山梨学院広報課

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●2023年度秋季関東大学バレー女子2部リーグ
~山学2部初陣開幕戦、強豪に敗れるも大健闘~
~2部での戦いの手応えを得て、さらに高みを目指す~

山梨学院大バレーボール部女子は、今年春季リーグで2位となり創部8年目にして第一の目標としていた2部への昇格を果たした。山学バレー部女子は2016年、創部から関東大学バレーボール連盟に参入、9部からスタートし2018年秋季リーグ戦で僅か3年間で3部へ昇格した。しかし、その後コロナ禍で1年半の中断もあり足踏みをしたが2023年春季リーグ戦で2位の好成績を残し、ようやく2部昇格を果たした。そして迎えた9月9日、秋季2部リーグ戦が開幕。山学は初戦を神奈川大横浜キャンパスで2部1位の強豪敬愛大(千葉)と対戦した。試合は序盤から中盤にかけて山学は、敬愛の緩急をつけたスパイクやフェイント攻撃に先行を許し追う展開になるも、中盤から攻守のバランスが良くなり徐々に#1杉山光梨や#4宮地琴那を中心にチームの堅実なレシーブからスパイク攻撃、ブロックなどで得点を重ね、終盤に逆転で先にセットポイントを奪う追い上げを見せた。その後は敬愛も勝負強さを見せ四つに組み合う7回のデュースの末、30-32で第1セットを奪った。第2セットは中盤まで一進一退の攻防を繰り広げたが、敬愛のレシーブ力の高さで山学は攻撃を封じられ終盤に一気にリードされセットを落とした。第3セットに入っても、互いに攻守が光る拮抗した戦いが続いた終盤、敬愛の粘り強い守りからチャンスを作るコンビネーションプレーに、徐々に差を広げられセットカウント0-3で敗れた。善戦した山学には手応えを得た一戦となった。

2016年4月に「スポーツ科学部」開設と同時に17番目の強化育成クラブとして創部したバレーボール部女子はその年の春季関東大学リーグ戦に9部からスタート、8部に昇格。秋季リーグに7部、翌年2017年に6部、5部、2018年に4部、3部と僅か3年間で3部まで駆け上がった。その後、コロナ禍による1年半のリーグ戦中止を挟み、足踏み状態が続いたが2022年は春季・秋季リーグにともに入替戦に臨み、昇格のチャンスを得たがいずれも逃した。続いて2023年春季リーグ戦で2位に入り、今年度は2部・3部の入替戦は行われないため、自動昇格による待望の2部昇格を果たした。2部の編成は敬愛大、都留文科大、大東文化大、立教大、江戸川大、神奈川大、国際武道大、早稲田大、明海大、山梨学院大の10チーム。10月7日最終日まで全9試合を戦う。

■山学バレーボール部女子、2部昇格初戦、2部1位の強豪敬愛大と対戦ー
山梨学院大バレーボール部女子は9月9日、神奈川大横浜キャンパスで待望の2部昇格後、初戦を迎えた。試合は第3試合、敬愛大(千葉)との対戦に臨んだ。第1セット、敬愛のサーブで始まった。1点、2点と先行を許した山学は、#4宮地琴那(4年)のブロックアウト、#3前田和美(4年)のフェイントですぐに同点に追いつくが、続けて4連続得点をはじめ、敬愛の緩急をつけた攻撃と堅固な守備でその後も着実に得点を重ねた。一方の山学はサーブから相手を崩し#1杉山光梨(4年)の長身から繰り出す強烈なスパイクや相手の攻撃を献身的なレシーブからチャンスにつなげ、セッターの勝又夏妃(3年)がポイントゲッターの#4宮地琴那(4年)にボールを供給、宮地のレフトからのクロススパイクや#5田島梨花子(3年)のクイック、#1杉山と#3前田のブロックなどで追随。互いに譲らぬ熱戦に応援の観客も固唾を飲んで見守りラリーの応酬の好プレーに拍手を送った。山学は、徐々に得点差を縮め終盤にはついに逆転を果たし勝利を引き寄せるも、敬愛も粘りを見せデュースとなった。1点を争いセットカウントを奪い合うデュースは7回にもおよび最後は、再三スパイクを打ち込んだ山学の渾身のアタックがサイドアウトになり30-32で激闘に終止符が打たれた。第2セットも中盤まで相手の僅かなリードを山学が追う展開が続き追いつく寸前、そこからの敬愛のコンビネーションプレーが光った。山学の攻撃を好レシーブから立て直し反転攻勢、ラリーの応酬から得点につなげるなど、一気に畳みかけて15-25でセットを奪った。第3セットに入っても試合展開は変わらず、拮抗した好ゲームを繰り広げた。山学が中盤、13-18の5点差を鋭いスパイク、ブロック、サービスエース、リベロなどの好レシーブからの攻撃で猛追、19-19と同点にするも、ここから敬愛がまたも一気に反撃を開始、着実に加点した。敬愛は大事なポイントでの集中力が勝りこのセットも19-25、セットカウント0-3で山学を下した。山学の2部初戦初勝利はならなかった。

《2部第1戦目 9/9 会場:神奈川大学横浜キャンパス》
● 山梨学院大学 0 第1セット 30-32
第2セット 15-25
第3セット 19ー25
3 敬愛大学 〇

◆山梨学院スターティングメンバー
#1ミドルブロッカー・杉山光梨(4年)、#3オポジット・前田和奏(4年)、#4アウトサイダーヒッター・宮地琴那(4年)、#5ミドルブロッカー・田島梨花子(3年)、#6セッター・久保田莉己(3年)、#8リベロ・勝又夏妃(3年)、#10アウトサイダーヒッター・佐藤すず奈(2年)、他に#2ミドルブロッカー・小野円来(4年)、#7オポジット・平川慶奈(3年)、#9リベロ・大島瑞穂(2年)、#13セッター・上村薫子(2年)、#17アウトサイダーヒッター・中尾朱矢(1年)、#21セッター・土屋美空(1年)、#24リベロ・岡田真弥(1年)が随時交代で出場した。

試合終了後、安田貢監督は「経験しないと分からないところがあるので、やはり3部とは全く違うなというところで1点、1点取るのも1セット30分間戦うのも疲労感とかも3部とは全然違いますし、そういう部分ではいい経験が一つできたのは良かったかなと思います」と話した。1セット目に善戦したことについては「あそこで取れないということがうちの実力でしょうが、3セットないし5セットやるきるという精神的な部分や集中力とかが課題だったので最後、そういうところが出たのが練習の成果だったのではないかなと思います」と試合を振り返った。杉山光梨主将は「リーグ戦の開幕とあって自分たちの持ち味であるいい雰囲気で出足から突っ走ろうというのは練習中からずっとやってきたのでそれは意識して今回、試合をしたんですけど、2部の初めての試合で自分たちの力が100%発揮できたかと言われたら、もう少し詰められるところがあったかなと思うので、そこは次に活かさなければいけないところだと思います。敬愛さんとは初めての試合なので、うちも他から動画を借りて対策をして臨んだんですけど、3セットの中で敬愛さんもこちらの攻撃の中で対応してきたので、そこで一つ上の対応できなかったことが今回の反省かなと思います。今日0-3で負けてしまったことは切り替えて明日は3-0でうちが勝てるように、今日の反省を活かしてこれから試合が続くのでそこも詰めていければいい」と前を向いた。

初陣で第1セットに1位強豪を追い詰めた戦いぶりは、試合には敗れはしたものの、近い将来に期待を抱かせる好ゲームだった。次の試合は、明日9月10日、同会場で江戸川大学と対戦する。まずは1勝を。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2023.9.9