山梨学院広報課

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●第42回全日本大学ホッケー王座決定戦 準決勝
~山学大女子決勝進出を目指すも、3位決定戦へ~
~若いチーム、立命館に立ち向かうが惜敗~

7月14日開幕した2023年度「第42回全日本大学ホッケー王座決定戦」男女準決勝が7月16日、立命館OICフィールドで行われた。山梨学院男子は初日の1回戦で無念の敗戦を喫し、昨年の準決勝進出から後退した。山梨学院女子は15日の2回戦準々決勝で東京農業大を大差で破り準決勝に進出、前回大会準優勝の立命館大と対戦した。山梨学院のセンターパスで開始された試合は、第1Q立ち上がりから立命館の厳しい圧力や球際の強さでやや押され気味に展開した終盤、立て続けのPC1回目は、GK松花衣の好セーブで阻止するも2度目のPCは防いだこぼれ球を押し込まれ先制を許した。その後は、立命館の圧力に対して山梨学院も前に出て対抗、好機をつくるも無得点に抑えられた。若いチームの山梨学院に対して経験値で勝る立命館が試合運びで優位に立つも、第3Q中盤から山梨学院の攻撃のリズムも機能し始め、何度も相手守備陣内に攻め入りゴールを脅かした。0-1で迎えた第4Q、サークル内に攻め込まれる場面にも守備陣の堅い守りでシュートは打たせず耐えた。中盤、相手GKに阻止されるも、#23澤口莉奈が見せたリバースシュートで反撃、それから続く再三の攻撃で山学の粘りを見せたが、後一歩及ばず。残り1分、待望のPCを得ると、#2キム・チェユンのヒットシュートに同点の望みを乗せたが相手GKのブロックに反撃はここで終わり0-1で惜敗した。山梨学院は明日の3位決定戦に回った。

■女子準決勝の結果 山学大女子、若いチームが立命館に経験値の差で惜敗ー
関東リーグ戦で57季連続57回目の優勝を果たした関東第1代表の山梨学院大女子は2016以来、遠ざかっている「全日本大学ホッケー王座決定戦」優勝を懸けて今大会に臨んだ。男女各12チームが『夏の日本一を目指す』戦いに山梨学院女子は、15日の初戦を奈良県天理市・親里ホッケー場で関東第3代表・東京農業大学と対戦し、11-1で圧勝。16日大会2日目準決勝は会場を大阪府茨木市・立命館OICフィールドに移し、前回大会準優勝の立命館大と対戦した。近年、昨年度優勝の天理大、準優勝・立命館大、3位・山梨学院大、4位東海学院大による実力伯仲の4強にあって、山梨学院は2018年、2019年、2020年の中止を挟んで2021年に準優勝、2022年は3位とあと一歩勝ちきれない状態が続いている。

❖16日午前9時、この時間にすでに夏の日差しが照り付ける立命館OICフィールドで
立命館大と対戦、山梨学院のセンターパスで試合は開始された。第1Q、山梨学院は序盤から立命館の厳しいプレッシャーからやや守勢に回わる中、立命館の右サイドから中央への攻撃が初シュートになるも、GK#1松花衣(4年)の好セーブで事なきを得た。山梨学院も中盤、シュート好機をつくるが互いに譲らず一進一退の攻防が続いた。終盤に立命館が初PC(ペナルティーコーナー)を得て得点好機を迎えるがここもGK松が立ちはだかった。しかし、13分、再び立命のPCで#2シューターが放った強烈なヒットシュートをGK松がクリアするも、こぼれ球を相手#3が押し込み先制した。第2Qに入ると、山梨学院も反撃を試みるが、相手の守備力やボール保持力が勝り、やや劣勢に試合が進んだ。終盤、立命がサークル内の混戦から#2がゴールを揺らしたが、山梨学院のチャレンジが認められ得点が無効となった。
❖第3Q、0-1のまま試合は後半戦に入った。ボールの支配率や堅い守りで立命の優位性は変わらずも、徐々に山梨学院の攻撃リズムが機能し始めた。終盤、#5福永舞衣(4年)のドリブル突破からあと一歩のシュート好機を演出。そして、相手サークル内での攻防で相手守備陣を脅かした。最終第4Q、1点を巡る攻防で熱を帯びてきた試合も山梨学院は中盤、右サイド攻撃からサークル内へのボール供給を詰めていた#23澤口莉奈(2年)がタイミングの良いリバースシュートを放つも、相手GKの好セーブに阻まれ惜しい同点打を逃した。残り時間が少なくなる中、なおも山梨学院は怒涛の攻撃で反撃。再三の得点好機をつくったが、立命の堅い守備に風穴は開かず、残り1分を切ったところでこの試合初めてとなる絶好のPC(相手チャレンジならず)を得て、#2キム・チェユン(4年)が地を這うようなヒットシュートを放つが相手GKが足で好ブロック。反撃はここまで。試合はフォーンの音で終了、0-1で惜敗した。山梨学院は2年続けて決勝進出はならず、明日17日、同フィールドで前回大会と同じ東海学院大との3位決定戦に臨む。

2023年度 第42回全日本大学ホッケー王座決定戦  女子準決勝戦
《山梨学院大V立命館大》7/16 大阪・立命館OICフィールド
● 山梨学院大 0 1Q 0-1
2Q 0-0
3Q 0-0
4Q 0-0
1 立命館大 〇 
 

試合後、寺本祐治部長は「力的には互角だとは思うんですけど、向こうの方が経験値が高かったですね。うちは1、2年生中心で、向こうは3、4年生ということで向こうの方が試合運びが少し良かったのかなと思いますね」と振り返る。次に向けては、「インカレにつながるように選手もこれも一つの経験ですから、ここから立て直して秋のインカレ進んで行きたい」と前を向いた。ジョン・シアン監督は「ボール支配率は相手の方が高くて、確かに相手が優勢だったですけども、その差は相手の中心選手が4年生、3年生でうちは2年生、1年生が7割。この差ですかね。でも、ペナルティーコーナーは結局、第1Qで相手が2本、うちは最後の1本だけなんですけども、結局はコーナーが決まった差だけなので、うちは最終Qではフリーシュートもあったし、第3Qでもゴール前で空振ってしまったですけど」と苦笑い。さらに「日本リーグでもそれなりに社会人チームにも勝ったりしているので伸びしろがあるのはこちらの方なので、これからインカレまで1、2年生が試合を重ねながら圧倒されないように、もう1回やったら勝てないわけでもないので」と手応えを口にした。ピンチを再三救ったGKの松花衣選手は「立命館が自分のフィールドでやる試合が本当に強くて、何年もここで試合する時は負けているということがあったので、これを打破しようと自分が4年間やってきた中で、本当に今まで以上にチーム力もすごく高くて、技術があと一歩及ばなかったけど後ろから見ていてとにかく最後まで諦めない、後半はシュートもほとんど打たせてないし、ディフェンスだけではなく全員の守備、全員の攻撃が良かった」と負けはしたが試合には納得した。3位決定戦には「もう1位にも2位にもなれないけど、絶対3位は獲るし、去年よりも本当にチームは上がっていていいチームだから3位は守りたい」と気を引き締めた。ゲームキャプテンとしてチームをまとめた福永舞衣選手は「プレッシャーが速かったので少し焦ったところはあったんですけども、結果的には負けてはしまったんですが、1秒も気を抜かずに最後まで勝ちたいという気持ちを前面に出して自分たちの持ち味である前に出るホッケーをできたことが良かった」とやり切った安堵の表情を覗かせた。明日の試合には、「今日の悔しい気持ちを明日の試合にすべて出し切れるように全員で頑張っていきたい」と気持ちを切り替えた。

■7月14日大会1日目、山梨学院男子、福井工業大に無念の1回戦敗退ー
昨年、3位決定戦準決勝で立命館大に敗れ4位となった山梨学院男子は今大会、決勝を目標に7月14日1回戦に北信越代表の福井工業大と対戦に臨んだ。第3Qまで互いに譲らぬ一進一退の攻防を繰り広げたが、最終第4Q序盤、PS(ペナルティストローク)による失点で先制されると、中盤にも1点を奪われ0-2とリードされた。残り5分、山梨学院は粘るもそのまま試合終了。無念の1回戦敗退となった。

2023年度 第42回全日本大学ホッケー王座決定戦  男子1回戦
《山梨学院大VS福井工業大》7/14 大阪・立命館OICフィールド
●  山梨学院大 0 1Q 0-0
2Q 0-0
3Q 0-0
4Q 0-2
2 福井工業大 〇
 

16日、女子準決勝試合後に寺本祐治部長は男子の1回戦に試合について、「今まで負けたことのない相手に1回戦で敗退ということで捲土重来、この夏が勝負かなと思っています。男子も1、2年生が中心に多く出ているものですから、そういった面ではこれも経験でしっかり練習して立て直していきたい」と選手を鍛える。

17日は男女3位決定戦、決勝戦が同会場で行われ、山梨学院女子の3位決定戦は午前9時より、前回大会と同じ東海学院大と対戦する。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2023.7.16