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●第102回全国高校サッカー選手権山梨大会 準々決勝
~山学が甲府工業を4対0で下しベスト4に進出~
~攻守に気迫あるプレーで、クリーンシート達成~

第102回全国高校サッカー選手権山梨県大会準々決勝が、10月28日に韮崎中央公園で行われ、山梨学院高は甲府工業高と対戦した。試合は序盤から山学が多彩な攻撃を仕掛けるも、1点が遠い展開。甲府工業のロングボールを多用した攻撃に苦戦する時間帯を凌ぐと、前半38分に関口翔吾(2年)が右サイドからゴール前に侵入して鋭いシュートを決め先制。このまま1対0で前半を折り返すと、後半序盤から攻撃陣が躍動する。6分に左サイドで相手ボールを奪取した本多弥沙哉(3年)がペナルティエリア外からミドルシュートをゴールネットに突き刺し2点目を決めると、その僅か2分後の8分には柏木勇飛(2年)が個人技で3点目を決め、甲府工業を大きく突き放す。甲府工業のセットプレー、ロングスローから何度かピンチを招くも、主将の坪井昊(3年)や岡山悠希(3年)を中心とした守備陣の連携により決定機は作らせず、32分には交代で投入された高野夏輝(3年)が試合を決める4点目のゴールを押し込み、4対0のクリーンシートで勝利し、ベスト4進出を決めた。
 
4年連続、10回目の選手権出場を目指す山学は、山梨県大会は3回戦からの登場で、初戦・3回戦を日川高校と対戦し、7対0のクリーンシートで勝利し準々決勝へ駒を進めた。対する甲府工業も山学と同じく3回戦からのシード校で、初戦で笛吹高校に5対1で快勝している。

第102回全国高校サッカー選手権山梨県大会 準々決勝
≪山梨学院高VS甲府工業高≫ 
2023.10.28  会場:韮崎中央公園芝生広場
〇 山梨学院高校 4 前半 1-0
後半 3-0
0 甲府工業高校 ●
山学得点者:関口翔吾、本多弥沙哉、柏木勇飛、高野夏輝

試合の序盤は山学が攻勢を強めた。試合前に岩永将監督が「前から思いきって狙っていこう」と送り出した言葉に選手達が応える形で、右SH関口翔吾(2年 ブリオベッカ浦安)と左SH速水仁(2年 西宮SS)がそれぞれのサイドをドリブルで仕掛け、MF根岸真(2年 FC多摩ジュニアユース)は積極的に前方へボールを捌き、チャンスを演出した。前半6分には速水が相手のロストしたボールを奪い、ゴール前左側からシュートを放つも相手GK正面。前半18分には、DF坪井昊(3年 柏田FC)から相手DF背後に供給されたボールを柏木勇飛(2年 四日市FC)が抜け出し相手GKと1対1の場面を作るも、シュートには至らず。その後は甲府工業のロングボールからピンチを招く時間も増え、1点が遠ざかる展開となった。スコアレスで前半終了かと思われたが、前半38分に均衡が破られた。速水がペナルティエリア内のFW小日山滉生(3年 FC秋田)にボールを預けると、小日山は右サイドから駆け上がった関口へパスを出し、ゴール前へ侵入した関口が鋭いシュートをゴールに流し込み先制点を決めた。前半はこのまま1対0で終えると、後半序盤から更にスコアが動く。後半6分、左サイドで相手ボールを奪取した本多弥沙哉(3年 A.Cアスミ)がペナルティエリア外から放ったミドルシュートが相手ゴールへ突き刺さり2点目を決める。その2分後の後半8分には、柏木勇飛(2年 四日市FC)がドリブルで甲府工業ゴール前に侵入し、相手DFを交わし冷静に3点目を決め、点差を広げた。その後は、甲府工業のロングスローやセットプレーから山学ゴール前までボールを運ばれる場面が増えるも、坪井昊とDF岡山悠希(3年 田口FA)を中心とした守備陣の連携により、決定機を作らせることはなかった。後半27分には途中出場のMF高橋汰芽(2年 クリアージュ)が同じく交代で投入されたMF渡部詩流(3年 FC多摩ジュニアユース)とのパス交換から、相手ゴール前でミドルシュートを撃ち、後半30分には渡部が自らドリブルで駆け上がりシュートを放つ等、途中出場の選手が存在感を見せると、後半32分に、ゴール前でパスを受けた途中出場のFW高野夏輝(3年 坂戸ディプロマッツ)が落ち着いてゴールを決め、4点目を上げる。その後もピッチ上の選手達は最後まで集中を切らすことなく戦い、4対0のクリーンシートを達成した。

試合後、岩永将監督は「相手のカウンターサッカーに対して準備して臨むことができた。前半は危ない場面もあったが、選手達はバランスをとりながらチャレンジ&カバーしてくれた」と試合を振り返り、先制点を決めた関口翔吾選手は「いいイメージを持てていた。監督からは積極的に仕掛けるよう指示をもらっていた」と自身の好調ぶりを語った。坪井昊主将は「DF志村晃(2年 清水エスパルス)が怪我のため守備陣は初めての組合わせだったが、声を掛け合いながら連携をとることができた」と守備での手応えを語るとともに、準々決勝から解禁になった声出し応援について「声援はとても力になった」と感謝を述べた。

準決勝は11月5日に、JITリサイクルスタジアムで日本航空と対戦する。岩永監督は「相手のスタイルに対して準備して臨みたい」と語り、坪井主将は「スタジアムが変わって緊張するだろうが、自分らしさを出しながら、チームのスタイルを確立していきたい」と語った。3回戦、準々決勝と続けて大量得点・クリーンシートで勝ち上がったが、チームは決して慢心することなく次の対戦を見据えている。

文(R.K)、カメラ(Y.Y)2023.10.28