●山学大川田ツインサッカー場竣工式及び竣工記念式典
~ワールドカップ基準のサッカー場2面完成~
~サッカー部の強化が進む中、さらに上を目指すため~
学校法人C2C Global Education Japanは9月20日、「山梨学院大学川田ツインサッカー場建設工事」「クラブハウス新築工事」の竣工式及び記念式典を開催した。大学関係者、工事関係者、近隣自治体代表者ら約50人の列席のもと施設の完成を祝った。初めに「クラブハウス」内で酒折宮の飯田直樹宮司によって神事が執り行われ、学校法人C2C Global Education Japan古屋光司理事長や山梨学院大学・高校サッカー部・横森巧総監督、大学サッカー部男子・岩渕弘幹監督、大学サッカー部・関口凱心主将、設計・施工者代表の5人が玉串を奉納した。神事の後にグラウンドで行われた竣工記念式典の挨拶で、古屋光司理事長は「今後、皆さんがここで切磋琢磨して、将来世界で活躍する選手を輩出することができることを願っています」と新しい環境の下、チームのさらなる成長に期待を寄せ、工事関係者には新サッカー場工事完成に謝辞を述べた。続いて設計・施工者(株)早野組・早野正泰社長、岩渕弘幹監督が挨拶を行い、大学関係者や施工関係者、サッカー部員約200人が見守る中、古屋理事長、早野組社長、下田正二郎カレッジスポーツセンター長、横森巧総監督、岩渕監督がテープカットを行い、新サッカー場の門出を祝った。その後のキックインセレモニーでは横森総監督のパスを一瀬大寿選手が受けて式典を盛り上げた。「川田ツインサッカー場」は10月1日の関東大学リーグ戦2部の山梨学院大の後期ホーム開幕戦で使用される。
■山梨学院サッカー部強化の軌跡とさらなる上を目指すにはー
山梨学院は2006年、「和戸サッカー場」の竣工に伴い現在、高校・大学(男女)サッカー部・横森巧監督を招聘し、高校のサッカー部から強化を始めた。その後、2007年「和戸第2サッカー場」の開設、2009年、大学男子サッカー部が強化育成クラブに指定され、2011年に「和戸富士見サッカー場」が竣工。2014年には女子が強化育成クラブに指定され、それぞれの部が3つの競技施設を練習の拠点にしてきた。強化を最初に始めた高校では2度の選手権とインターハイと全国3度の制覇や日本代表選手に選出。大学男子は昨年度激戦地の関東大学リーグ戦2部に初昇格を果たし、卒業生、現役から多くのJリーグ選手を輩出する。また、女子は2022年大学選手権準優勝、今年は関東大学1部リーグで優勝を争うなど着実に強化が進む中、これらの高い実績からさらに上を目指すには十分な広さが確保できないなど環境の整備が要望されていた。
■待望した「山梨学院大学川田ツインサッカー場」「クラブハウス」が完成ー
「山梨学院大学川田ツインサッカー場」新サッカー場は「山梨学院川田『未来の森』運動公園 陸上競技場・野球場」の南方向に隣接しており、構造規模は、全敷地面積19,528㎡、メインフィールドは17,220㎡(人工芝仕様 縦105mX横68m)✕2面、これはワールドカップやオリンピックで使用されるサイズで日本での標準とされる。サブフィールド1,182㎡(人工芝仕様)、照明設備8基(LED投光器96台)。クラブハウスは軽量S造平屋建て793,4㎡、更衣室・トイレ・シャワールーム・洗濯室・製氷機室・スタッフルーム・応接室・トレーナールーム・コミュニティルームなどを備えている。駐車場も第一駐車場25台、第二駐車場39台、駐輪場は100台。
工期は、サッカー場建設が2022年5月31日~2023年9月15日、クラブハウス新築工事は、2023年3月27日~2023年9月15日。
■竣工式神事・記念式典ー
竣工式の神事は「山梨学院大学川田ツインサッカー場クラブハウス」内で午前9時から山梨学院大関係者及び設計・施工者(株)早野組関係者、近隣自治体代表者ら約50人が集まり完成を祝った。酒折宮・飯田直樹宮司により工事が無事に竣工したことを神に報告、末永い繁栄を祈願した。神事後、グラウンドに移動、フィールドの清祓いが執り行われ、引き続き「川田ツインサッカー場」竣工記念式典が行われた。
竣工記念式典で初めに学校法人C2C Global Education Japan古屋光司理事長が挨拶で「山梨学院のサッカーの強化部は常に大学日本一を目指すことを目標としています。やはり環境としても大学日本一の環境の下で日本一を目指してもらいたいという気持ちが強かった訳ですけど、この度この川田にこれだけの土地を確保することができて非常に素晴らしい正規の広さで2面のサッカー場を完成することができました。非常に時間が掛かってしまったんですが、ようやく2023年に竣工を迎えることができて非常にうれしく思っています。(中略)今までも卒業生がJリーガーになり日本代表選手も生まれています。今後、皆さんがここで切磋琢磨して、将来世界で活躍する選手を輩出することができることを願っています」とさらなる高みを切望した。最後にこの施設に尽力にしてくれた関係者に謝辞を述べた。
引き続き設計・施工者の株式会社早野組・早野正泰社長が挨拶、続いてサッカー部男子・岩渕弘幹監督が冒頭、自身の20年にわたる大学サッカー指導者の来歴の中、15年間は施設をはじめ厳しい練習環境を経験。5年前に山梨学院に招かれた時、環境の雲泥の差に驚いたと述懐した。そして、「今、この場に立たせてもらいグラウンド、クラブハウスを見た時には夢のような感覚になっております。これを我々はあたり前だと思わずに常にこの場でサッカーをできる喜びと感謝の気持ちを忘れずに活動していきたいと思います。(中略)私は何年掛かるか分かりませんが形にして恩返しさせていただきたいと思っています。そして、このグラウンドとクラブハウスを利用させていただいて日本サッカー界の発展のために少しでも貢献させていただこうと思っています。これから、他のスタッフ、約200名の選手とともに日々努力してまいります」と感謝とこれからの躍進を誓った。引き続き、大学関係者や施工関係者、サッカー部員約200人が見守る中、古屋理事長、早野組社長、下田正二郎カレッジスポーツセンター長、横森総監督、岩渕監督がテープカット を行い、新サッカー場の門出を祝った。その後はキックインセレモニーで横森総監督のパスを一瀬大寿選手が受け、式典を盛り上げた。ヴァンフォーレに入団が内定している一瀬大寿選手は選手を代表して挨拶。「お集りいただきました関係者の皆様方には、このような素晴らしいグラウンドやクラブハウスをつくっていただき本当に感謝しています。この環境をあたり前だと思わずに感謝の気持ちを持ち、これまで以上に良い成績が残せるように頑張っていきたいと思います」と述べた。
式典終了後、サッカー部関口凱心主将は「本当に日本一のグラウンド、クラブハウスだと思います。日本一を目指すにあたって、自分たちは今、2部リーグで戦っているので、まず関東1部に昇格することを目標に頑張っていきたいと思います。前期も一戦一戦大切に思い切ってチャレンジャーの気持ちを忘れずにやってきたので後期もこのグラウンドから新しい気持ちを持って戦っていきたいと思います」と話した。
10月1日、関東大学サッカーリーグ戦2部後期戦が始まる。山梨学院大は「川田ツインサッカー場」に立教大を迎えてホーム開幕戦を戦う。
文(K.F) カメラ(平川大雪) 2023.9.20