山梨学院広報課

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●関東大学バスケ男子1部リーグ開幕
~山学 初戦を強豪大東文化大に敗退も後半意地も~
~一気に駆け上がった1部で上位チーム定着を目指す~

「第99回関東大学バスケットボール男子1部リーグ戦」が8月26日、国立代々木競技場第二体育館ほかで開幕した。昨季2部に昇格した山梨学院大バスケットボール部男子は12チーム2回戦総当たりの2部を19勝3敗で準優勝を飾り、1季で1部自動昇格の快挙を成し遂げた。この日、1部上位定着を目標に待望の1部開幕戦に臨み、大東文化大学(昨季4位)と対戦した。第1Q(クオーター)、立ち上がり山学は#2センターのジョナサンがゴール下ポストプレーを難なく決め2点を先制。しかし、その後、大東文化の速攻とオフェンスの強さで押され得点を重ねられた。ボールを奪えば堅固なディフェンスで得点を阻まれ苦戦。第1Qを11ー26と想定外の点差を付けられた。第2Q、シュートが決まりだしたが、その後は一進一退の展開も終始、オフェンス、ディフェンスで一歩長じた大東大の強さが上回り30-55。後半、第3、第4Qは山学が守りからチャンスを作り大東大に食らいつき得点も大東大を上回り善戦。しかし、前半の得失点差が響き67-89と敗退はしたものの、収穫もしっかりつかみ取った。大会は始まったばかり、明日2戦目は今季からともに1部昇格を果たした江戸川大と絶対に負けられない戦いとなる。2回戦に勝利して勢いに乗りたい。

■山梨学院大バスケットボール部男子、2部昇格から1季で1部の快挙ー
山梨学院大バスケットボール部男子は1978年に創部。1985年に関東リーグ2部に昇格、1987年には1部昇格も果たしている。2014年から強化育成クラブに指定されてから本格的に活動を始動。2019年に2部昇格を果たすも、翌年1勝もできずに2020年に3部に自動降格した。屈辱を味わったバスケット部の立て直しを託されたのが、古田悟。現役時代2006年には世界選手権日本代表の主将を務め、引退後はBリーグの横浜(B1)、東京Z(B2)の監督を歴任してきた。2019年7月、監督就任後はこれまで指導した経験を活かし、「フィジカル、ハードワーク、メンタルタフネス」の方針を掲げ、厳しい練習をスタート。ディフェンスから流れを作るチームづくりに守備の強化を重点に図ってきた。そしてその強化は実り2021年、3部で11勝0敗の全勝優勝、再び2部昇格を果たした。そして、2022年、チームは3年生(現4年)を中心に“強くなる”の一心で古田監督と常に前を向き、ついに1部昇格を勝ち取り2023年、1部のコートに立った。

■関東大学男子バスケットボールリーグ戦とはー
男子は1部から5部で編成され、今季、1部は14チームから構成され、1回戦総当たりの1次リーグを行った後、上位、下位チームそれぞれ7チームによる2次リーグを行う。上位グループの大学は下位グループの大学より順位が下回ることはない。試合は合計19試合。
1部の日程は1巡目が8月26日から10月9日(予定)までの13試合。2巡目の上位・下位リーグが10月14日から11月3日(予定)までそれぞれ6試合。計19試合が行われる。
下位グループの13位、14位の2チームが2部リーグの1位、2位と入れ替わる。

■山学大、大学最高峰の1部リーグ初参戦に緊張もー
第1Q(クォーター)、立ち上がり#67SG武内理貴主将(4年)に起点にリンク下に走る#2Cガボンゴ・ジョナサンにパスを送り、ジョナサンはそれを決め2点先制。しかし、大東大のは#25のアグレッシブでスピーディーな動きを山学ディフェンスが止められず連続得点を許した。山学も3Pシュートやジャンプシュートを打つがなかなかリングを収まらず、大東大に徐々に点差を広げられ、このクオーター11-26と思いがけない差となった。
第2Q序盤、この日シュートが入らず苦戦していた#67武内に初の3Pシュートが決まると、周りも活気づき#90PGで小柄な野溝利一(3年)がリング下の相手の大柄な留学生をものともせずドライブシュートを決めると、相手のファールからフリースロー、レイアップシュート(ランニング)と続けざまに得点を奪い、流れを引き寄せ9点差まで迫った。しかし、1部に長年君臨する大東文化も多様な攻撃で山学大に攻め込み一気に25点差再びリード30-55とした。サイドが変わった第3Q、最初にシュートを入れたのは山学#2ジョンソン、相手のボールをスティールからパスをつなぎシュート、続いて当たっている#90野溝がドリブルで持ち込むドライブ、続けて右コーナーからの3Pシュートと点差を詰める。しかし、ここでも大東大は一歩も引かず、突き放しにかかり一進一退の攻防が続いた。終盤山学は、#5PG中村千颯(1年)、#67武内、残り3秒にも武内が絶妙な3Pを決め、50-74とした。最終第4Q、点差を10点台に抑えて終わると発破をかけるも、大東大の流れは変わらず、そこでも力を見せたのが#67武内。このクオーター、2つの3Pシュートを含め11得点を入れ存在感を見せた。しかし、試合は大東文化大が89、山梨学院は67と22点差をつけて貫録勝ちした。山学大は前半の得点差を縮められなかった。

■《関東大学バスケットボールリーグ戦1部リーグ》 山梨学院大結果

◆男子1部リーグ開幕戦《山梨学院大学VS大東文化大学》8/26 13:00~
東京・国立代々木競技場第二体育館
● 山梨学院大 67 1Q 11-26
2Q 19-29
3Q 20-19
4Q 17-15
 89 大東文化大 〇
 

■1部チームに挑む強力布陣ー
山梨学院のスターティング5(ファイブ)は、#2CKカボンゴ ジョナサン(4年)、#46SF河田優人(4年)、#64PF山田光哉(4年)、#67SG武内理貴(4年)、#90PG野溝利一(3年)の5人。その他は#0SF藤崎郁海(2年)、#5中村千楓(1年)、#7PF齋藤晴(1年)、#10PG村口宗羅(4年)、#13C浅水鳳眞(3年)、#14PF上床洋人(4年)、#22SG伊東将太(1年)、#62PF茂木健太朗(3年) #68SF高橋涼太郎(4年)、#98Cスヴェトリシック・イゴール(1年)が途中随時交代した。

試合後、古田悟監督は「前半はうちらしくなく、相手に圧倒された部分もあり、リバウンドも含めてフィジカルの強さも含めて、こちらのミスもありますけど向こうの強さにこのまま1試合通して駄目だったどうしようと思ったですけど後半に意地を見せてくれたし、点を獲る選手も武内を含めて獲れたことは明日につながると思います。ただディフェンスが、最終的には89点だったんですけど、70点台に抑えないとうちは正直勝ち目がないので、ただ後半は修正できたところもあった」と今一度、持ち味の守備の意識を植える。1部に懸ける思いを、「昨年の状況と違って、負けるのも当たり前にあるし、ここ2,3年はあまり負けずに順調に来たんですけど、負けた後の試合にどうするか、見てみたいというか意地を持って、相手は違えども勝つチャンスは普通に回ってくると思いますし、特に去年同じリーグだった江戸川大も今日、白鷗大といい勝負をしていますし、昨年はうちもベストではない状況で1勝1敗で終えていたので、今はけが人もいないしコンデションも悪くないので、明日勝てば状況も変わってくるので風穴を開けたいですね」と明日の江戸川戦には必勝で臨む。
この試合、24得点を挙げた武内理貴主将は「自分たちは1部で最初の試合ということでみんな硬くなってしまって前半に自分たちのいい流れがつくれなかったです。2部とは高さもフィジカルも速さもあり、最初の試合で大東さんとやってよかったと思います」と1部での戦いを見直す。これからの1部リーグに懸ける意気込みを、「自分たちは上位リーグを目指してやっているので1敗しても連敗しないように明日に江戸川大に勝って上位リーグでインカレに出られるように頑張りたい」と話した片田興部長は「大東文化大の完調さと言いますか、シュートもフリースローも基本的に入りますし、2部だとあれを外すんですが、気がついたらもう点数が開いていましたね」とまずは大東文化大の技術の高さを称えた。「ただ失点はしていますけど、大東文化から60点以上取っているんですね。今後は失点を少なくして少しでもファールのミスを少なくすれば10点以上減少しますから明日につなげてもらいたいですね。全力で明日の試合に向かってほしいです。明日が重要」と気を引き締めていた。 

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2023.8.26