠飛で1点を先制した。山学高打線は1回、2回と軟投の相手投手を攻めあぐねた3回二死から2番徳弘太陽、3番星野泰輝の2連続四球を4番高橋海翔が左越えの適時二塁打で逆転、続く5番佐仲大輝の中前適時打で3-0とリードした。先発の中田は初回に先制されるも、2回以降、5回まで三者凡退に抑える好投を見せた。打線は5回表にも二死から2連続四球で好機をつくり、5番佐仲の左中間適時二塁打で2点を追加、続く林謙吾の適時打でこの回3点と打線をつなげ、6-1と差を広げた。さらに6回にも3本の安打で2点を加え、8-1とした。その裏、身延は山梨学院の中田から山下成梧へ継投の代わりばな、先頭の代打が安打で出塁。一死後、1番打者が初球を右翼スタンドに打ち込み2点を返した。山梨学院は8回にも、一死満塁か5番佐仲が走者一掃の右中間三塁打で突き放し、さらにその後も1点を重ね12-3。身延はその裏無得点に終わり、コールドゲームが成立。山梨学院は再び、甲子園に向け一歩を踏み出した。

午前8時、すでに夏の日差しが容赦なく照り付ける一塁側アルプススタンドに山梨学院高の生徒応援団約100人と保護者約50人が集合した。この日は平日のため、登録メンバー以外の野球部員、学生会、一般生徒の限られた人数が全校生徒を代表して応援した。今回は、一般生徒の応援やブラスバンドの応援のほか一般観客も4年ぶりの声出し応援も解禁となり、あたり前の日常の生活が戻る中で、夏本番!ひたむきな球児の戦いが見る者を熱くする。

■序盤、相手投手の軟投に苦労するも徐々に攻略ー
試合は、午前8時30分丁度に山梨学院高先攻で開始した。この試合、1番に入った岳原陵河(3年)は3球目の直球を中前に運び出塁。その後の四球で二死二塁一塁の好機をつくるも無得点。その裏、身延高の攻撃に山梨学院はエース林謙吾(3年)を温存。一塁手で出場のため中田有飛(3年)が先発した。身延は先頭打者が初球を狙い撃ち、左中間に落とした打球を左翼手岳原が滑り二塁打し、中田はいきなりピンチを招いた。一死後、走者三塁に後続の犠飛で1点を先制した。山梨学院打線は相手投手の軟投にタイミングが合わず1回、2回と攻めあぐねた。それでも山梨学院打線は3回二死から2番徳弘太陽(3年)、3番星野泰輝(3年)の2連続四球を4番高橋海翔(3年)が左翼手の頭上を抜く目の覚めるような適時二塁打で逆転、続く5番佐仲大輝(3年)の中前適時打で軟投を攻略、3-0とリードした。先発の中田は初回に先制されるも、2回以降、5回まで三者凡退に抑える好投を見せた。

■打線は安定した打撃で着実に加点、コールド勝ちー
山梨学院打線は4回から継投した身延の投手から5回表、ここでも1番岳原が2本目の先頭打者安打で出塁し、二盗を試みるが失敗。再び二死から3番星野が四球と4番高橋の打席で盗塁、相手悪送球で走者三塁、高橋も四球で二死三塁一塁の場面で5番佐仲の左中間適時二塁打で2点を追加、続く林の左前適時打でこの回3点、6-1と差を広げた。さらに6回には身延3番手投手から先頭の7番大森燦(3年)の内野安打、犠打での一死後、代打の迫結哉(3年)の中前適時打で1点、続く1番岳原の中越え二塁打で1点を追加、8-1とした。その裏、山梨学院は投手を好投していた中田から山下成梧(2年)に代えると、身延は先頭の代打が安打で出塁。一死後、1番打者が初球直球を右翼芝生席に打ち込み意地の2点を返した。山梨学院は8回にも7回から継投した身延4人目の投手から、一死後、2番徳弘が二ゴロ悪送球で出塁、3番星野は四球、続く4番高橋が中前打し、一死満塁にこの試合当たっている5番佐仲が走者一掃の右中間三塁打で11-3と突き放した。その直後、続く6番林へ投球した3球目が左側頭部に当たり、担架で運ばれ途中退場、検査のため搬送された。打線はその後も1点を重ね12-3。8回裏から継投した山梨学院3人目の足立康祐(1年)は、身延打線に一死三塁二塁と攻め寄られたが後続を抑え、この回を終了。8回コールドゲームが成立、好スタートを切った。

■〈7月11日 山日YBS球場〉

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
山梨学院 0 0 3 0 3 2 0 4 - 12
身延高 1 0 0 0 0 2 0 0 - 3

※8回コールド
◆山梨学院高先発メンバー:
1番(左)岳原陵河③、2番(右)徳弘太陽③、3番(中)星野泰輝③、4番(三)高橋海翔③、
5番(捕)佐仲大輝③、6番(一)林 謙吾③、7番(二)大森 燦③、8番(遊)平野天斗①、9番
(投)中田有飛③
◆バッテリー=中田→山下成梧②→足立泰祐①➡佐仲
〔投手〕:中田=5回、投球数52球、打者16、被安打1、四球0、奪三振4、失点1
     山下=2回、投球数27球、打者 9、被安打3、四球1、奪三振1、失点2
     足立=1回、投球数13球、打者 5、被安打2、四球0、奪三振1、失点0
〔打撃〕:安打11(三塁打=佐仲大輝、二塁打=、高橋海翔、佐仲大輝、岳原陵河)、
四死球10、三振2
〔交代〕:中田(投)→(H)迫結哉→(R)菊地善太(3年)→(投)山下→(投)足立
     林(一)→(R)伊藤光輝(3年 三)→(三)高橋(一)

試合後、吉田洸二監督は林選手の頭部の死球について、「軽症で済めばいいんですが、戦力的に一人欠けるとピッチャーなので大変です。林の容態でチームの作り方も変わってくるので様子を見ます」と容態を慎重に見守る。試合を振り返って、「まあ、初戦らしい試合でしたね。ここから2週間懸けて調子を上げて行ければなと思いますけども、まだ甲子園云々ではないです」と選手の手綱を締める。吉田健人部長・コーチも、「走塁面など、悪いところがあったので、そういうところを徐々に直して、夏は一戦一戦、試合するたびに少しずつ強くなっていかないと、駄目だと思うので」と夏に勝つ難しさを口にした。エース林投手に続く選手には、「1年生の津島とか、今日あまり良くなかった山下に頑張ってほしいですね。上の方に行ったら、まだまだこれからです」と2番手投手の登場に期待を寄せる。今日は様子見で欠場した進藤天主将は試合をベンチで見て、「最初は選手が堅い部分もあってスローボールに手こずってしまったんですけども、回を重ねるごとに少しずついつも通りの自分たちの野球ができたかなと思います」とまずまずの出来と評価した。林投手の死球での影響については、「この大会は最初から野手陣が投手を援護してやろうと挑んで来ているのでそこは野手陣が頑張るしかないと思います」と気を引き締めた。

■周囲の期待が掛かるプレッシャーの中で、平常心で臨むチャレンジャー・・・ー
山梨学院高校が山梨県勢初の選抜大会を制した快挙から3か月が経った。いよいよ3年生にとっては最後の、そして高校球児にとっての、いつまでも憧れの的『夏の甲子園の土』の上に立つための大会が始まった。山梨学院においては優勝すれば2年連続10回目、甲子園で優勝すれば春夏連覇を達成、8校目の名実とともに強豪校の名誉を獲得する。選手は常々「チャレンジャー精神を持って、目の前の一戦一戦を全力で戦う」と話し、勝利へのはやる気持ちを振り払う。ライバルチームは“打倒山梨学院”を目標にこの大会に挑む。簡単ではないが跳ね返せ、仲間を信じ、自分の力を信じて栄冠を掴むために・・・。期待が大きく膨らむ。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2023.7.11