●2023年度山学大学生チャレンジ制度認定書授与式
~学生の意欲、チャレンジ精神を大学が全面的支援~
~国際交流活動プロジェクトの企画が認定される~
2023年度山梨学院大学「学生チャレンジ制度」認定書授与式が7月26日、大学キャンパスセンター・シーズシアターで行われた。学生チャレンジ制度は1995年度に創設され、学生のやる気やチャレンジ精神に大学が経済面などで全学的に支援する制度でこれまで多くの優れた企画が実行され今回、29回目となった。2003年度には「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」にも採択された。この制度認定は昨年度から大学、短大独自に実施するようになり、短大では今年6月下旬に実施され、大学はひと月遅れの授与式となった。今回、大学での企画応募は4件と少なかったがその中で、教育的効果・人間形成への影響度・独自性・ユニーク度・実現可能度などを山梨学院大各学部長からなる選考委員が総合的に審査し、1件が厳選に選出された。授与式では選考委員長の金子大法学部長から企画テーマ「ようこそインドネシアの日常」で認定を受けた、ゼミナール入門・齊藤クラス20名の代表者に認定書が授与された。金子選考委員長は挨拶で「選考されたからにはぜひ皆さんで努力して職務を追求して達成してもらいたい」と激励。経営学部経営学科2年瀧田大介さんが代表して、「インドネシア、日本の双方向型交流によりお互いの違いに気付き、理解し合って行きたい」とプロジェクト成功に向けて、決意表明を行った。
山梨学院大学生チャレンジ制度は、“行動する学生”の意欲を全面的に支援する山梨学院独自の制度で今年、29回目となる。この制度は『学生の課外活動を通じて得られる自主的探究心と積極的な行動力の涵養』を目的に実施され、「こんなことに挑戦したい!」という企画を文書にして大学に提出。応募企画の中から優秀案に、1件あたり最高50万円の奨励金が支給される。選考は、教育的効果・人間形成への影響度・独自性・ユニーク度・実現可能度などの視点から総合的に評価される。今年度は大学からは4件の応募と少なく、その中で経営学部、法学部、スポーツ科学部、国際リベラルアーツ学部、健康栄養学部の5学部の学部長が厳正なる審査の上、学生チャレンジ制度の趣旨を満たした「ようこそインドネシアの日常」の企画が認定された。練り上げられた取り組みに実行性の高さと完成度に期待を寄せる。
■今年度の認定企画は1件のみに留まるー
❖企画タイトル:「ようこそインドネシアの日常」
❖団体名:ゼミナール入門齊藤クラス20名・経営学部経営学科2年生 代表者・瀧田大介
❖認定企画概要:身近なところからインドネシアとの文化交流を図り、異文化理解を深める。また、活動の中で輸出入や経営についての知識、自身のプロジェクト遂行力を培うことを目的とする。企画の実施終了は、2024年1月中旬としている。
詳しい認定企画内容はこちら
■29回目となる学生チャレンジ制度認定書授与式ー
学生チャレンジ制度認定書授与式がキャンパスセンター2F・シーズシアターで行われ、企画認定団体20人のメンバーや指導教員、職員などが出席して行われた。式は学生センター・東祐喜主幹の司会で進められ、初めに今年度の認定企画が紹介された。続いて学生チャレンジ制度選考委員会・金子大委員長(法学部長)から企画認定された「ようこそインドネシアの日常」の瀧田大介団体代表に認定書が授与された。学生チャレンジ制度選考委員長・金子大法学部長は挨拶で「これは始まりに過ぎません。選定されたからにはぜひ皆さんで努力して職務を追求して達成してもらいたいと考えております。本学では数年前から大学の教育の目的として『たくましく生きる力を培う』ということが掲げられています。考えますことに、これはまさに『学生チャレンジ制度』の施策は皆さんが努力して目標を達成することによって実現されるのではないかと思います。皆さんが企画を立案し、それを実現する過程で課題を発見し、さらにそれを解決することは実社会に『たくましく生きる力』を身につけることになると思うので、その意味でぜひ当初の予定通りに目的を実現されることを深く願っています」と述べた。また、今回応募が少なかったことに触れ、学生たちが多く参加することで『学生チャレンジ制度』の趣旨がより活きると、出席した教職員へ学生たちの積極的な参加への喚起を求めた。
認定を受けた団体代表の経営学部経営学科2年瀧田大介さんは「本学では留学生と深くかかわり、お互いの違いに気付き、理解し学び合うことをしている学生は少数であることが現状です。私たちはこのような課題を解決するために留学生との交流を深めていく機会を増やしていきたいと考え、学生チャレンジ制度に申請しました。本企画では『樹徳祭』(学園祭)を活用し、山梨学院大学生のほか、多くの方々に向けてインドネシアの日常や文化を知っていただきたいと思っています。また、日本の日常や文化をインドネシアの学生に知ってもらいたいと考えました。今回、私たちの企画を認定してくださり心から感謝いたします」と企画趣旨と謝意を述べた。式の最後は瀧田さんら企画団体メンバーや指導教員らで記念撮影をして閉会となった。
授与式後、瀧田大介さんは「僕のクラスには多様な国の留学生がいまして、出身が中国だったり、インドネシアの方だったりするんですが、一般的に中国の文化は知っている人も多いですがインドネシアのことはあまり知らないということで今回、このプロジェクトを企画しようということになりました」ときっかけを話した。瀧田さんたち20人のメンバーは後期授業が始まる9月末から本格的な活動に入り、『樹徳祭』でのインドネシアのお茶やお菓子、インスタント麺、トートバックやキーホルダーなどのグッズ販売計画や、本学のインドネシア留学生が現地大学で販売を担当する日本のお菓子やアニメ関連グッズ用品の選定、それらの物流管理、予算管理などさまざまな作業に取り組む。最終的には来年1月中旬、活動メンバーが駐日インドネシア大使館を訪問する予定で、今回の国際交流活動を報告・説明し、このプロジェクトを完了するという。
文(K.F) カメラ(平川大雪) 2023.7.26