山梨学院広報課

HOME

山梨学院パブリシティセンターニュースファイルイメージ画像

●山梨市と山学短大が包括的連携協定締結
~食と健康、小中学生への食育などでまちづくりを推進~
~第1弾として山梨市レシピコンテストを協働で実施~

山梨市と山梨学院短期大学は「食と健康」「小・中学生への食育」「これらを通じたまちづくり」などに関する包括的連携協定締結式が8月9日、山梨市役所において行われた。山梨学院短大の自治体との包括的連携協定締結は本件で5件目となる。締結式には山梨市から高木晴雄市長以下、6人が出席。山学短大からは遠藤清香学長ら4人が出席した。この包括連携協定では、人的・物的資源の相互活用を図りながら住民サービスの充実に向け、地域の課題解決・豊かな地域社会の創造・発展に寄与することを目的に連携を進めるとされている。高木晴雄山梨市長、遠藤清香山梨学院短大学長による連携協定書、覚書の署名後、初めに高木山梨市長が挨拶。「協定が結ばれることは本当にひとつの山梨市の歴史的なこと」と述べ、遠藤山梨学院短大学長は「今回は“食と健康”の分野でのソフト面の事業がきっかけであるが、教育分野でも保育の分野にも広げていければ」と挨拶した。協働での事業は11月に最終審査が行われる山梨市初の料理コンテスト「朝ご飯を食べよう!山梨市レシピコンテスト」に山梨学院短大専任教員と学生による運営や調理支援などの協力が決まっており、現在、レシピの募集がすでに行われている。

■山梨市と山梨学院短期大学との包括的連携協定締結の経緯
今回の包括連携協定締結は、山梨市が令和2年に策定した「第2次山梨まちづくり総合計画『第2期中期計画』」から、「人が集い、和むまち、樹園共生都市」をスローガンに掲げた。山梨市は、その推進には産官学民金労言の連携が必須との考えに基づき、人口減少社会にあっての魅力的な地域づくりには、市民の健康および安全・安心な生活が必要不可欠であると、栄養と健康、食育、保育において専門的な知見を持つ山梨学院短大との包括連携協定締結に至った。

山梨学院短大は現在、山梨県唯一の食物栄養科と保育科を合わせ持つ高等教育機関として多くの栄養士、保育士を輩出し全県下の地域に欠かせない人材を送ってきた。その実績は企業や各自治体、各種団体から専門職を育成する貴重な存在として知られ産官学連携事業にも積極的に取り組んできた。これまで包括的連携協定を締結した数は16件、自治体とは今回5件目となる。

■高木山梨市市長、遠藤山梨学院短大学長が連携協定書に署名ー
山梨市との締結式は8月9日、午前10時15分より山梨市会議室で行われた。山梨市側から高木晴雄市長、守屋裕史副市長、嶋﨑修教育長、古屋真里子子育て支援課長、磯村賢一学校教育課長、矢崎貴恵健康増進課長の6人が出席、山梨学院短大側からは遠藤晴清香学長、羽畑祐吾食物栄養科長・地域連携研究センター長、中野隆司保育科長・専攻科保育専攻科長、鬼頭伯明事務局次長の4人が出席した。司会・進行の山梨市役所・矢崎貴恵健康増進課長が出席者紹介後、健康増進課・西村朋美管理栄養士が協定概要の内容説明を行った。

◆包括的連携協定内容ー
❖「食と健康」「小学生・中学生への食育」。❖前条を通じたまちづくりの各分野に関すること。❖人的資源の交流。❖物的資源の相互活用。❖これらの目的を達成するために必要な活動等に関すること。ここに掲げた事項に連携協力し、地域の課題解決、豊かな地域社会の創造・発展に寄与することを目的にしている。

引き続き、関係者が見守る中、高木晴雄山梨市長と遠藤清香山梨学院短大学長が包括的連携に関する協定書に署名、続いて協定書に基づき連携事業を円滑に実施するための覚書に署名した。双方はこの連携協定締結を機に、山梨市が実施する食と健康、子どもの教育・保育及びこれらを通じたまちづくりに係る住民サービスの充実を図るとともに、豊かな地域社会の創造・発展に向けた協力体制を強固なものにする。

■高木山梨市長、遠藤山梨学院短大学長挨拶ー
引き続きそれぞれの挨拶で、高木晴雄山梨市長は「子どもたちの心身ともに健全化というのは私どもの願いでありまして、もちろん子どもたちを預かる学校の先生方にとって、食育は大きなテーマであります。知育、体育であり、徳育の教育の三育の柱で日本は子どもを育ててきましたけど、今から何年前からでしょうか、その中で、食育がクローズアップされてきました。医食同源という言葉もありますように子どもたちにとって大切なことであります。(中略)心身ともに健全な子どもを育てる。その子の人生の中で、豊かな人間形成する上で大きな教育の包含でしょうし、山梨学院短期大も私たち行政にしても山梨市の子どもたちが未来を健康で伸びやかに過ごしていくかが大きな、大きな行政体としてのテーマであります。今日、そういった協定が結ばれることは本当にひとつの山梨市の歴史的なことだと理解しております。これからもしっかり連携をとりながら確かなものにしていきたい」と述べた。

遠藤清香山梨学院短大学長は「本学は地域に根差して地域に必要される専門職を養成するということを使命としておりまして、今回、このような形で地域との連携協定を結べたということは本学にとってうれしいことだと思います」と感謝を述べ、続けて「今回の協定ではソフト面の工夫を考えています。山梨市では安全・安心な生活というのをキーワードの一つに置かれていると思いますが、本学でも子どもたちの日常生活を支える役割を大事にしています。今回は“食と健康”の分野でのソフト面の事業がきっかけでありますけど、教育分野でも保育の分野でも広げていければと思っております。(中略)実際に山梨市と連携して、自治体が学生たちにとって大切な学びのフィールドになっていきます。自治体の課題などに学生が気付き、そして解決するためにどうすればいいのか学んでいくことが連携の中で、考える機会になると思っております。このように一緒に学んでいくことができるということは学生にとって意識が地域に向くという機会にもなり、それがこの先10年、20年後のいろいろな社会の問題、人口減少問題などの課題を解決するようなきっかけをつかむような関係になっていければ」と挨拶した。最後に山梨市、山梨学院短大関係者による記念撮影で締結式は終了した。

■連携協定初の協働事業 朝食のレシピコンテストー
連携協定事業の第1弾として、山梨市初の食のコンテスト、「朝ご飯を食べよう!山梨市レシピコンテスト」が8月31日を応募締め切りに実施されている。この催しは、連携事項の「食と健康」「人的資源の交流」、これらを通じた「まちづくりの推進」を図ることを基に、山梨市と山梨学院短大専任教員、学生による運営や調理支援による協力のもと、初めての協働事業として開催される。最終審査は11月12日(日)に行われる。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2023.8.9