山梨学院広報課

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●第102回全国高校サッカー選手権山梨大会
~山梨学院は初戦・3回戦を日川に7対0で勝利~
~出場選手がチーム全員の思いをプレーで体現~

第102回全国高校サッカー選手権山梨県大会3回戦が10月21日に県内各地で行われ、前回王者・山梨学院高は3回戦からの登場で4連覇、10度目の選手権を目指し、山梨学院和戸サッカー場で日川高と対戦した。試合は前半序盤から山学が主導権を握り、両サイドから攻撃を展開。前半12分にCKのクリアボールをDF藤原渥大(3年)が頭で押し込み先制に成功。30分にはFW富岡玲音(3年)のゴールで2点目を挙げ、2対0で前半を折り返す。後半に入っても山学の勢いは止まらず、後半6分にFW速水仁(2年)、8分にはFW永井康誠(2年)の得点で4対0。14分には同じくFW永井が決め、5対0と勢いに乗る。さらに追加点を奪いたい山学だったが日川の粘守に阻まれ、我慢の時間が続く。山学は交代枠を使い、攻撃を活性化。これが功奏し34分、DF藤原のミドルで6対0と日川を大きく突き放す。後半ATにMF向口碧人(2年)が7点目を決め、試合終了。山学はGK堀川史羽(3年)を中心とした守備陣が無失点に抑え、7対0のクリーンシートで初戦突破、準々決勝進出を決めた。
 
5月の県総体、7月のインターハイ県予選を制した山梨学院は県内3冠を狙い、第1シードで3回戦からの登場。現在参戦中のプリンスリーグ関東2部では7勝5分3敗の4位と着実に力をつけ、複数の2年生が先発入りし、1年生もベンチ入りを果たすなど下級生の存在感もあり、総合力を増している。試合前、今季就任した岩永将監督は全部員を前に「自信を持って、勇気を持ってチーム全員の代表としてチームのために走ってくれ。キックオフの瞬間からフルスロットルで、ここにいる全員のやってきたことをピッチで表現して欲しい。ここからが選手権、ピッチでも応援でも全力でやって欲しい」と話し、選手を送り出した。

第102回全国高校サッカー選手権山梨県大会 3回戦
≪山梨学院高VS日川高≫
2023.10.21 会場:山梨学院和戸サッカー場
〇 山梨学院高校 7 前半 2-0
後半 5-0
0 日川高校 ●
山学得点者:藤原渥大(×2)、富岡玲音、速水仁、永井康誠、(×2)、向口碧人

試合は前半序盤から山学が主導権を握る。山学は、両サイドに広く展開し、中盤のスペースを効果的に使い、攻撃のスイッチを入れ、縦に速い攻撃を仕掛けていく。11分にMF渡部豪星(2年 FC多摩ジュニアユース)が右サイドからカットイン。これが相手のファールを誘い、PA外1mの位置でFKを獲得。キッカーのDF藤原渥大(3年 VF甲府U-15)はゴール右を直接狙うもボールは惜しくもポストに阻まれる。攻勢を強める山学は12分に右CKのクリアボールを最終ラインから走り込んだDF藤原が頭で押し込み先制に成功。30分にはFW富岡玲音(3年 A・Cアスミ)が相手を背負いながら反転して右サイドのMF渡部に展開。MF渡部は右サイドをドリブル突破し、PA内に侵入したFW富岡に戻し、これを落ち着いてゴール左に決め、富岡・渡部のワンツーで2点目を追加した。2対0で前半を折り返すと山学はさらに攻撃のギアを上げる。後半6分にFW速水仁(2年 西宮SS)のヘッドで3点目を追加し、その2分後、FW速水が左サイドを突破し、オーバーラップしたFW富岡に送る。FW富岡はゴールライン際からマイナスのクロスを入れ、ファーサイドに詰めていたFW永井康誠(2年 クリアージュ)が頭で合わせ4点目。14分にはFW速水の左からのグラウンダーのクロスをゴール前でFW永井が合わせ5対0と山学が勢いに乗る。さらに追加点を奪いたい山学だったが日川の粘り強い守備に阻まれ、我慢の時間が続く。山学は交代カードを切り、攻撃に変化をつけ、34分、DF藤原のミドルシュートで6対0と日川を大きく突き放す。40+2分には途中出場のMF向口碧人(2年 プレジール入間)がダメ押しの7点目で試合終了。山学はゲームキャプテンのGK堀川史羽(3年 横浜F・マリノスジュニアユース)を中心とした守備陣が日川の攻撃を封じ、クリーンシートに貢献した。
 
試合後、岩永将監督は「きょう出場した選手には140人の代表として出ることを意識させて、軽いプレーヤ自分勝手なプレーには特に注意するように言って試合に入りました。常にメンバーの入れ替えを行っていて、試合経験を通じてチームの代表として出る責任感やプレッシャーをはねのける勇気を持ってプレーして欲しいことを伝えています。前半は攻撃面でもっと攻めきれる所があったのですが、やり切れない部分が多かったり、選手同士の連携がテンポ良くいかない部分がありました」と試合を振り返り、次戦に向け「きょうは押し込む展開となりましたが、次からは相手にボールを持たれる時間も増えると思いますので、自分たちの守備をしっかり確認しながら、攻守でしっかり主導権を持てるように準備したいと思います」と述べた。ゲームキャプテンを務めた堀川史羽選手は「選手権の初戦でしたので、ゼロ(無失点)で勝利することを目標に試合に入りました。(負けたら終わりの)選手権なので、選手たちには緊張感があり、相手を伺いすぎて、いつも通りのプレーが出し切れていなかったので、次の試合でその部分は改善したいと思います。次も難しい相手になると思いますが、無失点でゼロに抑えて全国に行けるよう、集中力を切らさず、自分たちのサッカーを貫いて勝ちに繋げていきたいと思います」と語った。
 
 
山学は出場した選手が全部員139名の選手権にかける思いをピッチ上で体現し、初戦・3回戦突破を果たした。次戦・準々決勝では、ベスト4入りをかけ、10月28日に韮崎中央公園芝生広場で甲府工業高と対戦する。山梨学院は全部員の総合力を結実させ、大会4連覇、その先の聖地“国立”を目指し、前進する。

文(Y.Y)、カメラ(フジハラ写真館)2023.10.21